癒しの森 933
3月は寒さが残るがいよいよ春である。山林の冬はまさに静の世界である。春の山林は躍動感に溢れる動の季節である。雪が解け始めると、すき間から顔を出す蕗のとう。3月は日照時間が飛躍的に伸びて、草木が萌えるような緑に変化していく。この悠久の自然界の鼓動にどれだけの人達が心を魅かれることか。
数年前までは春になると新津丘陵に行っていた。今年は新緑に浸る機会を多く作りたいと思っている。今年は数年ぶりに「たらの木」の枝採集に行くことにする。この枝木を日当たりの良い場所に置くと、春を感じて芽を押し出してくる。日陰に置かれたグループは「春の気配がするが、まだか」と思って芽を出すことはない。順次日当たりのよい場所に出して、1ヵ月余り、たらの芽を味わうことが出来る。
・人々を 山野に誘う 蕗のとう 苦味と薫りの 春の山菜
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