| 2004年08月09日(月) |
松井秀喜にまた新たな伝説 |
松井選手が、ニュージャージー州の病院へ重病の日本人少年を訪ねた。見舞いに足を運んだのである。球団から「時間があったら励ましてあげて欲しい」と打診され快諾したという。松井選手は「厳しい境地に立たされている人にとって少しでもエネルギーになれば」と引き受けたという。 少年は日本から治療のため渡米した13歳の中学生。難病の呼吸器疾患で、松井によると話すことも困難だったという。そんな少年は大の松井ファンで病室は松井グッズで埋め尽くされていた。病室に足を踏み入れた松井選手は、「受け答えができない少年に優しく語りかけ互いの健闘を約束した15分間ほどの時間で、ありったけの激励をして写真撮影とサインに応じた」という。 ドラマと伝説はその夜に起こった。松井選手はこの日2打席連続本塁打など3安打、メジャー自己最多の6打点を記録したのだ。少年はこの結果をどれだけ喜んだか分からない。松井選手は「今日の試合をテレビで見るとおっしゃっていたから、結果を知って喜んでくれたと思う。それが嬉しい」と闘病の力になれたことを喜んだという。立ち止まって松井選手の精神空間を理解したい。松井選手は慈善活動の意義を問われると、「それだけのパワー、エネルギーが(自分に)あると常に自覚していないといけないし、常に頭に入れておきたい。同じ日本人がアメリカに来て病気と闘っているので、少しでもエネルギーになれば嬉しい」と繰り返しているのだ。松井秀喜さんは、パワーを与える使命感を持っているのだ。なんと素晴らしいことだろう。(資料・スポーツナビ他)
・少年に 全力尽くす 激励は 生きるパワーが ひたひた流れん
|