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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
「そりゃ人違いだ」 冬季は言ったが他校生の三人には通じなかった。 「ウソをつくな」 「我々は知っているぞ」 「大人しく付いてくるんだ。もう一人のそいつもだ」 冬季はもう会話をすることをやめた。話が通じない者と会話するのは疲れる。 「ウソじゃないんだけどなぁ。どうする、ハル?」 「付いていくことはないよ、逃げよう」 「わかった」 二人はくるっと回れ右をして走った。向かうは職員室。カギを置いて助けを求める。廊下は走ってはいけないという校則があるが、非常事態なのだから構わない。 「ま、待てっ!」 三人の他校生も追ってくる。 「まずいな」 冬季はつぶやいた。意外にも三人のスピードが速い。このままでは晴仁が追いつかれてしまう。しかし、前方に人影が見えた。普段は高等部で保健医をしている上田先生だった。
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