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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
寒いし雪だし寒いしでした。 「ディファン」 こうして私はブロードと旅をすることになった。この旅が短いものなのか、長いものなのか見当もつかないけれど、あの村にくすぶっているよりはマシに思えた。 「じゃあ、ディファン、今日からよろしく」 ブロードは手を差し出した。握手する。その手はやっぱり冷たかった。 私はブロードをそれと呼んでいた。出会ったときから人間じゃないと思っていたからだ。もしかしたら、あの雪男よりも恐ろしいものなのかもしれない。しかし私に優しかった。だから私はいつまでもそれと旅をした。 旅をしてわかったのは、ブロードは大昔、人間であったことだった。 家族がいて、弟がいた。ある日それが崩れた時、彼は魔力に溺れて仮死状態になってしまったこと。そしてそのまま時が過ぎてから、さらに化け物になってしまった、と語った。 見た目は普通なのに。妖精をいくつも宿らせている点はあきらかにおかしいとは思うけれど。 彼に知り合いもいることが分かった。普通じゃない。オフィーリスというきれいな女の人、アニムという男の人、ルイというかわいい女の子。実は皆人間じゃない人だった。 「ねえ、ブロード。私も人間以外になるのかしら?」 「……なりたいのか?」 「さあ、わからないわ」
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