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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
徳島で震度5の地震。 体が急にふわっと温かくなった。 「どお?」 それがやったのだと分かった。私には魔法というものを知らないが、きっとこういうものなのだろう、それはにこりと笑って尋ねた。 「あったかい」 「じゃあ、この洞窟の中見てみようか?」 泣き声がするその洞窟に入って行った。洞窟の中はそれがともした明かりに照らされて昼間のように良く見える。 「何もないようね?」 「いや、そうでもないよ」 それが指した方を見る。そこには、小さな女の子がいた。白い肌で白い髪をした女の子。とても人間には見えない。 「君は、氷の精だね」 尋ねられた女の子はこくりとうなずいた。 「なんでこんなところで泣いてるんだい?」 臆することなくそれが尋ねる。 「怖い。また来る。人間を食べにくるの」 「……エーデル!」 それが呼んだのは、やはり白い肌で白い髪をした女性だった。姿が女性というだけであり、人間とは思えない。 「久しぶり、というかいつ呼んでくれるのかしらって思っていたわ、ブロード」 それの名はブロード。この時初めてわかった。 「雪の妖精エーデルだよ。エーデル、この子を助けられるか?」 「また妖精を拾うっていうの? ブロード?」 妖精使いの話を誰かから聞いたことはある。でも、それはおとぎ話だとばかり思っていた。
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