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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
まあ冬なので寒いの当たり前なのですが、あったかいはずの室内で背中が寒いので『風邪かも?』な状態。 それと食事をすることにした。最後の食事かもしれないので私はとっておきのお茶や砂糖とバターをたっぷり使ったビスケット、冬のために少しずつちぎって食べていた干し肉を出した。バスケットの中には卵があったのでオムレツを作った。なんて贅沢なんだろう。冬じゃなくても十分ごちそうだ。 「おおー、いい匂いだね」 「さあ、食べて。最後かもしれないんだから」 「遠慮なくいただきます」 私もアツアツのオムレツにありついた。久しぶりに食べた卵はおいしかった。それゆえに生贄のことなどもうどうでもよかった。 それよりも、『それ』の方が気になってきた。そもそもなぜいきなりどうやって現れたのかわからない。私が『それ』と呼び続けているのは、後々はっきりわかることだが人間じゃないからだ。 「ねえ、どうしてあなたはあんなところにいたの?」 「ああ、寝てた」 ふざけているのかと思った。しかし、それの顔はまったく笑ってない。 「……どこから来たの?」 「ここからずうっと遠く。『妖精主の大陸』から」 聞いたことはある。だけどこんな小さな村で生まれた私にはどこにあるか見当もつかない。 「これ、少しとっておいたら?」 それが言った。何のことかわからない。 「明日、この村を出るんだ。日持ちするものを持って言ったら?」
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