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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
勉強したくない。 アニムの提案は、今多くのウォンテッダーたちが狙っているドラゴンの宝を手に入れようというものだった。目的を達成し、次の目的を失ったウォンテッダーがなんとなく始める次の目標となりつつある。 「本気か?」 ただ出所はあくまでおとぎ話だから半信半疑で始めて途中であきらめるウォンテッダーも少なくない。バルクにはアニムの思惑が分からない。がめつく堅実的なアニムがやろうとすることではないと思っている。 「だから、たまには馬鹿をやるのも良いって言ったろう」 「何を隠してる?」 「アニム、ちゃんと本当のことを言った方がいいよ」 ルイもバルクと同じ思いだった。このエルフはそんなおとぎ話に飛びつくような馬鹿ではない、ということを。 「面白くないのう、お主らは」 アニムは観念して、本当のことを言うことにした。 「今流行りなのは確かなのだ。このおとぎ話、ドラゴンの住処のあるバンデン王国やその周辺の国にはよく話されておるのは知っておったのだ。しかしここ数カ月のうちにあっという間にあちこちに広がっておる。昔話なのにな。そして、そろいもそろってこの話の宝を探す輩が多いのだ」 「ずいぶんおかしい話だな。んで、面倒そうな話だ」 そう言ってバルクは店員にエールのおかわりを要求した。 「全くもってそうだ。しかし、嫌な予感がするだろ?」 「嫌な予感しかしないわね。何かいろいろありそうだけど、首突っ込むの?」 「それこそ、お前にあるまじき行為じゃねーか?」 まだ何か隠しているだろ、とバルクは続ける。その間、追加注文のエールが来たので一口飲んだ。だからアニムは声をひそめた。 「実はドラゴンの宝に懸賞金がかけられておるのだ。揃いもそろっての貴族だ。そのうちの一人が、人身売買を行っているという噂があるのだ」
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