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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
今週の一言の訂正:すっごい最終回間近! むかしむかし、一匹のドラゴンがおりました。 ドラゴンは人間に興味がありました。 ある日、恋人であったメスのドラゴンを人間に殺されてしまいました。 ドラゴンはとても悲しみましたが、それでも人間への興味は尽きませんでした。 それから幾年も経ちました。恋人を無くした悲しみが癒えた頃、ドラゴンは人間の男の子に会いました。ドラゴンは仲間のドラゴンを連れて少年と一緒に旅をしました・・・・・・(中略)。 その旅で、ドラゴンはりっぱな宝物を手に入れました。 どこにでもあるおとぎ話であり、世界中の子供たちが夜寝る前に聞かされる誰もが知っている昔話である。 「そんな話、聞いたことないわ」 ルイは木イチゴとブルーベリーのショートケーキの最後の一口を惜しむように口に入れた。 「いや、お主は悪魔であろうに」 アニムもまた主に焼き肉とレタスが挟まっているサンドウィッチの最後の一口を肉汁をこぼさないように口に押し込んだ。 「俺もあんまり聞いたことねーな」 バルクはジョッキ半分くらいのエールを一気に流し込んだ。 「お主はきっと話を聞く前に寝ていただけだろう。だいたい小生だってこの話はどこかの村の子供から聞いたのだ。ただ内容が気になったのでいろいろな土地の子供に聞いたのだ。その土地というか、家庭によってさまざまなアレンジが入るがのう、ドラゴンが少年と仲間を連れて旅をして宝を見つけるところは同じだ。ちなみにこの宝はよく知られていないが、アレンジによれば『友情』とか『絆』などという無形のものが48%、『金銀財宝』などという金銭的なものが30%だ」 「あとの22%は?」 とルイ。お茶をゆっくりと含むように飲んでいた手をとめて尋ねる。 「『りっぱな宝』『すごい宝』『見たことがない宝』『とんでもない宝』といった曖昧な表現だ」 「で、アニム。そのお伽話がなんだというんだ?」 「お主は察しが悪いのう。お主のその剣が一番良く知っておるはずだ」 アニムは指でバルクの腰あたりを指差した。そこには大振りの剣がベルトで下げられている。 「このおとぎ話、どう考えてもソレのことだろうに」 「セルヴェスか……」 「そうだ。たまには馬鹿みたいなこともしてみるかと思うてな」 アニムはにやにやと笑った。
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