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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
それでも続きを。 そのかわいらしい少年は鞄から何かを取り出す。何か文字が書かれた紙だった。無意識にのぞきこんでしまったためか、少年はそれに気づいた。 「まぁ、見てて」 そう言って少年は紙を広げる。これは古代妖精文字だとわかった。『我 関せず』というような意味だ。少年は流ちょうな発音で読み上げる。 「さ、お兄ちゃん、逃げよう」 少年は手を引いて森の奥に入った。 どんどん森の奥へ入っていく。周辺の町で聞いたがこの森は妖精の王が住むという。だから森へ入った時は自分が無害な者だということを森に伝えながら歩かなければならない、と言われた。 「お兄ちゃん、疲れてない?」 「ああ、大丈夫だ」 空腹だったがまだ動ける。先ほど倒れていたのは、妖魔に一度気力を食われたからだ。 「もう少しだから、がんばって」
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