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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
掃除というか、いつかゴミになるだろうと思っていたのがゴミになったので片付けていたら、メモ書きを見つけたので、肩ならしに書いてみることにしようかなとか思ったがやっぱりやめた。だって前に書いているかもしれないから。 しまった、と思った。見なければ良かった。起きなければなお良かった。だが、もう遅い。相手はこちらをじっと見ている。 「お兄さん、行き倒れですか?」 「何に見えますか?」 「行き倒れ」 「じゃあ、このままにしてください。このまま俺は死に行きます」 「そういうわけには行きません」 「いいから放って置いてください。さっきのは冗談です。ちゃんと起きてここを立ち去りますから」 「でも……」 ガサっと音がする。ちっと無意識に舌打ちをした。目を開けてみれば、声をかけた少年がいる。まだ十歳くらいだろう、端正な顔をしている。 「俺の後ろにいてください。ちょっと厄介なものに追われているんです」 「厄介なもの?」 「ええ、人の気力を食う妖魔です」 「妖魔かぁ」 少年はぼんやりとそう口にして、前に出た。 「えっ?」 「大丈夫、お兄さん。それは任せてよ」 少年はうっとりするような笑顔を見せた。 「
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