気まぐれ日記
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2014年05月05日(月) 悪ふざけの産物



 悪ふざけの産物、続き。

 




 浜辺の村には漁業と観光の二つの他にもすごい名物があった。三年前、若干十七歳にして魔王ハナガミマッシーの世界崩壊を防いだとして勇者となった四人の若者がいたのだった。セオリー通り、ドが付く田舎の出身が世界を救うほどの偉業を成し遂げたため、村は勇者の出身地として多くの観光客が訪れたのだった。(そのために、他の観光地としてわくわくどっきりビーチが作られた)
 今や二十歳となった勇者たちは今も村に暮らしている。当時レベル九十九だったが、平和な生活を送っているためにレベル九十に落ち込んでしまっているが、十分に強い。
 「あーあ、あんときお姫様の求婚受けるんだったぜ」
 と勇者の一人アズマは砂浜に腰を下ろした。今朝漁猟に出た後に戻ってきたばかりのことだった。三年前まで斧を振り回して魔王軍を蹴散らした。今はその力を漁業に使っている。
 「なーに言ってんの? あのお姫様の冗談よ。それよりヒマナ男爵様、今頃どうなさっているかしら?」
 と隣にすでに腰をおろしていたのは勇者の一人ニーシャ。生まれつき高い魔力を持ち、並みならない努力で魔法学を身につけて、攻撃力の強い魔法で魔王軍を翻弄させたという。今は高い知識を生かして村の学校で教員をしている。
 「あれ? 知らないのか、ニーシャ。あの男爵結婚したんだぜ」
 「ええええーっ!」
 「間違っても呪いの手紙なんか送るなよ」
 そんな二人の前に勇者の一人ノイスが近寄ってきた。
 「よお、休憩か?」
 「ノイス、聞いてよ、男爵様が……」
 ノイスはその身軽さと頭の回転の早さで魔王軍のアジトを偵察し、そして罠を仕掛けては魔王軍を陥れた。またナイフ投げなどは百発百中で、今は村では貴重な猟師である。
 「ああ、結婚したんだよな。昨日ミナから聞いたよ」
 勇者の一人ミナもまた高い魔力を持ち、神学を学んで三人を癒し、時には魔王の手下を神の道に導いた悪魔のような心優しい天使だった。今は教会で信仰を説いている。
 「ああ、そうだ、ミナに頼まれていたんだっけ。ちょうどあなたたちに伝言よ。魔王が動きだしたみたいよ」


草うららか |MAIL

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