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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
だなんてっ! アルパカさん。いつもアルカパとか言ってしまうのは何故だろう。大人しいけれど後ろから近づいた者には痛い蹴りを繰り出す怖い動物。ま、後ろから近づかなければいいのだけど。 異世界から来た人間の最大の特徴は動物になることだ、と八郎は言った。 「慣れれば自分の意志で変身する事は可能です。それでも、なんらかの拍子で変身してしまうこともありますが、多分共通していることは、くしゃみで変身することかもしれません」 「これで隠れ紛れている者も判る、早速調べさせよう」 「では、私たちはウルラへ戻ります」 「ああ、このままカラも連れて行ってくれ。ウルラの王にも伝えよう」 しかしながら異世界の者の皆が皆、脅かす存在ではない。それゆえ、わけもわからずこの世界に来て迫害されても当人たちは困るだろう。八郎はその旨を伝える。 「我はすぐにその者たちを責めるつもりはない。まずは籍を作ろうと思う」 戸籍を作り、この世界に来た人々を把握し、リスト化しようとしている。 「それは、きっと私たちみたいな人間には必要だと思う」 戸籍を作るとなれば、変身させなくとも素直に応じる者たちもいるだろうと八郎は思った。 「それでは、ウルラの王によろしくな」 国王との会話が終わった。大きな扉の前には別の女性が待機していた。 部屋を出てから、客間に案内される。そこにはカラが待っていた。 「まだまだお世話になりそうです。ウルラまでよろくし」 「よろしくね、カラ」 ドッツェは嬉しそうだった。その嬉しそうにしているのを見てカラも微笑んだ。 「メジは?」 「メジさんなら、まだ水風呂よ」 きっと人魚の姿で寛いでいるのでしょう、とカラは言った。 ちなみに、鳳にも確かめてみた。八郎の思う通り、彼はくしゃみした拍子に鳥の姿になった。 「知らなかった......というか、気づかなかった」 彼は驚いていた。八郎は自分もドッツェもアレクもくしゃみをした拍子に変身したことを見た事があった。 「まあ、くしゃみなんかなかなかしないと思うが......あ、花粉症がはやる時期があるな。その時にでも確認するか」
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