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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
よく幸せ逃がすって言いますが、不幸せも追い出すつもりで、 まったりハイイロカンガルー。しっぽが少し網から出ていて、おさわりしちゃった。でも逃げないので背中もおさわりしちゃった。ふわふわでした。いいのかなぁ......でも、逃げないもんなぁ......。 「じゃあ、後で伺います」 「ああ」 アレクと別れ、八郎はまた歩き出す。歩くというよりは小走りしていた。 「!?」 鼻に刺激ある匂いを感じる。木や物が焼けて焦げるような匂い。 「火事か?」 匂いのする方角へ走る。その走る早さがどんどんは速くなる。現場が近くなるにつれ、黒い煙が見えた。嫌な匂いも強くなる。やがて家が燃えているのが見えた。 『大変だ! 火事だー!』八郎の叫びは遠吠えだった。 その遠吠えはまだ目覚めぬ住人たちを起こした。 「って、おいっ! 皆起きろ! 火事だ!」 元に戻り、水を探す。井戸を見つけて汲み始める。声を聞きつけた住人たちが火事に気づいてあわてて八郎の汲んだ水を運び、家にかける。バケツリレーを行う。誰かが消防隊を呼んで来て本格的な消火活動が行われ、ようやくその場がおさまった。どうやら小火で済んだらしい。 「ハチさん、ありがとう! 助かった!」 火事にあった家に住んでいた中年の男が八郎の手を握って振った。酔って帰って眠り火事に気づかなかったらしい。 「ありがとう、本当にありがとう」 「ああ、良かったな」
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