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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
実は、地名はいいかげん英語のもじりとお気づきだっただろうか? ウェイウェイの森。 ロックハードからキャスキャシーにかけて広がる巨大な森。そこに住まう妖精はみな大人しいために初心者でも四人でなら通行を許される。それ以外は死んでも責任とれないと国は言っている。では、初心者四人で入って死んでしまったら、というとそれも責任はとらない。いいかげんな国である。ヴァリーは立て看板を読んで三人に教えた。 「どうする? 引くなら今だが」 「何を今更言ってんだよ、殴られてーのか?」 ブリアが息巻く。 「ようし、じゃあまずは準備だ。エーコは消音を解除。そして魅了かけておけ」 「はーい。でも二人は?」 「ブリアとマグナは俺が防御しておく。気にするな」 「わかった」 「どういうつもりだ?」 「ここのやつらはみな人間を騙して喜ぶやつらだ。被害は軽いが質は悪い。だからこちらから仕掛けてやるんだよ」
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