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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
母がちょっと休みに入ったりするので、来週ちょっと遠出してきます。 一歩踏み出せば、そこは木々が生い茂る薄暗い森。振り返ればすでに入り口など見当たらない。それも、この森の妖精らがおもしろおかしく人間たちを騙し混乱させようとしている。 「まあ、子ども騙しだな」 防御状態の一行には半分は本当の森の姿を見ている。そこは木々の間から光がこぼれ、鳥たちが歌う幻想的な森が映し出されている。 「いい森だな」 とマグナ。彼には音しかない。どうやら鳥の歌は聞こえているようだった。 「あたしの幻惑って役に立ってるの?」 「ああ、もちろん。妖精らがエーコをどうしようかって思っているだろう」 妖精ですら惑わせる魅力と美貌。ヴァリーは素直に感心する。
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