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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
リレー的な話です。 手に入れられない物は、ない。 花の女子高生ライフまっさかりな(言い過ぎたゴメン)私だが、実は何を隠そう狙った物は逃がさない、『物ハンター』なのだ。 物ハンターって何ってカンジだよね? いやいや、ハンターというか探している物をふと見つける事ができるってだけなんだけどね。 さっきもおばあちゃんが買っていた雑誌、アレ、ドコ探しても売り切れでやっと見つけたところにおばあちゃん買っちゃってるのよ。だから急いで追いかけて譲ってもらっちゃった。 人気があるから重版されると思うけれど、それを待ってるってやっぱつらい? あるのにないって何? きっと、私は買った損よりも買わない損の方がすごく辛いんだ。そんな私を見て、物を探して欲しいという友達もいる。 今日も探しているところだった。 十年前の音楽雑誌で特集が好きなバンド(デビュー当時)なんだという。当時はマイナーだったのだが、大ヒット曲を出して一躍有名、今では着うたダウンロードナンバーワンを誇るバンドだった。知らない人でもわかる、それくらい有名。 雑誌は大手の中古本屋でも置いてある。とにかく行ける範囲で探してみた。 見つからず。こうなると、小さな古本屋、中古CD屋なども探してみる。火が付く。友人のとはいえ、物を探すときの私は生き生きしていると思う。 それでも見つからず、次の日あまり行かない町にある古い店へ行ってみた。古い店ほど古い物ってあるじゃない? 確かに古く、入るとカビ臭い匂いがした。本が所狭しと並んでいる。 「いらっしゃい」 古い店のわりに若い店員が声をかけた。 「何か探してんの?」 「うん、ちょっとね」 ここで聞いては物ハンターの名が廃れる。いや、全然関係ないけれど私の無意味な意地だ。 その音楽雑誌はあったが、5年ほど前までのしかない。ここもやっぱダメか......。でも、私の勘はあるとまだ言っている。 「もしかして、その雑誌のバックナンバー探してる? もっと古いのならこっちにあるよ」 店員はそう言って段ボールを指差した。 かくて、私の物ハンターの称号は守られた。
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