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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
対象年齢小学五年生くらい。 しがない古本屋である。 日がな一日、客もまばらに今日も一日店にいる。毎日のように仕入れて来た本の登録、整理。次に仕入れるべき本を調べ、在庫のある本は奥へしまう。店内は狭いので、雑誌類のかなり昔のバックナンバーは書庫へしまう。こちらは店内の十倍は広い。何しろ小さいながら5階建てのビル全部が所有しているのだ。爺さんの賜物である。 長い事古本屋をやっていると、別れの時がわかるようになる。この間も女子高生らしき子が入って来たときもそうだった。そろそろ、こいつとはお別れだと、音楽雑誌を下(一階)に持って来たときだった。 今日はやけにレジの前に置かれているオブジェが倒れる。これもさよならする時なんだろうか? 昔の漫画のイラストが描かれていて『いらっしゃいませ』と言っている。何となくずっと置いている物だった。 客が入って来た。そして、中に入って何かに気づいたのかコミックコーナーに立ち止まってその一角をごっそり手に取ってレジに向かってくる。 「すいません、これください」 「はい」 みれば、レジ前のオブジェに描かれている漫画だった。 こういうことか、と納得した。
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