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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
怖い話が出てくる季節かと。 ブロードは赤い刀身の剣を指差した。 「あれには火の妖精が憑いているんだ。妖精が取り憑く剣は呪われてるとされているけれど違う、妖精は剣に取り込まれてしまって迷走してしまう。または人間に悪さしようとするために剣に入る妖精もいる」 「妖精もいろいろなのね」 「そう、性格があるんだ。あの剣は手に触れると燃やされる」 「燃やされるって、それって焼け死ぬってこと?」 「そうした被害があって、その剣は湖に沈められていたんだ」 「それは、それで可哀想」 「でもそのお陰で簡単に解呪出来たんだよ。その湖には主の妖精がいたから剣に憑いた妖精は力を出せなかった」 「でも、まだあれには妖精が憑いているんでしょ? どうなったの?」 「うん、斬ったものを焼いてくれるよ。レアステーキを作るのにちょうどいいらしい」 「それはそれでどうなの?」 「ああ、まあ、妖精がレイヨンに惚れているからいいんだよ」 「何、それ?」 「妖精っていうのは、基本我侭なんだ。だけど、惚れっぽいところもあって自分さえ良ければいいんだ。相手につくすのも妖精なんだよ」 「......じゃあ、あの剣は?」 アプリは緑の刀身の剣を指差す。
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