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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
何に会いたいって、動物に会いたいんですよ。 ブロードは勝手に二階に上がり、奥の部屋のドアを開けた。狭くベッドしか置いていないがよく掃除され、ベッドカバーもきちんと敷かれている。そこに荷物をぼんと置いた。 「アプリさんも、隣りの部屋にそれ置いて」 「いいの?」 「いいの」 そうしてアプリは言う通りとなりの部屋に荷物を置いた。彼はその後また下の食堂に戻り、レイヨンの側のカウンター席に着いた。 「よう、ブロード。まずは何がいい?」 「アプリさん、何がいい?」 「好き嫌いはないわよ」 「OK、嬢ちゃん。じゃあ、俺のお薦めだ。お酒は?」 「私は未成年よ」 「そうかい。こいつはとっくに成年でも酒は飲めねえヤツなんだよ。まあ、今日は初めましてのお祝いってことでまずはこれでも食ってな。今いいもん焼いてやるから」 レイヨンは薄切りのパンを焼いたものをバターを添えて渡した。香ばしくカリカリとした食感に手作りのバターがよく合っている。飲み物は果実を絞ったものに冷たい茶を入れたもので、軽く甘みを付けていた。後味がすっきりしている。 「おいしい」 「気に入った? レイヨンはああ見えて器用なんだ。この宿も一人でまかなってる」 「作り方聞かなきゃ」
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