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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
サンディアの街に着く頃にはほとんどの店が閉まっていた。街灯がぽつらぽつらと灯り、闇を少しだけ照らしている。 「ねえ、宿はちゃんとあるのよね」 「うん。ここには友人がいるんだ」 ブロードが指差したのは一件の宿だった。食堂と宿を兼ねた二階建ての古い建物である。扉に近づいて開ければ、気の早い連中がすでに一杯始めていた。 「お、ブロードじゃねーか、ちゃんと帰って来れて良かったな」 中年の男がカウンター越しに手を振った。 「レイヨン、部屋開いてる? 二部屋」 「ああ、いつもの通り、宿の方はさっぱりだからよ」 「荷物置いてくるから席つくってて」 「そーいや、女の子連れてるな? どうした?」 「ああ、あとでね」
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