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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いつか ミカサは宿から数キロも離れた泉の前に立っていた。 「着いて来たのか?」 彼は後ろを振り向かずに言った。 「ああ、まあね。宵っ張りなものだから」 カスガはミカサの後をずっと着いて来た。 「......」 「何をするんだ?」 「沈める」 剣を泉に投げ捨てた。剣は音を立てて水の中へ沈んだ。水面は立ち上がり、波紋を描きそしてゆっくりとまた静かに波打つ。 三人の剣乙女がこちらに向かって来た。ミカサもカスガも目に入らず、無気力な表情で水面を見て、飛び込んだ。 「剣を追っているんだ」 三人の乙女が泉に沈む。水面はまた荒れたが、ややすると元に戻った。 「溺れるのか?」 「ああ、この泉は底なしなんだ。剣乙女は死んでも自分の剣を追う。やがて剣に追いつく前に死ぬ。ただ、この泉は女の精霊がいる」 「精霊?」 「精霊は人間を仲間にしたがるものだ。だから、彼女たちは精霊になるだろう」 「それって、助かる事なのか?」 「わからない。俺の、只の、エゴかもしれない」 ミカサは泉を離れて、宿へ向かう。 「なあ、アンタって」 カスガは声をかけた。ミカサは無視して先へ進む。その後をカスガは着いていった。 「ちゃんと、しゃべれるんだな」
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