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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
今更なんですが、もやしもんの作者の「純潔のマリア」がかわいいです。 ナーロタスへ向かう道は、馬車が通っていた。小さな女の子を歩かせるのは忍びないのでそれを利用する。キヨミズの勧めでもあった。被害者の会の息がかかっているという運送屋だという。 「馬車は初めてです」 キッカは馬を物珍しそうに見ていた。馬の方は素知らぬ振りでわらをむしゃむしゃやっていた。 「ナーロタスまで護衛がてらか? まあ、いいぜ。半額にしてやるよ」 「あんがと、おっさん」 「まあ、いいってことよ。この嬢ちゃんたち、剣乙女だろ? 俺も末の娘が剣乙女でよ、結局国王に獲られちまったクチだ」 「そうなんだ」 「だけどよ、報復が怖いがため、やすやすと娘を売っちまったんだ。情けない話、ウチに余裕がなくてよ」 キッカはその男に話しかけた。 「この子、かわいいね」 「ああ、大人しい馬さ。さ、そろそろ出発するぞ」 自由都市を離れて、しばらくは馬車旅だった。三日、四日はかかるという。そのため、エルギフとエシ二ップにて休憩、宿泊する。ただし、エルギフとエシニップはツプーテの中継都市であるという。 「大丈夫だ。郊外にも宿があるんだよ」 男はそう言って安心させた。
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