気まぐれ日記
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2008年12月19日(金) やる気と根性と愛情

 なんとなく思いついた言葉の切れ端。
 いつか何かに使いたいと思いつつも、絶対に使わないと思う。




 エルギフまでは無事に着いた。天候も順調でエシニップへの道も軽やかに行くはずだった。しかし、もう少しというところで女たちが立ちはだかった。
 「......」
 女たち三人はにらむように馬車を見ていた。馬がすくんで立ち止まる。女たちは何も言わない。
 「飲まれています。あの、ユリさんよりも深く飲まれています」
 キッカが馬車から飛び出した。
 「......」
 女の一人が切り掛かった。それぞれ違う形の剣を手にしている。
 「キッカ、いくぜ!」
 「はい、主様」
 カスガもキッカの妖刀を振り上げた。
 「彼女たちは、剣乙女か?」
 御者の男が尋ねる。
 「そうです。彼女たちは飲まれてしまったのです。可哀想に。もう、元には戻れないかもしれないです」
 「そうか、彼女たちが......もしかしたら、私の娘もそうなっているかもしれない」
 男はうなだれた。
 カスガが一人から剣を叩き落とす。更に妖刀はその剣を叩き折る。
 「あ、ああ......」
 女は折れた剣に近づこうとした。その前に女の腹が裂ける。
 「ぎ、ぎあああっ!」
 女の悲鳴が上がった。
 「これが、私たち剣乙女です。剣が使い物にならなくなると、私たちもこのようになります」
 キッカは無表情で言う。
 「私はいやよ。死にたくないもの」
 ヒナは馬車の中でうずくまりながら呟いた。
 
 


草うららか |MAIL

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