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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いや、もう、短く短く切り上げますわ。 二人はその国から出た。国境を超えるのに手続きは必要ない。その割に入る時はさんざん時間をかけて取り調べる。 カスガもこの国に入る時は、名前、出身地、目的などを聞かれた。そして、世界中の手配書と見比べ、問題がないとわかれば入国出来る。 が、出る時は見向きもされない。 「もう、この国に入ることもないだろう」 「そうだといいですね」 「キッカはどこか行きたいところがあるのか?」 「私は......どこへ行ったらいいのかわかりません」 「なら、まずは隣りの街に行こう。あそこは自由都市なんだ」 「自由都市?」 「いつでも誰でも入れる街なんだ。入国手続きもいらない。他の剣乙女も居ることがある」 「仲間が増えた事だし、しっかり稼がなきゃな」 「稼ぐ?」 「俺、用心棒やっているんだ」 「用心棒......」 「そ、こう見えても腕っ節は強いんだぜ?」 カスガが笑った。キッカはぽかんとしていたが、やがて彼につられて笑った。
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