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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
他の武器(槍とか弓とか)はどうなっているとか、金属がない世界なのか? とか、じゃあ鍋とかはないのか? とか、そんなことをいう輩は読まない方がいいと思います。 しかし父親の言葉は虚しく、この家族は引っ越しをする前に国王の兵たちにより皆殺しにされてしまった。母親と産まれたばかりの赤子は奪われた。一人、遊びに出ていた一番上の息子だけはそれ免れた。 それから、十五年後。 「剣乙女が来ているんだってよ!」 「マジで?」 「なんでも、剣を扱ってくれる奴を探しているらしい」 「いいじゃねえか、ぜひぜひ扱わせてくれって奴だな」 そう言いながら走ってその酒場へ向かう男たちがいる。確かに剣乙女が来るのはこんな田舎では珍しいことだった。 剣乙女が生まれれば、ほとんどが国に献上することになっている。剣乙女が携えてくる剣ほどすばらしい物はないとされているので、それを多く所持すれば国が強くなる。しかし、大事な娘を国にやれるかという家も多々あるため、それを逃れる為に内密にし国の物にならない娘もいる。 酒場には剣乙女が一つのテーブルに座っていた。
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