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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ようやくまた始まります。(主語があいかわらずない) 人は魔族に怯え、身を守りつつ過ごさなければならなくなったとオフィーリスは続けた。 「ほとんどの人は魔族に太刀打ち出来る力を持っていない。うまく付き合わなければ人は滅びてしまうかもしれない」 「そんなことより、だ」 カシスは遮る。 「ベグゼッドは無事なんだな。そっちの方が問題なんだよ」 「......ごめんなさい。そうだったわね。これからのことよりもベグゼッドが心配なのよね。私が強力する。向こうは、ちょっと質の悪い魔族に取り込まれているのだもの」 「質の悪い魔族?」 バネッタが聞き返す。 「ええ。行きましょ、トレンシアに」 それに素っ気なくオフィーリスは答えて再び立ち上がった。 「どうやって?」 「こうするのよ」 オフィーリスの回りの景色が歪み始める。同時にバネッタとカシスはふわりと身体が浮くような感覚を覚えた。 「な、なんだコレ?」 「魔族お得意の空間移動ってとこかしら?」 あっと言う間に、そこはトレンシアだった。正確には、トレンシアだと聞かされた。呆然としていたカシスをベグゼッドは疲れた表情で眺めていた。
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