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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
昨夜、あまりの寝苦しさで目が覚めた。 「これが、この剣の使い方だ。斬りたいものだけを斬る。思うだけでいい。振り下ろせば、物理的な攻撃の効かない魔族も斬れるらしい」 サミクラスが剣を鞘に納め、カシスに返した。彼は受け取らない。 「こんなの、使えるか。無理だよ。俺には、剣は斬れるものっていうイメージが出来ているんだ。今更、これは斬って、あれは斬らないっていう自信なんかないよ」 サミクラスは、それを聞いて安心したような笑顔になった。カシスの頭をぽんぽんと撫でる。 「それが正しいと俺も思うね。だけど」 カシスの手に剣を持たせる。 「お前がこの剣を抜いたってことは、きっと意味があるんだ。俺なんか、欲しくても手に入れられなかったんだからな。今はこれを持っておけ」 カシスは大人しく剣を受け取り、腰に吊るした。
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