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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
真夜中に鯰が暴れました。 「まあ、俺の頭でアレが解けるはずないからな。オリオに協力してもらったんだ」 オリオは特にブラニスの話に耳を傾けていた。途中にあった書庫の本は文字が読めず、残念な思いで進んで行っただけあり、歴史の生き(?)証人であるブラニスからの話に興味があった。本好きで歴史好きなオリオにはうってつけの場所でもあった。だから、時々姿が見えなくなるのはこのためだとカシスは思う。 「でもな、俺もオリオもその剣は抜けなかったんだ」 「これを?」 カシスがティママンの剣を指す。 「ああ、あいつが言っていた。それはティママンしか抜けないってさ。なんでお前は抜くことが出来たんだろうな?」 「さあ......」 「まあ、ちょっと貸してくれよ」 カシスは剣を鞘ごとサミクラスに渡した。それを少し恐る恐る受け取った。 「なんだ、普通に持てるのか」 カシスが持つのには少し重い気もしたが、特別重いわけじゃない。もしかしたら、カシスにしか持てない剣かとも思ったのだが、あの台座から抜いてしまえば誰でも持てるのかもしれない。 問題は扱い方だった。 鞘から引き抜く。見た目はごく普通の剣。それをカシスに向かって振り下ろした。 「!」 ベグゼッドが驚いた。目をつぶって、ゆっくり開く。 カシスはやっぱり驚いた顔で固まっていた。ややして、へなりと座り込んだ。 「なるほどな。カシス、悪かったな」 カシスは立ち上がって仏頂面をした。
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