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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
空気のようになってしまうものって、あるよね? ブラニスと別れて、二人は元来た道を辿り城の地下室へ戻った。外へ出ると、嵐は止み辺りは明るい。地下にいた二人は目を細めた。 「お前たち、どこへ行っていたんだ?」 グオンが情けないといった顔で見つめている。 「城を散策していたんだ」 「それよりも、カシス。ビアソーイダ王が探していた」 「親父が?」 「早く行った方がいい。それからベグゼッド。お前も一緒に、だそうだ」 「わかった」 二人は謁見の間へ向かった。 そこには、王の前に一人の青年が立っていた。大柄で更に大きな杖のようなものを手にしていた。 「よお、久しぶりだな」 「グリバッカス兄! わっ!」 両手でカシスを抱き上げる。 「ちっとは大きくなったか?」 カシスはベグゼッドより多少背が低いが、それほど差があるわけではない。むしろ、グリバッカスが大き過ぎる。 「兄ちゃんこそ、またでかくなったんじゃないか?」 「はははっ! そっちの子は?」 カシスを下ろし、今度はベグゼッドを抱き上げた。
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