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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
忘れそうになってた。 ブラニスは笑った。 「この城には至る所にティママンが仕掛けた魔法が今なお生きている。だから、僕はここに留まれるのかもしれない」 ブラニスと別れる。別れ際に、ベグゼッドは言った。 「また、来てもいい?」 「もちろん。今日は楽しかった」 「あの、これ、返すけど......」 カシスは手にした剣を戻そうとする。 「これは君が持ってなさい。もしかしたら、これも運命神の導きかもしれない」 「運命神?」 「ああ!」 ベグゼッドが大きな声を上げた。 「どうした?」 「カシス、確か、床だったよな、最後のレンガ」 「そうだったな」 「そうだ。運命神だ。常に俺たちを善し悪し関わらず導く神、そして誰もそれに抗うことはできない。よって信仰の対象にはならないけれど、側にいなければならないとして、進行せざるを得ない神。だから、床にあったんだ」 このビアソーイダでも例外ではなかった。昔はきちんと数に入れられていたはずの運命神は現在は忘れられていたのだった。
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