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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ソウルの声がめっさ低いなーと思いました。 「うん、なかなかいいんじゃないか? 匂いも見た目よりキツくないし苦くもないし。何よりも飲みやすくりんごジュースとレモン汁が入っているところがいい」 やけに緑色の濃いジュースをベグゼッドは平然と飲んでいた。 「そんなにうまいのか?」 「うん、どっちかと言えば好きな方」 「ちょっと一口」 ベグゼッドからカップを受け取り、一口飲む。いっきに顔が青くなったような気がした。 「お前、舌......味覚大丈夫か?」 「なんだよ? 変なのか?」 「お前、絶対味覚オンチだ」 「いや......でも同じものを食べて、美味しいって評価できるけど」 「ああ、えーとだなぁ、お前の場合はきっと美味しいものの評価が幅広いんだ。そうに違いない」 「......どういうことだ?」 「つまりは人が美味いと評価できるものも不味いと評価できるものも美味いって評価できるんだよ、多分」 「それはいいことなんじゃないかしら? 好き嫌いが少ない事はいいことよ」 オフィーリスが口を挟む。だが、カシスは認めようとしない。 「だけど、コレは別だよ」 「何を話している?」 グオンが入って来たトレイに人数分のカップとポットを置いている。サイドテーブルに置き、カップに紅茶を注ぐ。 「どうぞ」 「ありがとう」 「お前らも飲め。せっかくいれて来たんだ」 「なんだよ、偉そうに」 ベグゼッドがカシスをそっとつつく。小声で言った。 「あれでも、茶をいれることには長けてるから。美味しいんだよ」 グオンにカップを差し出され、カシスは黙って受け取った。
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