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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
疲れた......。 しばらく船内の個室で過ごす。ベグゼッドはベッドに寝転がりながらぼんやりと過ごしていた。そのうち、備え付けの歴史書を見つけ、それを読み出す。カシスとグオンは眠っていた。 「そろそろ、食事行こう」 五時過ぎになり、二人を起こす。不満げな顔で二人は起きたがすぐに出る用意をした。 「実はね、グオン。さっき知り合った人と食事をする約束をしたんだ」 「また、そんな勝手な」 「ちょ......」 ベグゼッドがカシスをつつき、人差し指を口に当てる。 「仕方がない奴だな、本当に」 「じゃあ、行こうか」 食堂に向かうと、すでにオフィーリスは席に座っていた。 「ベグゼッド、カシス、こっちこっち」 「今晩は、オフィーリス」 「おい」 グオンがベグゼッドを小突いた。 「なぜ早くに言わない」 「何を」 とぼける。 「相手が女性であることと、妙齢であることだ」 「だって、そんなことを言ったらグオン、プレゼントがどうだとか言い出すじゃないか」 「当たり前だ」 「ここは船の上だよ。贈り物なんか......」 「こういう時のために、いろいろ用意はしてある」 そう言って、グオンは彼女の前に立った。 「今晩は、お嬢さん」 「今晩は」 「お誘いありがとうございます。本当なら花でも包んで来たかったのですが、用意できなくて残念です」 「そう。でも気になさらないで。私は楽しい船旅をしたいだけなの」 「代わりと言ってはなんですが、これを」 グオンは懐からケースを取り出した。 「まあ、きれい」 ケースにはネックレス。ヘッドには小さな石のようなものがついていた。 「硝子玉ですが」 「でも、とってもきれい。ありがとう」 オフィーリスは嬉しそうに、早速身に付けた。黒いワンピースと白い肌にそれはよく似合っていた。
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