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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
何故か、これだけは、いまだあまり定着しないような気がしませんか? デパートとかは飾り付けとかするけど、さすがによそ様のうちに行って「いたずらかお菓子か」ってやらないよね。うん。その割に、クリスマス時期なんかはイルミネーションをバリバリやる家がふえてるけど......。 こんな線しか引けない? 初めてやったけど。 「あの日、私だけ街を離れていたの」 ヴェスラは子供を連れて近くの森で木の実を採っていた。パン屋である彼女の家はジャムも作っていて、それを作るのが彼女の仕事だった。ヴェスラのジャムは確かにおいしいが、肝心のパンはあまりうまくない。味はあるが不格好だった。 「街に帰ると、女の子が一人いて、 『あら、ひとり残ってたの。まあ、いいか』 って言って街を出て行ったわ。なんのことかわかんなくて、しばらくは普通に過ごしたんだけど、ある時レイムの話をちらっとしたの。そしたら、お父さんもお母さんも首を傾げた。あ、レイムが出て行った後ね、私、本当の事話したの。まさか、街を出るとは思わなかった。だから急いで連れ戻したかったんだけど、レイム、見つからないから......ごめんなさい」 「もう、いいよ。それより続き」 正直よくなかったが、続きが気になる。そして、今現在この街で俺を知っているのはヴェスラだけなのだから、問題はない。 「え、と。どこまで話したっけ? そう、急いで今度はおばさんとおじさんんところへ行ったの。やっぱり首を傾げただけだったわ。それまで、心配していたのに。本当の事を伝えたらおばさんもおじさんも心配していたの。でも私の事はなじらなかった」 「そうか。ありがと、ヴェスラ」 「あなたがありがとうなんていうことないわ。私はあなたに酷い事をしてしまったんだし」 「だから、それはもういい。それより......」 彼女が悲しまなければならないことがある。 「ステルブが......」 すべてを忘れてしまっている。
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