日々是修行也
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登場する人物・団体・店名等はすべて架空のもので、仮に存在していたとしても単なる偶然です。 また、暴力・犯罪・性的描写も個人の思い込みによる勝手な想像です。

2004年07月05日(月) カンジダがSTDでは無い理由

細菌とかウィルスの話題が多いようで・・・!?

エンピツ成人向けを書かれている方の関心といえば感染症があげられるでしょう。(笑

なかでもカンジダは保菌率が高いのでは?


このカンジダを性病の一種と勘違いしている人がいる。 カンジダは必ずしも性行為で感染するとは限らないので誤解しないほうがいい。




もともと体内には様々な菌が存在していて、菌の種類によって善玉菌とか悪玉菌とか言われている。


カンジダはカビの一種だが、このカビ菌がストレスや疲れ等で免疫力が低下した場合にカンジダ菌が異常に増殖してしまい以下の様な症状が出る。


チーズの”パルメジャーノ・レジャーノ”(笑)の様な白いオリモノと外陰部の痒みが多いが、炎症が酷いとヒリヒリした痛みを感じる場合もある。 治療には膣内洗浄後、膣座剤を入れ軟膏を塗っておしまい。(1週間程度で症状がなくなる)


男性が感染した場合、チンチンが湿った粉チーズをまぶしたような感じになり、激しい痒みが襲う。


治療は医師に処方してもらった軟膏を一日2回、1週間ほど塗っておしまい。(内服薬はない) 2,3日で症状はなくなるが、継続して1週間塗る事が大切。


一度でもそのような症状が出た場合、その人が将来にわたって保菌者であることに変わりは無い。


風邪をひいたりして抗生物質を服用した場合(抗生物質は特定の細菌に有意な働きをする)、他の常在菌とカンジダ菌のバランスが崩れカンジダ菌だけ増えてくることがある。(=>「菌交代」) この時、前述の様な症状に悩まされる事があるので注意が必要。


カンジダ菌が増え易いと指摘されている抗生物質としてテトラサイクリン系(ミノマイシン他)がある。


「カンジダ菌に感染した」というよりも「カンジダ菌が異常に増えてしまい、結果上記の症状が現れた」と考えるのが正しい解釈の仕方。


万が一、普段からカンジダを発症しやすい人がクラミジア等に感染し医師からクスリを処方してもらう場合には、テトラサイクリン系抗生剤以外を処方してもらうよう頼むのがいいでしょう。(その他の処方薬としても処方される場合があるので注意)


比較的最近発売された新薬で、ファイザー製薬のマクロライド系抗生物質の”ジスロマック”は、1日1回、3日間服用することで約1週間効果が持続する。 年寄りや勉強不足で知らない医師も多く、コレを処方する医師がいたとしたら”いいお医者さん”であること間違いない。

ZITHROMAC





当たり前のことだけど、服用中のアルコール摂取は厳禁。(折角のおクスリがアルコールと一緒に体外に排出されてしまいます)


///// Memo /////

<カンジダ>
卵円形酵母性真菌で仮性菌糸の先端に厚膜胞子を形成する酵母と菌糸の2相性菌。気道・胃・腸管・膣などの粘膜に常在するカンジダは栄養が十分だと酵母状で分芽するが、抗生物質の投与により栄養が乏しくなると菌糸状になり発芽胞子を着生させる。 小菌糸の先端に厚膜胞子を形成しカンジダ症の症状があらわれる。 通常カンジダ菌の増殖は一過性のものだが有意な抗生物質を投与しつづけたり免疫力が低下するような状態においては菌が増幅しカンジダ症になる場合がある。

<菌交代症>
感染症治療のために用いた抗生物質(広抗菌スペクトラム抗生物質)により細菌のバランスが崩れ菌交代現象を引きおこし耐性菌の増殖により新たな感染症が発症することを”菌交代症”という。 免疫力が落ちている場合、よりその増殖が顕著となる。


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弥勒(みろく) [MAIL]

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