言の葉
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昨晩は久しぶりに深夜まで 一人あてもなく車を運転していた
昨年カーナビを付けた時 本当に何のあてもなく 走り続けたのを思い出す
それまでだったら 絶対通らないような細い道を 暗い車内に浮かび上がるパソコン画面のような 映像だけをたよりに走り続ける
ふいに迷い込んだ 墨より暗い闇の中で車を止め エンジンを切る 周りの虫の音は 盛夏を謳歌するものか はたまた来る秋への賛歌か
いつまでもこのまま走り続けたいっていう希望と 早く朝が来て欲しいという願望 その狭間でボクの顔はゆがんでいたに違いない いけないとわかっている行動に憑かれた時 人は泣き笑いの表情をするという
そんなことを考えながら ふと空を見上げると 家を出た時に南に白く浮かんでいた月が 西に回り込んでいた
卵色に着色され 幾分肥大化した月は 西の稜線に引きずり込まれるように 儚く消えていった
あぁ そこが終末なんだね
なんとなく落ち着いたボクは やっと家へと車先を向けた
そんな夏がやってきた
おやすみなさい。。
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