言の葉
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去年の今頃自分が何をしていたかって フト深夜バスに乗りながら考えてしまった
確か7月の初めに生まれて初めて骨折を経験した (亀裂骨折だったんだけどさ) 足を引きづりながら暮らしてたっけ そのころは結構この深夜バスに乗ったりもしたんだよね 電車で帰るとグルっとカタカナのコの字型に 回らないといけないんだけど このバスに乗ると 開いた一辺のみだから ずっと近かったし またバスに乗ると あぁ家につくんだ って安心もできたんだ
何かをしたいって思っても 足が不自由なせいもあって 何もできなくて そのあげく恋も失ってしまったんだっけ
なんとも記憶っていうのは やっかいなものだ って思う 別に今どうこうというわけでもないのに ある瞬間自分が過去にとらわれていることに 愕然とする
今年の夏は どんな想いが待っているんだろう
意識を戻すと 信号待ちのバスは オレンジ色の点滅をちらつかせながら 終点へと道を折れた
降り遅れないように あわてて席をたつ自分が 妙に他人のように感じて ちょっとだけ悲しかった
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