矛盾スルニモ程ガアル
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2014年08月24日(日) 2度目の逢瀬。

飛行機に乗って会いに行くのは二度目。


前回よりは、呼吸も苦しくならない。


仕事終わりの彼が空港に迎えに来てくれて、ラブホに直行する。



他愛のない話をして、それからキス。

いつも彼が「濡れてる?」と聞いて。

「確かめてごらん」とか言われて大体そういうことになる。


胸はあんまり感じなくなっちゃってて、でも段々良くなってきて。


久しぶりの感覚だけど、やっぱり上手だな、とか思う。



彼が最初に口と手で私だけ昇天させてくれる。
その後は二人で。だけど彼のだけでいくことは出来なくて、結局手を使った状態で二人で果てる。

でも、今までとぜんぜん感覚が違う。

いきそうなんだけどいけない、みたいなのがずーっと続いてて。

こんなに相手のもので、中で気持ちよくなったことなんてない。


終わって、軽くシャワーを浴びて、そろそろ出ようかってなったときに、彼の携帯に着信。


奥さんからで、その着信が「いや、それだけ鳴らして出なかったら無理でしょ、諦めろよ?」ってぐらい、続く。

「長いね」って私が苦笑したら、彼が吐き捨てるように「しつっこい」と言った。
その表情と口調があまりにも嫌悪感丸出しだったので、私は嬉しいを通り越して心配になる。こいつら大丈夫か、と。本当は凄い奥さんのこと嫌なんじゃ、と。

まあ、だったら別れてるって話だけれども。



「今日は出掛けに遅くなるかもって言っておいたから、家にいるか確認の電話だと思う」


と、彼。


私を駅まで送ってくれているときも、再度着信があって。



っていうか、普通に考えて「仕事で遅くなるかも」って言われてて一度電話して出なかったら、仕事中だと考えて再度の電話はしなくない? となんとなく思う。


だから彼があんなに恐れるのかな、とも。


金曜日は、本当に2時間ぐらいの逢瀬で。彼は家に帰って晩御飯を食べる。私はネカフェにお泊り。


ホテルと同じぐらいの値段だったけど、漫画が読めてレディースルームみたいなのがなんと完全個室だったので、17時間以上滞在してこれなら断然ネカフェだな、と思う。


何より、漫画で気が紛れるのが素晴らしい。



13時40分。彼からの着信。今家を出たと。


慌てて支度の仕上げをして、14時前、彼と合流した。



コンビニに寄る? どうする? まあいっか、ってな結論で、最初からラブホへ。


時間帯がちょうど良かった、前回も泊まったラブホへ入る。


このままここで泊まることに決めて。


色んなことを、話した。


またもや、お互いのどこが好き? って話で。

今度は私が聞かれた。

一緒にいて楽しいとこ、優しいとこ、正直なとこ、でも時々凄いクールなとこ、だけど本当は一人で凄い苦しんでたりするとこ、頭の回転が早いとこ、人とのコミュニケーションが上手なとこ、などなどと私は話す。

で、また私からも聞く。


前回言ったじゃん、と言われながらも。

愛されキャラなとこ、清純そうに見えてド淫乱なギャップ、と謎の好きな箇所を話されて。

そして、前回私が友達に色々言われて泣いちゃった時の話を持ち出して。

「自分が辛くても人のことも考えてるとこ。ぼむさん、優しいよね」

って。


え、そんなこと思ってたのか、とびっくりしつつ。



そう言われたことが嬉しくて。


それから、私の職場の話も、相談しようか迷っていたのだけれど、結局してしまった。


上司と合わなくて、それを相談室みたいなとこに相談したらこじれてしまったこと。自分は部署異動の希望を出そうと思ったこと。だけど、後輩の子にいて欲しいと言われて、有難くて迷ったこと。


彼は、「難しい問題だね……」と言って。きっと私は、彼は答えみたいなことは言わないんじゃないかと思っていた。私と友達の話も、「どっちの気持ちも分かる気がするなあ」と言って、「今はぼむさんに受け止める余裕がないからきついんじゃないかな」と彼の意見は言ってくれたものの、解決になるというよりは私の気持ちをただ受け止めてくれていた、から。

なのに、今回は、

「俺は部署異動してもいいと思うけどな……。辛いんだったら新しいとこでやっていくのもいいと思う。なーんて、ただ俺がしんどそうなぼむさんを見るのが辛いからなんだけど」

と、割とはっきり「判断」に近いことを言ってくれて。


私は自分で決められずにすぐ人の判断に左右される癖があって、後輩から引き止められた時、「じゃあ頑張って残ろう」と思った。

けれど、残ろうと決めても、自分がその職場でもうやっていける気がしなかったから、本当はずっと不安だったし迷ってて。


彼がそう言ってくれて、それは私の本心に近い言葉で。


ああ、やっぱり異動の希望は出そうかな、と思った。


彼は私を責めずに、休職のことも、部署異動のことも、ただ受け止めてくれて。


確かに、「それ(休職や部署異動)が本当にこいつのためになるのか」って考えてくれる、Aさんよりは場当たり的なんだけども。

だけど立ち向かえってどこかで思っているAさんより、私を追い詰めなくて。


私が泣きながら、

「うん……。こんなに弱くてごめんね」

と言ったら。



「でも、頑張ってるんでしょ? 頑張ってる人を、少なくとも俺は弱いとか思わないよ」



とか言ってくれて号泣した。



Aさんや元彼にはない物の見方だ。


Aさんは私が弱いのを分かった上で、「でもお前はずっとこのままでいいの? 頑張らなきゃ駄目だろ、結局人は一人なんだから」って感じで。

元彼は、彼の私に対する分析によると、「そういう性質なのは仕方ないけど、直していかなきゃね」って感じ。



そうなの。きっと普通の人には分からないだろうけど、私は私なりに頑張っていてこういう道を選んだの。

あー、絶対分からないだろうけど。


それがこんな風に、思ってもみない人から言われたので本当にびっくりした。



それから、別れのときがそのうちくるんだろうね、って話はした。


「それは覚悟してるから大丈夫」と言われた。

私は、「それはそれでいいんだけど、本当に正直に言えばこっちからしたら「そうやって手放せる程度の、その程度の想いなんだ」って思っちゃう」って本音を暴露した。


すると彼が、不愉快そうな顔になって、

「別れはしょうがないと思ってるよ。でも簡単に手放す訳じゃない。相手に幸せになって欲しいから、自分と一緒にいると幸せになれないから、きつくてもそうするんだ。なのにその程度とか言われると、正直イラッとする」

と。

そこで私が、「幸せになって欲しいじゃ嫌なんだよ、そこで「自分が幸せにしたい」って思って欲しいの」と言ったら「あーね」と言っていた。


で、前の現地妻のこと、辛かった? と聞いたら。


「……辛かったよ。一人で家にいたくなくて、一人でもどこかに飲みに行ってた。……3ヶ月ぐらいはそんなんだったんじゃないかな。誰にも言えなかったし」


って、きつそうな顔で答える。

誰にも言わないの? 職場とは関係ないプライベートの友達で、口が堅くて何でも話せる人の一人ぐらい、話せないの?

って聞いたら、そんなの話せないよ、って。んで、私が


「うん、辛かったんだね……この話すると、すっごい貴方の目が悲しそうになる」


って言ったら。




「悲しいのは、折角二人で会ってるのにこういう話をしてることだよ。何でこんな話しなきゃいけないの。思い出すと、辛いし」


と言われ、私はすぐさま反論。



「それは不倫な以上無理じゃない?(←バッサリ) 辛いときもあるよ、本気じゃなくて割り切った関係なら楽しいことばかりでいられるんだろうけど、好きなんだから辛いときはあるよ。好きだから辛くなるんだよ。そういうのを一切なしにして楽しいとこだけってのは、無理だよ」


「でも会ってるときに言わなくても……電話とかで……ううん、電話じゃ微妙か。やっぱり会ってるときだな」


「うん。顔を見て話さないと、喧嘩になったらやだし」


「そっか。ごめんね」


「うん。だけど、こうやって私突きつけちゃうんだけど、こういうのって面倒? こういうことされるなら、私との恋愛はいいやって思う?」


「面倒……かなあ……。うーん、ずっと逃げてきたことなんだよね」


「私、貴方が離婚する気がないのは分かってるから、絶対別れてとか口にしないし。地元が大好きで、一生ここに住みたいってのも理解してる。だけど、私が辛いのは分かっててくれたら嬉しいの」


「分かった。けど俺、ずっと逃げ続けると思う(笑)」


「うん(笑)でも、変な罪悪感感じないでね。私が決めたことなんだから、そこは私の課題だから。貴方が背負うことじゃないから。逆にそれが重荷になって、私の手を離したくなるんじゃないかって心配」


「罪悪感を感じないってのは、無理だよ。俺はずっと罪悪感は感じ続けると思う。今だって、俺と会ってる時間に他のイベントに参加できたかもしれないし。毎日してる夜の電話の時間で、他の人に会うチャンスを逃してるかも知れないじゃん」


「私は行きたいとこがあったらそっちを優先するし、それは私の選択だから」


「でも味わわなくていい苦しみを味わわせてる訳でしょ」


「それは違うよ。私は不倫して良かったと思ってる。不倫しちゃった人の気持ちも分かるし、人の痛みが分かるようになるから、人としては広くなると思う。(唯一奥さんの気持ちだけは傷つけているけれど、セックスレスで夫婦関係は破綻していると見ているので気にしない私)まっすぐな生き方する人も素敵だしそれはそれでいいんだけど、時々人を無意識に傷つけちゃうときがあるから、私はそういうことをしないようにしようって思えるだけでも、経験として価値があると思ってるよ」


「そっか……。でも、どんなに罪悪感感じても、俺から手放す気はないから」


「うん」



そしてその反論が、こんな会話を呼び起こしつつ。



後は、現地妻と比較してへこむ私に、

「過ごしてる時間が違うんだから、好きな気持ちも、身体の相性も、これからでしょ」


と彼が言ってくれたけれど。例として挙げられた「過ごした時間」が濃密過ぎて、ますますへこむ私。

この距離でこの頻度で、まずどうやったらそれを超えるんだよ……という思いと。


人を好きになる気持ちは、時に過ごした時間とは比例しないことを知っている私は。(元彼の時は会っただけで惚れた訳だし)


そもそも、4年間友達だった時点でそこまで惹かれあう仲じゃなかった
訳で、私たちの関係ってそんなもんなんじゃ、という気持ちが拭えない。


他にも、Eちゃんのことを「従順で尽くすタイプだよね。現地妻と同じ」とか言っていて、そうだこの人「従順で尽くす人」がタイプなんだった、とか思い出したり。


歴代の彼女の写真をフェイスブックで見たり。(皆思ったよりもめっちゃ可愛いんですけど!!)


現地妻の写真を見たり。(「一番容姿は可愛くないと思う」と言って見せてくれた写真は、確かにそんなでもなく、でも不細工とかではなく、ただ「2番目でいいの」っていかにも言いそうな男運ないですオーラが漂っていた)


現地妻を選ばなかったのが写真を見て納得できたとか言ったら、「でも俺といるときには幸せオーラを振りまいてたよ。俺が言うのもなんだけど」と嬉しそうにされて嫉妬したり。


現地妻は今は彼氏もできて結構イケメンで、もうすぐ結婚するんじゃないかな、って言ったりとか。


ずっと片思いだった人に1年前偶然会って、その子が超可愛くなってた、って話とか。(写真も見たけど、そんなに写りがよくない写真でも可愛いと分かるぐらい可愛らしい人だった)



そんなこんなで色んなことを話した。



そして、距離が近くなった分だけセックスも良くなってて。



ずっといきそうなままいけないまま、終わったのだけど、どんどん良くなってるって実感はあった。



「好き?」って聞いたら「好きだよ」と耳元で囁いてくれる。


ベタだけど嬉しくて。


「大好き」と、一度ずつだけ言葉にする私たち。


私は「愛してる」と言いそうになって、やめる。



叶わないかも知れないけど、彼から言って欲しいから。



そうやって、2時間睡眠で何とか朝起きて、3度目のエッチをしてから。


彼に駅まで送ってもらって、別れた。



期待はしないって、決めてるのに。



朝の電話で、彼が「こっちで働けばいいのに」って、また、言う。


「嫁にしてくれるんならいいですけど(笑)」

って、わざとゆっくり、無理でしょみたいに答えるけど。


「考えとく(笑)」とか、「すぐには無理だな、考えとく(笑)」


って、思ったより否定されないから。



私はまた夢を見始めてしまう。



すぐには無理ってなんだ、一生無理だろうが、馬鹿。


考えとくってなんだ、今までは「あっ無理」とか一刀両断だったじゃないか、馬鹿。


期待したくないから、何度も自分に言い聞かせる。



絶対に離婚はないから。


離婚はしないとか地元に住むだとか、そういう彼の気持ちには介入しないって、決めたんだから。




言い聞かせては夢を見る。



どんどん近づく、二人の距離に。(心のみ)


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ぼむ [MAIL]