依存的になって、会いたい会いたいばかり考えて、自分を見失っていた。
いろんな文章を読んで、何とか自分をなだめようとするけれど、それでもぐるぐる彼のことばかり考えてしまう。
そんな状態が2週間続き(←長い)、これはいかん、他に目を向けなければと、気晴らしに仲間内の男子(既婚)と会ったら色々誘われて大変だった。
爽やかに、会える男はいないものか…とがっくりする。
他の男に会ったって、旦那が同じマンションに引っ越してきたって、この渇望感は消えない。
そして私は最終手段、「元彼への連絡」を選択した。
仲間内の男子の振る舞いをネタに。
相談したいことがある、と言うと、電話? 直接? と聞かれたので、直接の方がありがたいけど無理なら電話で、というと、
じゃあ時間を作りましょうかね
と言われて相当カチンとくる。
しかし、提示された日程が相当忙しそうだったので、電話で、となり。
ラインで通話をした。
最初、緊張した。声が少しだけ震えた。ので、ああ私、やっぱりこの人のことまだ好きは好きなんだな、って分かってしまった。 乗り越えた、とは別な部分で、きっとまだ好きだ。 でも今は、それでもいいじゃんって思える。
最初は「手を出された」話をして。でも、その人の夫婦の話は彼らの話で、第三者が口を出すことじゃない、と言われて。 まあそれは私もそう思っていたけれど、さくっとそれを言えるこの人に、やっぱ頭の回転早いよなあ、と感心しきり。
それから私が、Aさんの話を出した。
「同じ土俵に来てから言え、って言われたんだよね…」
と言ったら、
「それは正しいっていうか、正論でしょ」
と。
で、私が「4月に離婚する予定だったけど、私が体調崩しているから、延びそう」と言うと。
「あなたいつまでぬるま湯に浸かる気なの」
と、怒られた。
「体調を崩して休むことはいいよ。だけどそれで離婚を延ばして、自分の体調が良くなったらバイバイする訳? 都合いいでしょ。どっちにしても一人でやっていくなら、今後もそういうことはあるんだから、そう決めたなら実行しないと」
みたいなことを、言われて。
ああああ、全くもって正論なんだけど、何故私は年下の元彼にこんな説教を受けているのか…。
そして「私がAさんに気があるって、もしかしてバレバレ?」と聞くと、「っていうか、仲間内で、どの程度二人の間が進んでいるかの想像の差はあれど、何もないと思ってる人はいないでしょ」と。
「何それ衝撃」「いや、あなたのその台詞がむしろ衝撃だから」「うー」
「Aさんがいいの? それとも、他の男もいるけど、Aさんもいいの?」
元彼にそう、聞かれたので。ちょっと逡巡して、観念した。
「Aさんが、いいの…」
「そう。Aさんと幸せになりたいの? Aさんに幸せにしてほしいの?」
「Aさんと幸せになりたい」(っていうか、私はAさんと一緒だと勝手に幸せになるので、むしろ「Aさんを幸せにしたい」が感覚として近い)
「だったら、あなたがそんな態度だと、迷惑かかる人がいるでしょ」
と。
その後、なぜか私の欠点に気づく必要があるとかいう話になり。
彼はどう思うのかを、聞いた。
「あなたは…選べない人だよ。例えば外食でメニューを何にしようとか、そういうので迷うのはいいんだけど、それと同じレベルで、大切な人と、旦那とを、いつまでも選べないでしょ」
ずごん、と衝撃だった。
うわあああ、そうかも。
そして、選べない訳も私は学んだから知っている。
要するに、選んで、失敗するのが怖いのだ。
だけど元彼が言ってくれた、
「離婚して、まずはまっさらになって、そこからぶつかっていけばいいじゃない。それで付き合える結果になっても、ごめんなさいって言われても、それでいいじゃん」
この言葉をきっと私は忘れない。
付き合って貰えないなら、別れては駄目だと。
何だか勝手にそう、思っていた。
旦那と別れて、Aさんにも振られたら、それは「失敗」で。 「失敗」するのをひどく恐れていた私は、それが怖かったんだと気づかされた。
だけど、失敗してもいいんだと。
もっというなら、失敗も成功も本当の意味では存在しなくて、ただ行動をするということで。その結果がどうであれ、やってみればいいじゃないと。
そういう価値観は、私の人生でなかなか無かったものなので。
そうだよね。Aさんに例え振られても、その後また素敵な人と出会うかも知れないし。
振られてもいいんだって思ったら、凄く凄く、ハードルが下がった。
よし、離婚しよう、って思えた。
それから私の弱さの話になり。
「あなたは弱いっていうか…。許容量が少ないよね。例えば皆自分の桶があるとして、ストレスとかの水が溜まると、それを週末発散して空にしたりとかするんだけど、あなたは水がたまってるのに気付かないの。で、いっぱいになって溢れてようやく、溜まってる、どうしようってなってダウンするの」
と。
…当たり過ぎてて何も言えない…。
「だからまず、気づく自分になるのが大事なんだろうなって思ってた。あなたは皆が集まるあの家でも、あそこはとても居心地がいいけれど、ちょっとそこに依存してるところがあるでしょ」
「…私の依存的なところに、気づいてたのいつから?」
「序盤の方だよね。でも言ってもまだ分からないだろうなって思ったし、まずあなたの殻を破る方が先だって思ったから。何でもすぐに気付いたからって、指摘するのがいいこととは限らないでしょ。その人が受け入れられる状態かどうかを見てからじゃないと。失恋直後で大号泣している人に向かって、次に行けって言ったって無理でしょ。しっかり泣かせてあげて、一旦自分を空っぽにさせてあげて、それからでしょ」
「…その通りです…。今は気づいたよ! 直そうとしてるんだけど、中々ねえ」
「ちょっとずつでも、自分で進まなきゃダメだよ」
「はい。 …。 ありがとう」
「いきなり何」
「いや、凄く感謝したので」
「だろう、感謝しろ」
「うん、感謝する」
私が思っていたよりも、彼にはもっと多くのものが見えていて。
そして、こういうことを言ってくれたのは。
私のことを、よく見てくれていたこと、それは間違いないわけで。
改めて、素敵な人と付き合えていたことに感謝しました。
そんな訳で、翌日の私のミッションは。
戸籍謄本を取り寄せる、ことです…。
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