| 2005年12月04日(日) |
忘れてはいけないと身体が言う。 |
3日程前から、よく分からない不安があった。
何故だか怖くて、不安で、彼にくっついて寝た。
彼が優しすぎるから、いつか自分が嫌いになられるかも知れないと思って、その不安なのかなと思っていた。
だけど今日、本当に苦しくなってきて、辛くて怖くて不安で寂しくて、何か分からないけれどもどんどん辛くなってきた。
フラバに近いものなのかなと思った。
最近は随分辛くなくなってきていたから、そうなのかなと思った。
だけど違った。
フラバだけど、フラバじゃなかった。
「ごめん、フラバかも」
と言って震える私を、優しく抱きしめてくれた、彼。
その温かい腕が、ずっと私のものでありますようにと願っていたら、泣けてきて。
ずっとずっと、彼の隣にいられますように。
神様、お願いします。
この人がどうか、私を裏切りませんように。ずっとこうしていてくれますように。私だけに、気持ちも身体も注いでくれますように。
どうかどうか、お願いします。
そう祈りながら気付いた。
こんなに苦しく、不安な理由。
身体が、脳が、あの裏切られた記憶を忘れてはいけないと言っていると。
一つの曇りもなく信じていて、疑いもしなかった人に裏切られたことを、忘れてはならないと言っていると。
何故なら、信じていたら、自分が辛いから。
もう二度と、あんな思いは嫌なのだと。
どこかで信じないでいれば、あれほどのダメージは防げると。
そう言いたくて、必死で信号を発しているのだと、思った。
防衛本能が、自然に働いている、そんな感じ。
だから、何も無いのに、思い出した訳でもないのに、こんなに不安で苦しいんだ。
そういえば以前もあった、こんなこと。
あの時はもうちょっと、ちゃんとしたフラバだったけれど。
今はずっと、あの時より楽になってきていて、思い出しても随分辛い思いもしなくなっていて、フラバも起こさずにいて、忘れることが出来そうな気がしていて、幸せだから、幸せ過ぎて、身体が「このままじゃ危ないよ」って訴えていたんだ。
完全に信じていて、裏切られたダメージは計り知れないよ、と。
私にとって、どれだけの傷だったんだろう。
どんな傷でも、嘘を言われるよりは甘んじて受けたいと思っていた。
だけど、その傷は想像以上に深くて、治りにくくて、傷跡になってさえも疼いて忘れることすら出来ない。
嘘の方がマシだったのかも、と、自分のポリシーに敗北宣言出したいほど辛い。
あの人を責める気持ちはもう無い一方で、「彼は幸せになる資格があるのか?」とか思う。そんな思いは、一瞬では、あるけれど。
ぼろぼろ泣いたら、少し落ち着いた。
もう一度あの腕の中にかえって、今度こそゆっくり眠ろうと、思う。
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