にゃんことごはん
ごはん



 猫の目線

よく、子どもと話をするときには子どもの目線の高さで、などと言う。確かに幼児を相手にするとき、自然としゃがんで話をしていたりする。
これが猫になると、しゃがんでも猫の目線よりは高くなる。
リュウは、よく猫と一緒に寝そべっている。ただ、寝そべっているのかと思っていたら、どうやら猫の目線の高さ、というものをやっていたらしい。
和室の窓辺で香箱を組んでいるポッポの隣にいたリュウが、「こうやって風の音を聞いているんだ」と言っていたので、それがわかった。
猫と人間とでは耳の構造も機能も違うから、同じものを聞くことはできないのだけど。この際、そういうヤボはいわぬが花だな。

◆朝、食べたものを思い出せなくなると、寝不足の生活も末期症状だ。今日は、野菜が届いた日で、残り物と作りおきの惣菜が活躍した日だった。
* 朝−お握り二種、鮭のミニグラタン(昨日の残りのクリームスープ使用)、
   昆布と大根と絹さやの炒め煮、いんげんとにんじんの煮浸し、トマト
* 夜−ロールチキンと肉詰め(一昨日と昨日の残り物)、サラダ(豚肉少々とベビーリーフとトマト)、
   酢漬け大根、糠漬けのキュウリ、味噌汁(にら、まいたけ)


2001年06月11日(月)



 おねだり、いろいろ

夕方、ふと視線を感じると、廊下にニャンが座ってじっとこちらを見ている。あ、そうか、ごはんの時間だな、と思うわけだが、すぐには手が離せないこともある。
しばらくは、そのまま待っている。気になって、ニャンのほうを見ると、目を細めて、小さく口を開ける、けれど、鳴かない。
たいていは、この仕草のあまりの可愛さ(猫バカ)に陥落するのだが、ときどき、わざと無視してみることがある。そうすると、か細い声で「アンッ、アンッ」と鳴く。
我が家では、ドライフードをカリカリ、猫缶をカンカンと呼ぶのだが、このときのニャンの鳴き声が「カンカン」に聞こえてならない。

ショーは、ひたすら、じーっと待つ。最初は座っている。そのうち、うずくまる。そして、じーっと待つ。たまに、眠っている。
キッチンで食事の支度や、片づけをしているときも、ショーはじーっと待っている。他の子は、たいていしばらくは待つけれど、諦めて遊び始めるか、鳴いて催促するのだが、ショーは、ただ、じーっと待っている。
目が会うと、「グルグルグル」と喉を鳴らして、そわそわした様子を見せる。「何かな?」と言うように、顔を見ていると、「ピャッ」と鳴く。ショーは余り鳴かないのだが、たまに鳴く声は、どう聞いても「ニャー」ではなく「ピャー」に聞こえる。
お皿に猫缶をよそってあげると、待ちきれずに前あしが出る。そっと自分のほうに引き寄せるのだ。この仕草が、また可愛い(猫バカ)。

ポッポは、どっかり座ってこちらを見てニャーと鳴く。これが、まるで掌サイズの子猫のような可憐な声なのだ。体はでかいのに、鳴き声は赤ちゃん。
そしてシッポをパタパタさせる。太短い尻尾なので、床にぶつかってパタンパタンと音がする。ついでに、なぜか鼻息までフガフガと聞こえる。なんとも賑やかだ。
猫缶をカパンと開けると、そわそわして首を伸ばすようにして、こちらを見て、またニャーと鳴く。なんとも猫らしくて、可愛い(猫バカ)。

一番うるさいのは、ジュリナだ。「にゃぁぁぁあああ」「にゃぁぁぁあああ」と尾を引くように、これまたか細い赤ちゃん声で鳴きながら、足元をうろうろうろうろうろうろする。危ないったらない。
あまりうろうろするから、そのうち、トレーからどんどん離れていってしまう。
「おーい、ジュリー、カンカンだよお」と呼ぶと、「にゃぁぁぁああああ」と鳴きながらトレーの前を行き過ぎて、キッチンに行く。「そっちじゃないよ、こっち、こっち」と呼び戻さなくてはならない。まったく世話が焼けて、可愛い(猫バカ)。

おねだりしないのが、あみっちだ。何しろ家庭内野良だから、何時の間にか、こっそり食べている。ほかの子に猫缶を全部食べられて、カリカリだけになっていることも少なくない。お皿に猫缶を足そうとすると、さっとサイドボードの下に隠れてしまう。
私がその場を離れるまで、出てこない。キッチンのドアの影に隠れて様子を見ていると、そっと顔を覗かせて「誰もいないな」と確認すると、ささっと出てきて食べる。いかにも野良なその様子が、これまた可愛い(猫バカ)。

◆徹夜をすると、やたらとお腹が空くのは何故だろうか? 仕事が忙しければ忙しいほど太るのは、そのせいだと思っているのだけど。
* 朝−おにぎり二種(定番)、味噌汁(大根、絹さや、切り昆布)、
ニラとまいたけとひじきの卵とじ、トマト
* 夜−豚肉とレタスのクレソンペースト和え(炒めてクレソンペーストで和えるだけ)、
   グリーンアスパラとエビのミニグラタン、メカブと納豆 
ニラとトマトのチキンスープ、
    スモークサーモンとベビーリーフのサラダ
今日のごはん 玄米+黒米


2001年06月12日(火)



 怒り心頭

先日の大阪で起きた事件の続報が、新聞に載らない日はない。
そのたびに胸の詰まる思いがするが、きっと、当事者である子どもたちやご家族、学校の先生たちはもっとつらい思いをされているだろうと思うので、門外漢がわかったふうなことを言い募るのはいやだなあと思っていた。
が、しかし。
今朝の新聞を読んだら、容疑者(一応容疑者なのだな)の精神障害というのも騙りで、事件を起こした動機が、元の家族(別れた奥さんとその家族)を困らせたかったから、とあって、怒り心頭とはこのことか、というほど、腹が立ってしまった。
刑事責任を追及されないからと精神障害を騙るなんて。障害をもっているひと、その家族、その治療にあたっているひとたち、そういう懸命に生きているひとを、これほどバカにした話はないと思う。
おまけに、死んで元の家族を困らせたい? それも、ただ、死んだんじゃ、(厄介払いができて)喜ぶだけだから、事件を起こして苦しめたい?
新聞記事が常に正しいわけではないから、そのまま信用していいものかと自問する前に、新聞を持つ手が震えるほど腹が立ってしまった。

いい年した大人の、この幼児性はいったい何なのだろうか?

キレル少年の犯罪が話題になるが、子どもの世界に起きることは、大人の世界に起きていることを映しているのだというのは、実に正しい。
そう思ってから、今度はわが身を省みて、落ち込んでしまった。
私は、子どもに胸を張ることのできる大人でいるだろうか。
怒りはいつも、我が身に還ってくる。だから、あんまり怒りたくないのだけど。

気を取り直して、猫たち。
昨日、今日と、ショーとあみっちが、よく喧嘩をする。おいかけっこは以前からしょっちゅうで、これは遊びなのだけど、このところ、あみっちがいつもの調子で追いかけてくるショーをかなり激しく威嚇する。こんなことは今までなかった。
でも、仲が悪くなったというわけではなく、互いに毛づくろいをしていたりもする。これも、あみっちの発情と関係があるのかもしれない。
オスは生まれたときからオスだけど、メスは発情が来るまでは中性、発情が来てからメスになる、と言ったのは、だれだったっけ?

◆いつも食べている玄米はミルキークインという品種なのだが、今度、こしひかりの玄米を試してみた。リュウ曰く「こう、サラっというか。そういう味」。なるほど。
* 朝−お握り二種(定番)、にらとワカメの味噌汁、ひよこ豆とマッシュルーム入りオムレツ、トマト、じゃことベビーリーフのサラダ
* 夜−鶏胸肉の唐揚げ、レタスとトマトとハムのサラダ、シフードのゼリー寄せwithベビーリーフ、きゅうりと大根の糠漬け、牛筋と大根とにんじんのスープ
今日のごはん 玄米+黒米






2001年06月13日(水)



 日記の日

子どものころ日記をつけていたのだが、きっかけは「アンネの日記」だったということを思い出してしまった。ちょっとばかり、恥ずかしいぞ。
そのアンネの日記は、1942年の6月14日からスタートしているのだそうだ。

朝から雨で、一日かなり激しく降っていた。猫たちもおとなしい。大好きなベランダにもあまり出ずに、お気に入りの場所で寝ている。
こういう天候のときに体調が悪くなるひとが意外と多いように思う。私も、頭の芯が重くなる。猫のように、ゴロゴロと眠っていたい。

◆冷凍庫が、壊れたようだ。まったく冷えなくなってしまった。いろいろなものを冷凍庫に放り込んで保存している我が家で、これは大変な事態だ。とりあえず、順次解凍されたものを調理しないといけない。ところで、これってなおるのだろうか。
* 朝−お握り二種(定番)、ベビーリーフとスモークサーモンのサラダ、焼きトマト、アスパラ豚肉まき、味噌汁(たまねぎ、にんじん、絹さや)
* 夜−クリームシチュー(鶏手羽、タマネギ、ニンジン、ピーマン、マッシュルーム、アスパラ、絹さや)、トマトとベビーリーフのサラダ、ニラとしいたけと鶏レバー炒め、きゅうりの糠漬け
今日のごはん 玄米+黒米




2001年06月14日(木)



 トイレの癖

あみっちの、どこでもおしっこは、まだ続いている。うっかり見逃していたのだが、居間のソファが被害にあっていた。でも、三重にカバーをかけていたから、ソファそのものは無事。
このソファは、以前にニャンからもトイレ替わりにされかけた。ショーも一時期、やばかった。どうやら、猫のおしっこ心をくすぐるソファらしい。哀れ。

トイレといえば、それぞれトイレのときに癖がある。トイレの前後に、とにかく砂をやたらを掻くのがショー。ザッザカうるさい。
おまけに、カバーつきのトイレのカバー部分に手を擦り付けるようにする。これは、ジュリナもする。あみっちもする。ニャンとポッポはしない。
トイレの前後にハイになる猫がいるという話を聞いたことがあるが、うちの子たちの場合は、どうなんだろうか。あまり気づかない。強いて言えば、あみっちかな。ハイというよりは、落ち着きなくウロウロという感じだが。

砂かけも、丁寧に埋め尽くすまでしないと気の済まない子もいれば、適当に、砂かけの動作をしただけで、ヨシという子もいる。丁寧にするのは、あみっちとニャン。ショーは盛大に砂を掻く割には、きちんと砂がかかっていないことが多い。
ジュリナも砂をかけることよりも、カバーに手を擦り付けるほうが忙しい。
ポッポは、トイレがすむと一応匂いを嗅いで、一応砂かけはするけれど、一応しました、という程度。私と目が合うと、「あぉ〜ん」と鳴く。片付けといてね、と言われているようで、つい「はいはい」と返事をしてしまうのだった。

◆冷凍室が壊れたようだと思っていたら、冷蔵室のほうも怪しい。メーカーさんは、古い型番だから部品がないかも、と言うし。もう少し冷凍庫が大きいものが欲しいなと思っていたから、買い替えでしょうか。ちょうどいい機会だから、フロンを使っていないのにしようと思ったら、国産のモノでは、出ていないらしい。ほんとか?
* 朝−ドリア(昨日のクリームシチューの残りを使用)、レタスとトマトとベビーリーフ入りチキンスープ
* 夜−野菜スープ(牛筋、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、キャベツ)、ゴーヤチャンプル(にがうり、豚肉、豆腐、味噌味)、トマトとアスパラ炒め(パルミジャーノチーズがけ)、キュウリの糠漬け、切り昆布と絹さやの炒め煮、おろし納豆
今日のごはん 玄米+ひじき


2001年06月15日(金)



 甘え上手−1

猫にもいろいろあって、甘えるのが上手な子とそうでない子がいる。
もちろん、飼い主との相性なんてものもあるのだと思う。

うちの子たちで、甘ったれなのは、やっぱりなんと言ってもポッポとジュリナだろう。この子たちは、もともとの飼い主さんが、きっとすごくすごく可愛がって育てたのだろうと、思う。とにかく、猫よりも人間に懐くのだ。

とくに、ジュリナの甘え方は、なんと言うのか、「にゃぁぁあああぅぅん」という感じで。そうやって、か細い声で泣きながら、やってこられると、ちょっと「かないません」という気持ちになる。
リュウは、そんなジュリナの泣き方を評して「この世の終わりが来た」と言う。
「そうか、そうか。この世の終わりが来たか? だから、ポンポンして、なんだねえ。うん、そうか、よしよし」
終わっちゃいねえよ!!という私の突っ込みは、空中に胡散霧散するのでした。

◆瀕死の冷蔵庫は、それでも多少は生きているみたいだ。いつまで、もってくれるのだろうか。う〜ん。
* 朝−お握り二種(定番)、出汁巻き(昆布と絹さや)、トマト、クリームスープ(じゃかいも、にんじん、たまねぎ、牛乳)
* 昼−チャーハン(大根の葉、ネギ、ひじき、べーこん、小エビ)、ワカメスープ
* 夜−スモークサーモンのポテトサラダ巻き、大根と大葉のサラダ、ピーマンとエンリギの炒め物、鶏せせり肉とバジル炒め、味噌汁(まいたけ、にら)、きゅうりの糠漬け、キャベツの酢漬け
今日のごはん 玄米+ひじき

2001年06月16日(土)



 甘え上手−2

今日は、梅雨の晴れ間。猫たちも日の当たる場所で、伸びていた。

甘え猫の双璧ポッポは、繊細なジュリナと違ってだれにでも物怖じせずに甘える。甘え方もどこか鷹揚だ。何しろ我が家にやってきたその日から、背中をポンポンさせてくれた。ジュリナが洗面所のランドリーボックスから出てこなかったのと対照的だ。
そういえば、家庭訪問があってリュウの担任の先生がいらしたときも、くんかくんか匂いを嗅いで、シッポをパタパタさせたのには驚いた。のっそりのっそり廊下を歩いているときに、私と行き会うと、途端に赤ちゃん声で鳴いたりもする。ひとを見たら甘えておけ、という感じだ。
こういう子は、ボランティア猫に向いているのかもしれない。性格もおっとりしているし。ただ、よくお尻にウンチがついているのがなあ。

子守り猫ゆえ、なかなか甘えられないのがニャンだ。最初、ニャンだけを飼っていたときは、それはもう、膝には乗りまくる、布団には潜り込んでくるで、ベタベタに甘ったれな子だった。ダイニングチェアに潜んでいて、リュウや私が通りかかると手を出したりして、とにかく「かまって攻撃」が激しかった。
なのに、ショーが来た途端、ピタリと甘えなくなった。こそっと甘えに来ても、ショーが顔を出すと「なんでもないもんね」という顔で、行ってしまう。だから、ショーが寝ている隙を見ては、よくニャンと遊んだり、撫でたりしたものだ。
そのうちショーと遊んでいるほうが楽しくなったのか、前ほど甘えなくなった。でも、ときどき、ポンポンをせがみに来たりするようになって、ちょっと安心した。あみっちが来てからしばらくは、やっぱり、あまり甘えに来なかった。ポッポとジュリナが来る前に、別の子たちがいたこともあるのだけど、そのときも甘えに来なかった。
でも、そんなだから、こちらがニャンのことは気をつけるようになった。甘えベタかもしれないけれど、けっこう特別扱いはされているのかもしれない。

先日、日記に書いた閉鎖ペットショップの10歳の子は、無事里親さんが見つかったようだ。まだ、決まっていない子が9匹もいるので、喜んでいる場合ではないけれど、ちょっとほっとした(いざとなったら、うちに来てもらおうかとも、思っていたのだけど)。他の子も、無事、里親さんが見つかってくれますように。

◆冷蔵庫を下見に行ったのだが、今のところに入るサイズで適当な容量のものがない。やはり最低でも60センチ幅なのだ(今のは55センチ幅)。となると、食器棚を動かすしかないということで……ため息。
* 朝−ピーマンとしいたけと豚肉炒め、まいたけの味噌汁、オクラとトーフ
* 昼−そば、ほうれん草胡麻和え
* 夜−マグロの刺身、切り昆布の煮物、ベビリーフとトマトとじゃこのサラダ、きゅうりの糠漬け、おぼろ昆布の吸い物、冷奴

2001年06月17日(日)
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