DAY BY DAY
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2001年08月04日(土) 夏の庭

「夏の庭」という小説、これは映画化もされ、
少年達ものが大好きなうえに、神戸が舞台ということもあり、
私のお気に入りなのですが、いろいろと心が揺れ動く頃の少年達と
心を深く閉ざしたお爺さんとの物語です。
さて、これはそんな物語とは別の「夏の庭」のお話です。



その庭のそばを通ると、どんなに暑い日でもひんやりと涼しい風がふいてきます。300坪ぐらい?(ちょっとその感覚がわからないけれど)もっとあるのかわからない敷地にお爺さんがひとりで住んでいます。地震で崩れた母屋はそのまま、庭はあれ放題、いつからそういう風に荒れていたのかわからないけれど庭いっぱいに生い茂った木は、森のようです。たわわにつけた柿や梅などの実も、収穫される事なく下に落ちています。お爺さんは広い敷地の片隅のちいさな小屋に住みながら、毎日酔っぱらい、ひとりでしゃべりながら愚痴をこぼしています。


いつから、おじいさんがそうなのか、よそ者の私にはわかりませんが、それでも、暑い日におじいさんの庭に少しの涼をもらい、寒い盛りに梅の花を見つけ、ウグイスの声を聞くこの庭にいつしか愛着をもっている私です。小説「夏の庭」のように、嫌われもののお爺さんの心を開く少年達の姿はありません、現実はそんなものなのでしょう。今年はなぜかくずれた母屋からたくさんのひまわりが伸びています。お爺さんが種をまいたのでしょうか?ふしぎなふしぎな空間です。


それを横目に足早に通り過ぎる私。
なぜかうしろめたくて。
ひまわりがまぶしくて。




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