セキセイインコ ゴン助の精巣腫瘍闘病記録

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2002年11月29日(金) 32 やや元気がない



冬本番に近付いてきた。そろそろコートも着たい。
ゴン助はじっとして眠っている。
数日曇っていた。
晴れた午前中に日光浴を指の上でさせた。
気持ち良さそうに目をつぶって眠り始める。
温度は30度近いほど窓辺は日当たりが良い。

生き物は太陽の光が必要だ。
自分も家の中で仕事をして外に出なかったりすると
気が滅入って来る。

ゴンはずっと明るい窓辺に置いている。
本来温度差が激しくて悪い場所だが、
エアコンなどつけたり消したりするよりは
はるかにいいと思っている。人間ががまんする
事になるけれど。

温度差はもちろんそれなりの、対処はしている。
今まで風邪ひとつひかなかったし。
腫瘍は、生まれながらのホルモン異常。
どうにもならない。
更に老い。進行する病状。

どこまでがんばれるか。覚悟を改めながらも
いろんな処置を試みる。
間違いなくゴンもがんばっている。
遊ぼうと、ケージのおもちゃによじのぼって
ゼイゼイやっていた。
遊びたい気力が残っているのだ。

昨晩はケージの入り口を持ち上げて
出せ、と騒ぐので投薬ついでに出した。
肩に乗る。そのまま服の間に潜り込んで
眠り始めた。

昔は見ていると絶対眠らなかった。
今はなでているとすぐ、眠る。

さっき油断して、肩で眠らせていたら。

思いきり耳を噛まれた。血が出た。
人間様を流血させる気力があるなら、まだまだ
大丈夫だ。まったく。

あいたたた。

糞に黄疸がやや出ている。
糞そのものはいつもと変わらない形状と色。
日曜日、病院で相談する事にする。
目は異常なし。
ややお尻が上がり気味。鈍痛のようだ。痛み止めを
加えた方が良いかもしれない。

体重は変わらない。唄は歌っていない。
おもちゃとは遊んでいるようだ。
ブランコは体を支えて眠るのに階段が
いい具合で外せない。

足はまだまだしっかりと物をつかんで離さない。
いずれ足の力がなくなる、と予告されているが
今のところ、はがすのに苦労しているので問題なさそうだ。

様子見の小康状態。
日光浴をしてから、餌を食べる量が少し増えた。


2002年11月21日(木) 31 先日病院へ行った


ゴン助の通院は2週間に一度。近所の獣医さんのお世話に
なっている。風邪をひいた先生も元気になられた。

で、いつも朝9時ちょうどに混み合うのを避けて
連れて行くのだが、この日は寝過ごした。
起きたらば、すでに9時半。

うわあ!大変だ。あわててゴンを起こし
餌と水を替えた。ドタバタと支度をすませ
飛んで行く。近所だから徒歩5分である。

だが、ここは人気がある病院。
9時に開いてあっというまに、患畜だらけになる。
この日はたっぷり1時間半待った。
もう眠くて待ち合い室で爆睡。
待つのは苦手だ。本を読んでいたつもりが
呼ばれて目が覚める。

すっきりした頭で、診察室へ。
羽が抜けるのも止まった。体もふくれていない。
餌もよく食べ、減っていた体重もまた安定。
何より、騒がしく元気だ。


念のために糞の検査をしてみた。
そういえば、ここで頂いた情報などあったな、と
先生に相談してみた。
先生は糞を調べたあと、半ば呆れながら笑って言った。



『この子、おなか丈夫ですねえ』


『.......はあ。』



抗生物質など与えているのに、お腹に細菌やカビの
気配がまったくない、とのこと。
そもそも、もっと早い病状悪化を想定されていたようだ。
腫瘍だけは固く触るたびに、ドキリとするが。
エビオス錠などわずかに与えて、今はまだこのままで
いいでしょう、との事。
できるだけ、自然の状態で維持しているならそうさせた
方が良い。抗生物質、胃腸薬、肝臓の薬に各種ビタミンなど
配合した薬を使っている。

もちろん、食欲や、糞の状態に変化があれば、即対応する。
とりあえず今ゴンの体は、正常に機能している。
病気と戦っている分の消耗は、保温が相当効いたようでもある。

厳しくなるのは、もっと悪化し始めてだろう。
.......が。
小鳥は直前まで元気なので、油断は出来ない。
今は元気に遊びまくっている。
糞も毎日こんもりと。
青菜も食べまくる。ベランダいっぱいの小松菜。

私は、繁殖させた事がない。
一羽飼いで、ずっと世話している。
たくさん飼われている方は、大変だろうな、と
思いつつ、自分みたいなめんどくさがりは、
たった一羽に四苦八苦している。
そりゃあ、ゴンの子供がいたら素敵な事だが。
かといってこいつが5〜6羽もいたら
たまったもんじゃない。


複雑なところだ。
ゴン助は多分明日も元気そうだ。


2002年11月16日(土) 30 明日は病院



現在ゴン助の体重は、46グラムで安定。
冷え込み風も冷たくなってきた。
ゴン助のケージ内は27度前後。

餌もよく食べ糞の量も安定している。
時折肛門にくっついた糞を拭き取る必要はあるが。
せりだした腫瘍の分、力んで排便している事に
変わりはない。

それでも糞の量が一定している。
青菜をよく食べ、イカのカルシウムと格闘。
かじるだけでは気がすまないようだ。

固定した金具ごと、嘴でむんずと掴み
放り倒す。
更に。保温器具に発情していた。

元気なじじゴン。
暖かいケージで脳内スプリングフィーバー。

それもまた良し!


2002年11月08日(金) 29 保温抜群


保温器具を買ってゴン助のケージの中に入れてから。

ものすごいことになった。
パワーアップゴン助。

自分でケージの入り口をこじ開ける。
餌を入れ替えれば、手に突進して
『どいてどいてー!わし、出ますけんが〜!』

暖かくいつも26〜30度のケージ内。
外は断熱素材で覆ってある。
もちろん火事にならぬように、工夫をしている。
(先日近所が火事で、人も亡くなった。乾燥しているし
うちには可燃物が多いので、いっそう気をつけている)

暖かくなれば、電源を切り断熱材で空気を逃がさない。
数日ずっと見ているが、もう起きている間、ずっと
大騒ぎしている。体も膨らまなくなってすっきりしている。
顔もいい。おしりも上がっていない。(これは痛みがある
仕種である)

寒いと、あちこち痛んだりするようだ。
一定して確実に暖め、ついでに天気もいいと
遊びまくっている。外に出たくて仕方ないようだ。
でも出さない。洗濯バサミで止めて開けられないように
している。悔しそうだ。

ひっくりかえって暴れる。
まあ、いい事だろう。
腫瘍は増すばかりではあるが、元気さも増した。
やはり、直接命を奪うのは、合併症や、圧迫された器官の
損傷になるのだろう。暖かくして食欲があって
楽しい毎日。これがゴン助にとって一番なのだと思う。
もちろん薬は欠かさないので、毎日悲鳴はあげているが。

くしゃみと糞が出なくなったら、すぐ来い、と獣医さんから
言われている。現在その心配はなさそうだ。
年末まで持つか、正直不安だったが、獣医さんに預かってもらう
事になりそうだ。帰省の飛行機の手配をし、料金にめまいを
覚えながら、複雑な気分。バリ島やハワイくらい軽く行ける
値段。年末年始の帰省なんかしたくないのだが仕方ない。

実家の犬も年寄だ。こいつは元気だから心配はないが
顔を見ると置いて戻るのがしんどい。
都会に慣れた田舎者のジレンマである。
ゴンは東京に出てすぐ、飼った。
三月のまだ寒い頃だった。


2002年11月04日(月) 28 保温


日曜日、いつもの病院へ。なんと専門の獣医さんが
病欠。いやはや、人も寒さで体調を崩す時期。

はじめに見てもらった、犬猫専門の方に見てもらう。

『維持してますね.....この数週間体重が少し減って
いる事さえ覗けば』

体重が減るのは良くない。ほんの2グラム程度ではあるが。
寒さで布をかけていたのだが、追い付かなくなったのだ。
暖かければ気分もよく、餌をよく食べる。
それだけだ。

新宿に出て大きなペットショップへ。
ケージの中に入れる、鳥用の保温器具を買った。
3000円程度のもの。
ひよこ電球にカバーがついて、いたずらできないように
なっている。温度計も買いなおした。
東急ハンズで100円(笑)

ペットショップにはセキセイの雛がいた。
なんだか、ゴンを思い出す。
あいつ、売れ残りだったんだよなあ、と。
(そのくせ他のどこより高かった)

3000円で売っている雛。ゴンが病院に行く度
おつりが来る.....
しかし2週間に一度、ゴンが一羽ずつ増えたらえらいことだ。


保温器具を見ながら思った。
来年の冬も、ゴンに使えたらいいなあ、と。
はじめの獣医さんも、驚いたようだった。
維持してますね...と。
病欠の先生に感謝しつつ、早く回復される事を願う。


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