カフェチョコサハンジ。
演劇ユニット・カフェチョコシナモン主宰の日記。
モノ書き役者の日常を、どどんと。

2001年08月30日(木) 初・生・キャラメル。

この世には星の数ほど「劇団」と呼ばれるものが存在する。
大きいものから小さいものまでゴマンとある。
かくいう私もその中のひとりなのだが。
そんな芝居人たちの中に、幅広い人たちに人気の高いものがある。
演劇集団キャラメルボックス。それである。
かくいう私も数年前からこの劇団がお気に入りのひとつになっている。
なのに今の今までキャラメルボックスの作品はビデオでしか観たことがなかった。
ところがとうとう今日、彼らの作品を生の舞台で見る機会が出来たのだ。
演目は「ミスター・ムーンライト〜月光旅人〜」。
ひさびさに上川隆也が帰ってきたキャラメルボックスは、生き生きとしていた。
映像風にふかれていた上川の存在感は、舞台の上でもやはり光っていた。
やっぱり生の舞台はいい。
この距離感に冒され、芝居を続ける私なのである。

それにしても劇団の主宰ってなんでこんなに饒舌なんだろう。
と、キャラメルボックスの加藤さんのマエセツを見て思ったり思わなかったり。



2001年08月29日(水) 「辛気」一転。

無印デビューである。
いよいよ念願の定期バイトが開始。
無印良品ショップで販売アシスタントのアルバイトだ。

そんな今日、通勤に使う西武池袋線で、なんだかいいものを見た。
私はこのケータイ至上主義的社会にありながら、使っているのはエッヂである。
しかも梅宮アンナがCMに出ているフィールエッヂの1世代前のエッヂである。
世に出た頃はそこそこ一斉風靡したが、
いまとなってはiモードなどに席巻されているエッヂである。
そんな私の東芝製エッヂの色違いを持っている人を、電車の中で見つけたのだ。
カラー液晶でもない、ましてや壁紙もない、着メロも単音、
まさに「時代遅れ」の称号をほしいままにするこの機種を、
いまだに使っている人がいたなんて!
感無量である。

しかし。
この人の存在が、
これからJーPHONEのケータイに乗り換えようとしている気マンマンの
私の出鼻をことごとくくじいていることは、無視したい方向で。

ちなみに題名の『「辛気」一転』は、辛気臭い気分を心機一転して
がんばっていきたいものだね、という気持ちの素直な表れである。



2001年08月27日(月) モノ書きたるもの。

最近調子に乗って、また新作戯曲に取り掛かっている。
純オリジナル作品としては、5本目である。
(上演済・2本、上演予定・1本、未定・1本)
実は大学の後輩からもオファーがあり、
年内に、さらにもう1本書かなければならなくなりそうなのだ。
気分はすっかり劇作家である。
しかしこれだけ書いているのに、ひとつも商売にならないという有様。
自費出版で戯曲集も出しているが、当然ながらマルっきりの赤字だ。
(懲りずに第二弾も出版予定)
しかし私はモノ書きである。
書きたいものがあれば書くのだ。
ひたすら書くのだ。

ここで一句。
「モノ書きは ソルティードッグと 缶コーヒー」
私の好きな作家で友人のTくんがソルティーを飲んでいるのを見て、
「これだ!」と思って以来、なんだかハマっているのである。
缶コーヒーは執筆活動には欠かせないもの。
執筆活動中はコーヒーの消費量がどっと増える。
コーヒーを飲むとなんとなく筆が進むような気がするのだ。
とにかくモノ書きたるもの、くだらないこだわりの一つや二つは持ってなければ
モノ書きという感じがしないのである。
そして今夜もコンビニで買ってきた新発売の缶コーヒーをかたわらに
パソコンに向かい、頭を抱えながら、ネタを考えるのである。



2001年08月26日(日) 来るときが来た。

とうとう来た。来たのである。
今度は4人である。
みんな若いのである。
そんなに増えたら覚えられないのである。
何とかしてほしいのである。
もう勘弁してほしいのである。
はっきり言ってお兄さんもう限界なのである。
今年中には覚えられるだろうか。
モーニング娘。の新メンバー。

それにしてもゴローちゃんはどうかしてたんだね。
大丈夫なのかしら。



2001年08月23日(木) 台風、のち、三日月。

台風一過である。
「台風一家」ではない。
ここのところの日照不足はいなめないものの、
首都圏の水不足は、多少なりとも解消されただろう。
皆さんご存知かもしれないが、私は東北出身の田舎モンなので
台風というと、ついつい農作物の心配をしてしまう。
コメはもちろん、故郷・福島では晩秋に収穫を迎えるリンゴなどは
私の大好物なので気が気でない。
世の中ナシ派が多い中、私は断然リンゴ派なのである。

閑話休題。
今月の2大天体ショー「ペルセウス流星群」「木星食(木星が月に隠される)」は
どちらも雲が多い日が続き、見ることができなかったが、
台風一過の後、キンキンに冴え渡って見えた三日月は、
少なくとも私にとっては今月いちばんの天体ショーだったと言える。
なにげない風景が意外に素敵に思えたとき、
なんだかちょっとトクした気分になるのは、私だけだろうか。

追記。
今日、西友で若者がゴム長靴を履いているのを見た。
「勇気凛々で賞」を差し上げたい気分になった。
なにげない風景が意外と素敵に思えたとき、
なんだかちょっとトクした気分になるのは、決して私だけではあるまい。



2001年08月21日(火) はかなきイノチ。

夜中にバイト先のコンビニに買い物に行ったら、
店の中がしゃわしゃわと騒がしい。
迷いゼミである。
誕生後7年目の夏にようやく地上に現れ、羽化し、
精一杯鳴く事を許されたアブラゼミだ。
それがこんな台風上陸前夜に店に入り込んだというわけ。
さすがに店としても黙っているわけにもいかないだろうに、
誰も追い出そうとしていない。
そのうちひとりの同僚の店員からこう言われた。
「シバハラくん、悪いけど追い出しといて」
「あのー、私、お客なんですけど…」
「お願いね〜」
「…はい」
しかたなく店の奥から脚立を持ち出してきて、
天井に捕まっていた「ヤツ」を捕獲、外に逃がす。
が、しばらくしてまた店の前でバタバタしていたので、
再び捕獲、少し遠くに逃がす。
私もようやく夜食のおでんを買い求めることができ、
迷いゼミ捕獲作戦遂行任務から解放されたのである。

しかしこのセミ、明日台風が訪れたら、無事生き残ることができるのだろうか。
たった数日しか生きられないこのセミは、はかないイノチをまっとうできるのか。
そんなことを考えながらも田舎モンの私は、それも運命と割り切って
うちに帰ってアツアツのちくわぶをほおばるのである。
とりあえずは自分のイノチで精一杯の私なのである。
ゴメンね、アブラゼミ。



2001年08月20日(月) 知恵の輪にハマる。

コンビニで(飲み物の)ラムネを買ったら、
ボトルの首におまけがついてきた。
知恵の輪である。
昔はウチにもいくつかあって、よくハマっていた。
それをひさびさに見たものだから、思わず手にとってしまうのも
みなさまにもご理解いただけると思う。
30分くらい格闘したのち、ようやくコツをつかみ始め、
1時間後には付け外し自在になる。
私の場合ここからが長い。
いったん手にとると、ずーっと付けては外しの繰り返し。
これだけでしばらくは遊んでいられる。
しばらくして手が汗ばんできたら、いったん休憩。
で、また手遊び開始。
ああ、止められない止まらない。
このラムネのおまけ、全部で12種類もあるらしい。
まだ無駄な出費が増えそうである。



2001年08月19日(日) 先日に引き続いて。

また少し間があいてしまったが、似たようなことを書いてしまいそうだ。
昨日から今日にかけて、日本の恒例行事といってもいいだろう、
一年に一度の涙の祭典「24時間テレビ 愛は地球を救う」が放送された。
私は福祉の畑の人間なので、あの、
「障害を持っていても、がんばっている人がいる」
「僕らに勇気と感動をありがとう」
みたいな、とってつけたようなつくりには疑問を抱いてしまうが、
障害者にスポットを当てるという企画自体には賛成である。
その最大のメリットは、障害・障害者を知ることができるということである。
われわれ障害を持たないものにとって、障害は未知のものである。
それを知ることが、われわれにできる身近な第一歩であり、
知ろうとする努力こそが、障害者と健常者のいちばんの融和剤なのである。
まあでも、がんばっている人が何かを達成したときに感動するというのは
人間の本質的な行動なんじゃないかなと思うけれども。



2001年08月13日(月) ああ、久しぶりの更新ですみません。

人は「感動する」という機能を神によって与えられた。
努力や忍耐、才能の開花を見て、人は感動を覚える。
そしてそれが人によっては、まるで自分の生き写しのように見え
自分の力に変えていったりするのである。
汗、涙、笑顔。
そしてそんな人の心を動かす人たちを見て、
自分も人の心を動かしたいと思う私がいる。
世界を動かしたい私がいる。

なんとなくしんみりしたコメントを発してしまったが、
言うまでもなく世界陸上女子マラソンの影響なのである。
土佐選手、銀メダルおめでとう。
シモン、ほんとに強ぇなあ。



2001年08月01日(水) なんかシアワセ。

電車の中で、とあるおばちゃんを見た。
ようやく席が空いた、といった感じで
私が降りるひと駅前で、はす向かいに座る。
そしておもむろに定期券を取り出したかと思うと、
それについているキーホルダーのようなものを見て
ニコニコ微笑んでいるのだ。
その顔がまさに破顔一笑と形容すべき素敵な顔だったので、
おもわず嬉しくなった。
いったいそのキーホルダーにどんな思い入れがあるのか
いまでも私にはさっぱり分からないのだが、
それでもその背景を想像しては、また微笑んでしまう私。
きゅうきゅうの世の中で、一服の清涼剤を感じ、
また明日への生きる活力を見出した私なのである。


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