肌を焦がす日差しが痛い。 最高気温は40度とかわけのわからない数値を示す。 外にいるだけで生命活動の危機を感じる。 陽光の下の吸血鬼ってこんな感じだろうか。
昨日、バイクを処分しにいった。 15年乗り続けてきたけれど、 昔のような楽しさをその中に見いだせなくなった。
ひとりの時間が取れなくなって、 バイクと共にあることが自然でなくなり、 ただの義務感で乗っている自分がイヤになって、 降りることを決めた。
僕にとってのバイクは、かつては身体の一部だった。
大学のころ。 歩くよりもバイクに乗っている時間がはるかに長くて、 暑くても寒くても、雨の中でも雪の降る夜でも、 ごく当たり前のようにヘルメットをかぶっていた。
東京に戻ってきて。 交通事情の悪さもあって、 時間があっても乗りたいと思わなくなった。 遠くまで行ける開放感よりも、 狭い道の渋滞が乗ることを苦痛に思わせた。
そして毎日乗れないという生活が、 いつの間にか当たり前になってみると、 だんだんと乗ることが面倒になっていった。
それが僕の中での、一つの時代の終わりだと思った。
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