2008年05月31日(土)
わたしたちは、ことばのちからを、しんじている


 久しぶりなのにヅカネタありませんすみません。
 以下、自分の為の言語化作業です(他所でやれ)。







 わかりやすく仕事関係でオチていました。いや、仕事で凹むのはしょっちゅうなんですが、凹むのはどっちかっていうとメンタルな部分が多いから、ちょっとした事で復活したりするんですが、なんというかもう根本的な問題でオチていたのでね。ずいぶん引きずりました。でもオチたらオチたなりに色々発見があって。オチている状態はオチている状態でそれはそれで変に安定しているというか、なんかエアポケットにすぽっとはまったみたいで(笑)、ゆなひこ君にもゆったんですが、それでも仕事はしていたから、「テンション上げなくても仕事はできる」と初めて気づきました。もう今までどんだけテンションまかせでやっていたんだか(笑っとけ)。そうやって無理矢理自分を駆け上がらせなくても、仕事ってできるんだなぁと(目ウロコ)。本当に、仕事に対して感情的になりすぎる私。そんなオチた状態に、体調不良とかしごとまつりとか女子の月次バッチ処理とか重なったんですが、それもまたそれで受け止めていた感じで。既にオチているから(0だから)、どんなにマイナス要因をかけても0は0、みたいな?……そんな感じでここ最近過ごしていました。
 ようやく精神的にも体調的にも立ち直ってきたのですが、正直、オチた要因についてはまだ何も解決策も対処策もみつかっていない状態です。ただそれは今後私がきちんと考えていかなくちゃいけないことなんだなぁという思いを強くしています。それでも前には進めるし、自分を諦めることも捨てることもまだしたくない。ずっと私は回遊魚のように「止まったら死ぬ」と思っていたんですが(そして周りからもそう言われるんですが)(笑)、今回ちょっと止まってみても別に死ななかったし、それで思った「まだ諦めたくない捨てたくない」っていう気持ちも、シャカリキに動いているときとおんなじように思えたし。とりあえず、そこはちゃんと押さえておけばなんとかなるのかな、と思ったり……うん、やっぱり結論は出てないってのがわかる支離滅裂さだ(笑)。だから単なる言語化作業です、今現在、この時点での(だからそんなの他所でやれ)(だってここ私のサイトだもん)(開き直った!)。


 とりあえず、マシンガンは始動させとかないと肝心なときにしゃべれなくなるからね!(何の言い訳にもなってない)。↑はさくっと流してもらって、とりあえず雪全ツに向けてウォーミングアップ始めたのだと思ってください。


2008年05月20日(火)
イイご身分じゃないんですよ


 SS書きたい……っ!という衝動に何故か今朝から襲われています。こう、携帯じゃなくてちゃんとPCでガッツリと……っ!(携帯じゃなくて、て)



[スカステメモ]

・雪全ツ初日映像を見ました。そうか今回は「よっぱらっても貴族ぅ!(マイサキ声)」から「くさっても貴族ぅ!(マイサキ声)」なんだな(ええ?そんな感想)。あのプラカードは何も知らない人が観たらシンディ謹製かと思われるかもしれませんが、一応原作にあるよね(笑)。しかしあのヒトコマがああとりだてされるとは(更に笑)。プラカードと言えば、昨日見た「サザン活動停止」のニュースで、昔のライブ映像で桑田さんが客席に放水しているパフォーマンスがあって、それに対してファンが「水かけて」とか「水」て書かれたプラカードとかうちわを掲げていたんですよ……ごめん、すごく、面白かった(それ全然関係ない話だから)。



 忘れないうちに。

[宙組メモ:芝居の話とか]

・思っていたより(私の周りでは)評判良くて、そして実際思っていたより面白かったです。が、完全に見方を間違えていて、「その時歴史は動いた」的に面白かったというか。史実を事実を追う面白さ?(この場合の面白いは笑う方の面白いじゃないです念のため)。ただそれだけに、「歴史モノ」として見た時の粗さが出てくると、ちょっと失速するというか……後半はちょっとダレたんですよね……。
 一番疑問だったのが、マッカーサーの解任が「いいこと」なのか「わるいこと」なのかわからなかったんですよね。だってそれまで北朝鮮だ第三次世界大戦だってやっている所に「解任です!」ええー?そんなオチ?しかも「ジーンこれで帰れるよ」。えー、それでいいのー?あんまりにも腑に落ちなかったので、ウチ帰ってから調べました。っていう時点で己の無知を晒しているのですが、とりあえず解任は吉報ではなかったんだよね?マッカーサーにとってみれば志半ばだったんだよね?そしてそこからうっかり米軍捕虜の手記を集めたサイトにたどり着いて戻ってこれなくなったという……いや、こういう事は知る事が大事だし、知る義務があるよねと常々思っているので……タカラヅカって勉強になりますね(どんどんずれています)。
 それで「ええー?」と思ったまま話が進んでいて講和条約まで行って気がつくと周囲の人が泣いていて「うわ、置いてかれた!」と(笑)。面白かったんですけれど、観劇感想を要約すると「見方を間違えた!」という事です(でも石田の脚本も大概だと思う)(ちなみに「ジーンこれで帰れるよ」は実際にマッカーサーが言った言葉らしいです)(ってこんなのプログラムに書いてあるのか)

・後、白州次郎さんを見ていて思ったのは「カッコいいことをカッコよく表すのは難しいな」って事です。彼の行いというか「白州次郎、カッコいいぞー!」なところがほぼ説明台詞になっちゃっていて。例えば空港での「いいかばんを持ちたまえ」も実際の白州さんの発言なんだろうけれど、ああいう風に言われるとなんか鼻につくというか(笑)。「日本で初めてジーンズをはいた人です!」て言わても「ああそうですか」みたいな(笑)。「カッコいいことをカッコよく表す」事はタカラヅカのお家芸のはずなんだけれど、石田先生の「カッコいい」ってちょっとズレてるじゃないですか昔から(素)。なんかそれが裏目にでちゃったかなぁと。せっかくナイス配役なのに、そこが惜しかったかな、と。

・宙組のオペラポイントそのいち、あもたまのテレビャンコさんが目が覚めるようなドキンパで大変探しやすかったです(いや彼はもともと探しやすいのですが)。しかし神風の場面はそのキンパとハチマキが相まってヤンキーにしか……っ!そしてあのシルバー素材の衣装がシャカシャカ素材のジャージにしか……っ!いっそサウナスーツにしか……っ!すみません、ほんと不謹慎に観てましたが劇場外では真面目に色々考えているんで見逃してください。

・そんなテレビャンコさんか熊沢天皇とセリ下がって行った時には「ええ?同列?一緒くた?」と更に驚きました。正にボッシュート!正に草野仁!


[宙組メモ:ショーの話とか]

・ショーですごく良かったのが御大と谷岡の一連のデュエットです。いやいっそこのショー自体があの場面に繋がるための一連にすら思え。意図があるかどうかはさておき、プロローグ以外では一切並び立たない二人が、あそこでせりあがってくるのがなんかゾクゾクしました。私の解釈は谷岡(男)は谷岡(女)の生まれ変わりです。生まれ変わり、というか突然変異というか、共存できないものというか。谷岡(女)が消えたときに御大の「愛の旅」は終焉を告げ、そして谷岡(男)の「愛の旅」が始まる。一度は御大と谷岡(女)として互いの中にたどり着いた互いの「愛の旅」。けれどもそれは失われる事が定められた「愛の旅」、女が消え、男が残った……砂糖用意していなかったのに、無駄に釜が回転しました、空回しもいいところです。でもそんな感じにあのデュエットがものすごく興味深かったです。

・もうひとつ興味深かったのが、そのデュエットで「二人が同時にせりあがって来た」ところなんですが。通常の男役娘役のフィナーレのデュエットだと、「二人同時にせり下がる」はあっても「二人同時にせりあがる」って無いと思うんですよね(多分)。たいてい娘役が後からたたたたーって男役の元にあらわれる構図というか。もちろんこれは「主演二人」を抱えた上での措置なのはわかっているんですが、でもそれがあのデュエットを更に象徴的にしていたかなぁと、思ったのです。平たく言うと「おお!なんか新鮮」なんですが(笑)。

・そう思うと、御大が本公演に出るっていうのは、まるきりアレでアレでアレではないかなぁと思うんですよね(すごいごまかしだなぁ)。これは毎回毎回思っている事なんですが、御大が出て「主演二人」になることで、いつもとは違ったものが観られる訳で。もちろんそれに対する弊害(組内の番手が実質下がる、とか)はあるので全肯定ではないんですけれど……何度も言っていますが、私御大好きなんですよね……。あ、でも一点だけひっかかったのが冒頭アナウンスの「専科の轟悠です」。アナウンスするしないじゃなくて「専科」って言うのがね……(前もそうだったのかな?)。だって何もしらないお客さんは「宙組公演」を観に来ている訳だから、ね。

・それはさておき、ショーが始まって最初に震えたのが、プロローグで私のオペラポイントそのいち(あもたま)とそのに(やっくん)が並んでいたことですよ!(キラキラ)(そこでキラキラするのむっさんだけだ)。やー、ほんと私へのサービスとしか思えない(真顔)。そんな感じで割とショーはヤクモミカさんにクギヅケでした。いや、ほんと自担当の組にいたら絶対大好きになってると思う(今もかなり好きですが)。

・という訳で、そんな間違った見方して、局所的なオペラ遣いの人の感想なので、さっくりと流してください……というか怒らないでください……(予防線)。




2008年05月16日(金)
手加減しないよ?


 11年も(!)この仕事をしているのに、どうして蝶が舞うように華麗にしごとができないのかなぁと考えています(どんな仕事ぶりだ)。や、でも同じ仕事はなかったし!(荒んだ心を鼓舞しています)。できなかったことができるようにもなっているはずだし!(荒んだ心を鼓舞しています)。それでもまだまだだなぁと思う、まだまだだなぁ。





[歌劇事業部周辺メモ]

・スカピン公式サイトに相関図が出ましたね。天緒っちの「執事」に大いに反応したいですですです(前のめり)。しぃすず以下が十把ひとからげにならない事を祈りつつ、いい集団小芝居が観られることを祈りつつ(笑)。

・みの×ナツキ番組(かけるな)は途中までしか見ていないのですが、久しぶりに男子コスなナツキさんにすら「かっ……!(わいい)」となっているのはアリなんだかナシなんだか(ナシですよ)。そんでもって明日から全ツが始まりますね。唐突なんですが、あの白雪姫シンデレラオカマ共演の場面名が「Cartoon Heroes」という事に気付いて軽くツボりました。ヒーローなんだ(笑)。きっとその後しゃばだばどぅびでゅわー出てくるとなみも含めてヒーローズです(笑)。いい子にしてご当地くるまで待っているので、タレコミください(おねだりか)。

・明日はすべりこみで宙組さん行って来ます。大階段センターの蘭寿先輩がどう自分にうつるのか楽しみです(スカステで見たときに「ぎゃ!なんかぬれてる!」って思ったんだよね)(そんな目でタカラヅカを見ないで!)


2008年05月14日(水)
追記、しそびれました(笑)


ベルばらなのに知ってる場面が(ほとんど)ない!(驚愕)


稽古場映像三割増しなのはわかっているんですが、以下の二点がクリアされているだけでかなり好感触。
・原作通りジェローデルが「いけすかない金持ち」っぽい(タカラヅカベルばらナイズされてない)
・原作ねじまげてジェローデルとソフィアがラブラブでなさげ(タカラヅカベルばらナイズされてない)

…さんわりましさんわりまし(呪文)

ついでに本日のみの番組、スポット出演かと思いきや二時間生ゲストらしいですな。番組表見たらテーマが視力だったので「二階席まで見えます」ネタでひっぱるのかしらね?(笑)


2008年05月12日(月)
ベーグルゲージも切れてます


 最後に猫さわったのいつだろう……(ぬこゲージ切れ)


[伝書鳩返し]

・>あんなに背筋のばしてがんばっているのに、
 >私に見えたのは背中を丸めたジェームス・ディーン

 うわああ、な、なんかすごく肩組みたいんですが組んでもいいですか?(組むな)私も今回がいい契機になるんじゃないかなと思っています。なんというかめざす方向は間違っていないよ、みたいな。

 >ねつ担だったあなた様が、どうしてまひろにたどり着いたか
 >・・ずっと読み続けてきましたが未だにどうにも不思議です
 >(水さんもですが・・)が、うれしいです

 いやでも夢輝→大真→麻尋と並べるとわからなくないですかね?(おごりんにはなんとなくわかる、と言われました)(笑)。
 多分、共通するのは「わかりにくいこと」かなぁと(っって言っていることが既にもうわかりにくいよ!)
 ナツキさんに関しては私も未だにどうにも不思議です(笑)



[スカステメモ、という名のナツキノート]

 稽古場レポを見ました……あの、耐え切れないんでゆってもいいですかナツキさんカワイイなぁ!




 しかし(何事もなかったように)最近シースルー率高いですね、ハレンチな(笑)。そしてそんなオフのナツキさんはやっぱり女子カウントというよりは(略)。……なんでだろうね。

 植田脚本だから期待するのは危険かなぁと思いつつ、割と今回面白いんじゃない、か、なぁ……。衛兵隊も出る舞踏会のシーンがある、という事は原作のオスカルが衛兵隊士を呼んでむちゃくちゃにしちゃうオスカルの婿選び舞踏会の事かと思われます。そうするとですよ?その後に続く「衛兵隊士はあなたが呼んだのですが、だがこれであなたに求婚するのは私ひとりになった」「うぬぼれるな」(略)「あなたは薔薇のはなを食べるのですか?」が出るんじゃないかと!(単行本6巻あたり)……っていうのがすらすら出るぐらい六実さんはベルばらオタです(笑)。そんな私の最近のブームはしぃナツキから始まるオルフェウスの窓妄想配役です……いや、妄想配役するならベルばらよりオル窓の方が面白いんだよね(いやそれ以前の問題です)。


 今週もがんばろうと思いました。



2008年05月11日(日)
波を鎮めるためのできるだけの努力そのものが嵐


 スカステニュースにアンカレ楽映像が出るのはこの週末の総集編までだと思うので、私のgdgd感想文もこれで最後にしようと思います。そうこうしているうちにもう雪組全ツが始まるのか!よりによって公演スケジュール続いている組が守備範囲になって結構大変よ?(言われても)


[星組メモ:せあらとみやるりの話]

・とりあえず最初に言いたいことは「せあらって意外とエロいのな!」です。いやあのかわいさとちゃきちゃきさっぱり江戸っ子風味(むっさんにはこう見える)に騙されていたけれど、意外にエロかった。あの何とか邸の別邸でのラブシーンがそれなりに見えたのはすべてせあらのおかげです、ありがとうせあら。
 正直、観る前はアンナはせあらのニンではないかなぁと思っていたんですね。なんというか苦悩する人妻風味、と思うとアヲノの方が適任かなぁと。ところが幕があがったらせあらがものすごくアンナとして息づいていた。冒頭の淑やかな人妻は割と想定内だったんですが、「もうひとりの私」「裸足のアンナ」に目覚めてからのせあらがきらっきらきらっらしていてね!観劇中にちょっと面白かったのが、一幕終わった時点で後ろの席の人が「(アンナを差して)ひどい女」って呟いていたんですね(笑)。でも私にはそうは思わなかったなぁ、なんかそれを越えるような説得力、命のきらめき、魂の叫び、水風船がぱああんとはじけるような、そんな「裸足のアンナ」。それが余りにもはじけすぎて、結果麻尋のヴィロンスキーとおんなじように「こどものようなアンナ」に見えたんです。子供ゆえの純真さ、無垢さ、そして残酷さ(これはカレーニンにだけじゃなくて、ヴィロンスキーに対しても、そしてアンナ自身に対しても)。こどものような二人が手に手をとって駆け抜けていってしまった、そんな感想でした。その解釈(当人達の解釈というか結果としての解釈なんだろうけれど)、そしてその芝居の質(前述した意外に破壊系な芝居の質)で、麻尋せあらの相性がものすごく良かったと思います。もう一本ぐらいこの二人で何か見たいなぁ。
 とにかくせあら良かったよ、って事で。

・みやるりのカレーニン、すごく期待していたら期待通りでした。あの甘い顔立ちに騙されがちですが、彼は非常に「漢」だと思います。これからが楽しみだなぁ。
 今回の麻尋×せあら×みやるりのトライアングルが非常にバランスが良かったのは、「こどものように」駆け抜けていったヴィロンスキーとアンナに対して、カレーニンが「おとな」だった事です。いっそ父性と言ってもいい。逆に言うと、みやるりカレーニンもまた恋愛からは遠いキャラだったんですが(というかカレーニン自体がそうだよね)、アンナへの愛を自覚した後一気に父性に持っていったのは、今回のこのキャストでの文脈的には、というかむっさん的にはすごくアリだと思います(お前がか)。死にかけた自分の元に現れたカレーニンを求めるアンナが、まさに父親を求めるこどものようで、それでアンナはカレーニンに許されてけれどもその傍には「ゆるされなかったこども」ヴィロンスキーがいる訳で。いやほんともう本来の脚本からは離れているんですが、そこで苦悩する麻尋と合わせてどっかんどっかん来たわけですよ、カレーニンの父性が高まれば高まるほどどっかんどっかんと。そんなカレーニンは、父親を知らない子供であり、そしてヴィロンスキーとアンナの子供であるアーニャの父親となる……そこにどっかんどっ(略)。
 そしてその一連の演技がすべて素晴らしかったなぁと。若いゆえの拙さが無くて、ほんとびっくりしました。


 すごくいいワークショップでした。





[伝書鳩返し]

・> あああもういちいち膝打ちでしたありがとうございます!(肩組)

 お返事遅くなってすみません。いやもうもらった感想が「ギャ!なんでわたしと同じことゆってんの!」とびっくりして、とりあえず自分の感想出してからレスポンスと思っていたので……まさか自分の言っていることが通じると思わなかったので嬉しいです嬉しいです。
 麻尋茶報告もありがとうございました。で、せっかくなのでこれだけは情報共有

 >・マント捌きが汚いと指摘を受け、
 >「景子先生に、『マントを開く指先からバラの花弁が零れるように』
 >振舞えと言われました」………(震撼)

 ぎゃ!男花(あらんけいさんが厳流で散らせていた何か)を散らせろと!ケーコたんどんだけ!でも麻尋は手がちっちゃいので、手先のニュアンスはこれからの課題だなぁと。

 本当に色々ありがとうございました。



[阪急コミュニケーションズメモ]

 唐突ですが昔の出版物をいろいろひっくり返していました。


砂漠の中を人々が水を求めて歩いていると砂が盛り上がり、私をかたどった氷が現れる。氷は溶け雫が「おいしい水」の缶に変わる。人々が歓喜の声をあげる中、決めの一言「水のパワーをあなたに」

 何これ!(コレをはじめて知ったひとも多いかと思うので代弁しておきました)。


 その昔歌劇のインタビューであった「30秒で自分のCMを作るとしたら」に対してのミズナツキさんの回答です(!)。何故か切り抜きで保存してあったので、いつのものかは不明ですが、私がリアルで見始める前なので(の古本歌劇から切り取った記憶があるので)相当昔かと。このあいだ話題になったので思い出したように探して無断転載(こら)。でもウッカリ「次のAQUA5が出るハウスのCMです」ってゆっても通じるよね?(笑)
 ちなみに同じインタビューでチャレンジしたいことに「スカイダイビング」とゆっています。割とナツキさんてゆっていることが変わらないというか一環している(笑)。

 つうか、その昔人選謎なヤングインタビューでも「自分でCM作るなら」っていう質問あったよね?スカイステージという媒体を装備した今こそ、本気で映像化してもいいと思います。


・久しぶりにヤングジェネレーションを読みました。というか買った当初は真剣に読んでいなかったので今読んでびっくりしたのが、星組ページの「一日だけこの中のメンバーと入れ替われるとしたら」に対して、麻尋とりょんりょんがそれぞれお互いを答えているんですよね。しかも麻尋の「美しい歌声に一日中ひたっていたい。普段話しているだけでも聞きほれてしまいます」って……(震撼)。やっぱり現代のとりかへばやものがたり。麻尋×水輝。


2008年05月10日(土)
愛しているって言わないで、それ以上の言葉をあなたに言えなくなるから


 引越しの物件探しと並んで、私がイヤなもの五本の指に入る見積がひと段落しました。経験がモノを言うところなんで(そしてそんな経験ないのでな)、ほんとヤなんですよ(ヤとか言うな仕事だから)。所属が変わった事で見積会議のメンツが全然違ったものになって、どんな雰囲気になるかちょっと怖かったんですが、何事もなく終わってよかったです。しかしいつの間に会議が始まる前に会社理念の唱和なんかするようになったんだろう(笑)。

 お仕事モードだったんです、て事で。


[スカステメモ]

・壮部創部準備会二人かかりで仕事抜けて電話かけたのに玉砕して見にいけなかった壮一帆DSファーストランを見ました(長!)。冒頭のDJ風アナウンスに撃沈、自己紹介ソングに撃沈、ああ壮一帆さんはなんて期待を裏切らない人だろうとオモロ方向に行きつつも、普通に壮一帆さんに「素敵だなぁ」とうっとりしてしまいました。一番興味深かったのが、宝塚メドレーのところで、ちゃんと曲(当時演じていた役)に合わせてキャラのシフトチェンジしていたこと、つうか役に芝居に入っていたなぁと。と、感心していたら、この間見たタンゴアルゼンチーノ新公の壮一帆出オチソング(冒頭のすみれ様がやっていたソロ歌)が出てきて、咳き込むほどに爆笑しました。い、いやあ壮一帆さん歌上手くなったよなぁ!そんな風にわたくしを振り回す、それが壮一帆クオリティ(笑)。やっぱりこの人好きだわー。最後のオリジナル曲がすごく好みの曲調でした。
 何度かみつるが真飛さんに見える瞬間がありました。多分、あの眉間のせいかと(笑)。
 あ、あとナパームスクエア的には壮一花(かけざん表記のはずが芸名のようなこの字面)(笑)を推そうと思いました。本公演ではちゃんと見たことなかったのかなぁ、なんか雰囲気がすごく良かったです。というわけで本日のタイトルはそんな壮一花から受けたインスピレーションです。一行詩ならぬ一行SS(ええ?)。でも基本は甘いカプではないと思います。キモは「あの一花が実はおびえている」そんなコンセプトで(さっぱりです)。

・プチボヤージュがタイムリーにこの間行った芦屋川でした。まあ私が行ったところとは全然関係ないのですが、しずる君がシルバーアクセサリーを黙々と磨いている様を見て、こういうもくもくとした作業をしている男子は何気にエロいよな、と思いました(涼さんが美の旅人でろくろをまわしていたのを思い出しつつ)。プチボヤージュは毎回そういう場面を入れるといい(無茶言うな)。あと「近代建築プチボヤージュ」をやるといいのに、とも(だから無茶言うな)。


[ナツキノート]

・茶会で買ったジョルジュおもしろ写真が届きました(笑)。ニヤニヤしながら見ていますが、どっちかというと「かわいいー」じゃなくて「おっもしれー」な方向のニヤニヤなんで安心してください(それもすごく心配だ)。

・ナツキBi-danを見ました。和楽そのものはその値段に購入を見送りました(笑)、というか番組だけでかなり満足。つうかバスローブ!……一番面白かったのは、篠山先生がインタビュー受けているところで、隣で並んで座っているのに「今あたし写ってないだろうし」な顔で、手にした蝶のアイマスク(笑)をイジっているところです。なんか気のおけないトモダチと喋っている時みたいだった(気を使わない間柄だから真剣には聞かないけれど、話はちゃんと聞いている、みたいな)(わかりにくいです)。素っぽくて、おもしろいなぁと。あと「今日食べていい甘いものの量」をカロリーじゃなくて質量ではかるところがカワイイと思いました。「今日はこれっくらいたべていい」と両手でちっちゃい輪をつくって、そこに入るぐらいがナツキさん的「食べていい量」らしいですよ。シュークリームならそれがすぐにいっぱいになっちゃうけれど、ちっちゃいチョコレートならまだ食べれるという(説明になってるかなぁ)。そんなアナタに、両手一杯の金平糖を(いりません)。

ヘブンリースプーン(いっこせんえんのハーゲンダッツ)が発売早々完売だそうですよ。ナツキさん手に入れられたかなぁ(ものすごく無駄な心配をしてみる)。


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 アンカレ話の続きを。というかその前に新公配役にはびっくりしました。てっきり麻尋夢咲裏日本コンビでくるとばかり。でも私は麻尋に何がきても面白いと思うので(素)残りの配役出るのが楽しみです。しかし3公演続けて初主演・初ヒロインっていうのも珍しいよね。
 という訳で、続き。

[星組メモ、というか麻尋メモ]

 実は幕が開いて最初に思った事は、(わたしが好きな)麻尋の中でもてあまし気味に蠢いていたモノが役に対して真っ直ぐむかっている、って事だったんですね。言い方は悪いけれど、主演という立場を得て(つまりはしどころのある役、出番の多い役、感情の流れがちゃんと脚本上にある役)、ようやくそれを外に出すことが出来た、と。でもそれゆえに麻尋に足りないもの、欠けているものがよくわかった、という。正にワークショップだったなぁと。
 作品の感想でも言いましたが、今回麻尋の男役恋愛スキルの低さをまざまざと感じました。スカステニュースの稽古場レポで「今までラブシーンをやったことが無くて、それを言ったらケーコたんが『そりゃ大変だ』と真っ青になった」という話を聞いたとき、そんなに深くは考えなかったんですが、ああ、これなら『そりゃ大変だ』となるなぁと。逆にそのスキルの低さが私に「こどものようなヴィロンスキー」を思わせたんだなぁと思っているので、それはそれでアリというかむしろ喰らいついたのですが(笑)。更にもう少し言うと、そもそも麻尋は舞台上の対人スキルがあまり高くはないんですよね(これはナウオンでもケーコたんに指摘されていた)。エルアルコン新公インタで「歌いこんでしまう、歌に頼ってしまう癖がある」と言っていたのも、そんな傾向かなぁと。
 そういった意味では麻尋は私が好きな「やくしゃ」ではないと思うのですが、それでも惹かれてしまうのは、というかそれなのに惹かれるほどに彼が持っている「熱」が私にはたまらないのですよ。ダメだしのような事を言っていますが、そんな麻尋ヴィロンスキーに引き込まれたのも事実です。上手く明文化できなくてアレなのですが、やっぱり私、麻尋はすごくいいと思う。何よりも本人がそうした課題を自覚しているっぽいので、逆にこれからがすごく楽しみです。何でもできる優等生かと思いきや、麻尋にはまだまだ伸び代があるよなぁと。
 後述すると言いつつ、ちゃんとした説明になってないのですが(笑)、そんな風に「男役恋愛スキルが低い」麻尋なんですが、千秋楽は麻尋比で(笑)ちゃんと恋する男になっていました。私が見慣れただけなのか、私が何かカン違いしていただけなのか、それともこれがワークショップマジックなのか、若いっていいわぁって事なのか(だんだんズレてきた)。スカステで全編入ったらその辺再考してみたいと思います。
 あとこれだけは書いておきたい。麻尋の背中がきれいだな、と思いました。軍服効果かなぁ、いい背中、後姿をしているなぁとちょっと感心したのです。


 
 なんか全然言いたいことを伝えてられない気が……(うなだれ)。一生懸命言葉を探しています。麻尋を表す言葉を、麻尋の事を伝える言葉を。


2008年05月06日(火)
柱のきずはおととしの、背中のきずはおとといの


(本当は昨日(5/5)に合わせるべきタイトルだけど来年まで待てないのでね)(おじさま口調)(っていうかキミは日記のタイトルで何がしたいんだ)


[ナツキノート]

・お昼の民放生放送はリアルタイムで見ました。三人が出てきた瞬間「たいへんたいへん!受しかいない!」と(笑)。
 つうか真ん中のひとリラックスしすぎなんですけれどー、gdgdつうかぐにゃぐにゃしてたんですけどーしゃんとしてー!(笑)。いちいちキョロキョロにこにこしててかわいかった……っ!(結局はそこか)
 しかし「ベルばら外伝はどう違うのですか?」と聞かれて「なにもかも違います!歌も踊りも……」にはどうしようかと思いました(違う、そこじゃない!)その後司会の人のフォローでちゃんと説明になる説明に繋がってたけど。なんか民放でも存分にイジられ体質を披露してしまったのではないかと気が気じゃないんですが(笑)、とにかく色々面白かったです。

・先日シリーズ再放送していた樹里どう番組のナツキさん編を録画したら、チューナーの不調で音しか撮れていないという事故が発生しました(がっくり)。しかも何故か静止画でその前にやっていた涼さんの「それでも船がゆく」のジョニー画像がはりついたまま(結果涼さんを見ながら樹里さんとナツキさんの声だけが流れる摩訶不思議なコンテンツ(違)が)(ぎゃあ)。とりあえず音だけ聞きました(聞いたのか)。ところどころ覚えがあったので本放映時に流し見たのだと思います。で、話の中で「スキューバダイビングとかしたくない?」「実は水が苦手なんです」がまんま今月の歌劇のどっち選ぶコーナーのネタと被っていてちょっとびっくりしました(笑)。つうか「顔を水につけるのがダメ」て(震)。夏「顔を洗った後もこんな感じで……」樹「かわいいなぁ」……音声だけだったのが悔やまれます。ついでに歌劇の方にもツッコむとスキューバダイビングがスカイダイビングかを聞かれて「スカイダイビング、恐怖と戦いたい」みたいな回答に「このドMが!」と思ったのは私だけじゃないと信じたい。

・それで歌劇話なんですが、表紙開いてぎゃあとなったのはさておき、絵と文で「楽屋でキリン耳(ヘアバンド)つけて、ベースカラーイエローなナツキさんがまさしくキリン」は「顔も長くて」って本当は書きたかったんだろうなぁと思いました(書けるわけない)(笑)。という訳で今度からキリンを見たらナツキさんを思い出すと思います。じゃがりことか(ええ?)。ナツキリン(えええ?)



<ここで改ページ>


 はいじゃあマヒロンスキーの話をします、します、したいんだけれどちゃんとしゃべれる自信がないです。実は昨夜も二時半までテキストイジってぐるんぐるんしてました。だってそれぐらいのもの摂取してきたんだよムラで。しかもムラでは摂取するだけしてきたから、後からじわじわぐるんぐるんしております。うわああああ、明日から仕事なのに、なのに。

 でも私はこれをしたくて麻尋担になったんだというのは、誰に言われるでもなく自分で自覚しているので、とりあえずGWのフィナーレにやれるところまでやっておきます。

 と、その前にウオーミングアップ代わりにスカステメモ

[星組メモ:アンカレスカステメモ]

・千秋楽映像を見ました。カーテンコールが3回あったうちの1回目と3回目だけで、私の言っていた「みなさんがだいすきです!」の2回目がカットされていました。ちぇー、あれがよかったのに。幕が上がって、スタンディングオベーションだったのに更に感極まってでも泣くまいとはぁはぁ呼吸(笑)してて、でも何か言わなくちゃで言ったのが「みなさんがだいすきです」(ひらがな表記)で、そのまんま幕……それが、すごく、かわいかったのー!(はいはい)本編放映時にはカットされないことを祈ります。皆それ見て麻尋の事が好きになるといい。

・遅ればせながらナウオンを観ました。いやあ碧海りま君かわいいね!(そこか)いちいちいちいちリアクションがかわいいね!おねえさん大好きになりそうだわ(かわいそう)。麻尋の言う「ヴィロンスキーという人間を一番理解するのは自分でなくてはならない」という言葉が印象的でした。やっぱり私が好きにならざるをえないよなぁと(素)。人の話をいっしょうけんめい聞いている様が、なんだかひどくかわいかったです。


[星組メモ:「アンナ・カレーニナ」作品総括、など]

 前述通り、千秋楽にかけての3公演をみっしり観てきた訳ですが、なんとなく想像していた通り、公演ごとに、むしろ公演の一幕、二幕ごとに(主に麻尋から)受ける印象が違って感想がとっちらかっています。どこを基点に話をすればいいのか自分でもわからないのですが、とりあえず作品全体の感想からいってみます。

 実は「アンナ・カレーニナ」という作品はあんまり好きじゃありません。初演はビデオ(時代だなぁ)で見た限りなのですが、どうやっても私の感想は「カレーニンがかわいそう」で終わってしまうのです。確かに綺麗な舞台だし、ヴィロンスキーとアンナの激しい恋というのもわかるのですが、やっぱり最終的には「カレーニンがかわいそう」で主人公二人に感情移入ができない納得できない。なので観る前から思っていたのは、この「カレーニンがかわいそう」を覆してくれるようなものを麻尋ヴィロンスキーとせあらアンナが見せてくれるのかなぁ、というのがあったんです(はい、最初からうっとおしいですこのひと)

 で、そんな私に麻尋ヴィロンスキーとせあらアンナが見せてくれたのは「カレーニンがかわいそう」を越える激しい「愛」ではなくて、それすらも越えるような「魂の双生児」っぷりでした。この二人は本当はひとつのものだったんじゃないか、男女というより魂に近いところでひとつだった。だから(互いに自分自身だから)求め合わずにはいられないし、愛しすぎてしまったんじゃないかなと。
 という感想にどこかで思い当たると思ったらゆーひさんの「LAST PARTY」。スコットとゼルダの関係性に同じ事を言っていました。奇しくもケーコ先生の作品なのですが、その「魂の双生児」っぷりをケーコたんが彼らに求めたわけじゃないと思います。作品の主題的にもそこには男女の恋愛感情がみっしりと生まれるべきなんじゃないかと思うのですが、彼らの舞台人としての若さからか、私にはそれは見えなかったんです(これは現在の麻尋の男役恋愛スキルが低い事も関係しているかと)(後述)。けれどもそれを越えるような魂のレベルでの交感。恋こそわが命、というより命そのものがここで言う「恋」なのだと。彼らが語る「恋」という単語はそのまま命と置き換えてもいいぐらい、それぐらい狂おしくどうしようもなく互いを求め合っていた。それが痛いくらいにせつなくて。だから一度はカレーニンの元に戻りながら、再びヴィロンスキーを選んでしまったアンナにも、一度は離れる決心をしながら再びアンナを選んでしまったヴィロンスキーにも、私的にようやく納得できました。物語の中で彼らが非難される度に「だってしょうがないじゃないか、彼らは元々ひとつのものだったのだから」と思いっきり援護していた私。何よりも、そうやって求め合うヴィロンスキーとアンナは傷つけあっている。互いを求めることが互いを苦しめることとわかっていながら、血を流しながら求め合う彼らだったと。

 麻尋が破壊的な(笑)芝居をするのは想定内だったのですが、せあらも結構破壊的な芝居の質なのだと気づいてびっくりしました。破壊、っていうと言葉が悪いのですが、なんというか二人とも「すっぱーん!」って感じのイキオイで(笑)「俺/私の中に目覚めたもう一人の俺/私」を演じていた。それがまた今回私がすとん、と作品に納得できた要因かなと。
 ただ同じ「すっぱーん」って感じでも麻尋ヴィロンスキーの場合は、それまでどこへ向かっていいのかわからずに鬱屈としていた全てのものが「もう一人の俺」にすごいイキオイで向かっていった感じで、せあらアンナの場合は本当に突然に目覚めた「もう一人の私」という感じで。いずれもその「もうひとり」が目覚めるパワーが尋常じゃないという感じでした。いっそ目覚めるというより「生まれた」と言ったほうが正しいのかもしれません。そうやって生まれた「もうひとりの俺/私」はなんだか幼い子供に思えました。生まれたての赤ん坊だったんじゃないかなと。正にアンナの日記にあった「生まれたての赤ん坊が食べ物を求めるように愛をむさぼった」。だからあんなにも真っ直ぐに無垢にただ求め合って。主題歌で歌う「愛の旅人」という歌詞より、「迷い子のように」という歌詞のほうがぐっと来てしまった。二人が求め合う様が、どこか頼りなくて、けれども無邪気で、切なくて。
 けれどもそうして生まれた「もうひとりの俺/私」は物語の中で生き延びることはできなかった。生き延びることを許されなかった。彼らを許さなかったのが貴族社会の檻、という事なのかもしれません。ところで「もうひとりの俺/私」は二度死んでいると思います。アンナは己の死を目前にして、カレーニンに許しを請う事で「もうひとりの私」を死なせ、ヴィロンスキーは愛に奢った者の報いとして自らの自殺未遂で「もうひとりの俺」を死なせている。これがそれぞれの一度目の死。けれども互いにもう一度求め合うことで、「もうひとりの俺/私」が生まれて「しまった」。不可抗力な誕生。そしてアンナはアンナ自身の死と共に「もうひとりの私」を死なせ、ヴィロンスキーはアンナの死と共に「もうひとりの俺」が死んだ。彼らが互いにひとつだから、互いを失っては生きてはいけないから。これが二度目の死。
 誕生と死と。なんだかまたしてもむっさんの好きそうな展開に無理矢理持っていっているといわれそうですが(笑)、けれども私にはあの狂おしさやせつなさやいたいたしさ激しさは、「背徳の愛」ではなく、そうした命の叫びにしか見えなかったのです。

 ラストシーンのヴィロンスキーがキティに言う「消える命もあれば」は死んでしまったアンナだけではなく、死んでしまったヴィロンスキーの「もうひとりの俺」も意味しているのだと思います。それにぐっときました。そしてセルプホフスコイが「生きて戻ってこい」というのもものすごくきました。だって、もうその時のヴィロンスキー(もうひとりの俺)は死んでいる訳だから。

 そんな感じに終始いたいたしくて、ほんとこの物語救われない、つうか麻尋ヴィロンスキーが救われなくてないなあと思いながら3公演を観続けたのですが(がんばりすぎ)、千秋楽の時、ヴィロンスキーが最後にアンナの日記を抱きしめて、すうっと上を向いて少しだけ笑ったとき、「あ、もう一度生まれたんだな」と思いました。アンナが日記で言う「あなたの愛に生かされていた」。

 ヴィロンスキーの愛ゆえに「もうひとりのわたし」が生まれて、
 そして今アンナが残した愛ゆえに「もうひとりの俺」がみたび生まれた


 感想というか解釈というかつうかSSじゃん!とは自分でも思います。多分これ、本来の物語からもケーコたんの意図からもかなりずれているんじゃないかと。ただ、私にはこう見えたんです。何言っているんだろうと思ったら、この人かわいそうな人だと思ってください(ホント最近こうやってしゃべることに完全に自信がない)(それでも、今私が感じている事には間違いないから、喋るんだけどね……)。


 多分もうちょっと喋ります。個々の役者の話とか。
 お口直しにいつものその他メモを。というかその他メモ(コネタメモ)は、観劇から日が立つとどんどん抜けていく事に最近気づいたので。

[星組メモ:アンカレその他メモ]

・十碧れいや君を初めて認識したのですがKIMIでかいな!(素)。男役スキルはまだまだなんですが、丁寧な芝居で好印象。なんだかやたらあったかいセルプ(略)(略すな)でした。雰囲気的に天希かおりさんを思い出しました。
・しかしそれを上回るイキオイで碧海りま君のコスチャのあったかさときたら!彼が出てくると劇場中が皆味方になっている空気があって面白かったです(もちろん私も味方だ)。歌はもうちょっと、と思ったのですが芝居の歌が歌えているのですごくいいと思う。
・優香りこちゃんは第二の南海になれるんじゃないかと、うっすら思いました。
・あとほんとどうでもいいんですが「アンナ・カレーニナ」のキーワードに「終着駅」が出てくるのに今更気づいてぎゃふん、となりました。持っている方は年末の有明小冊子をご参照ください(笑)。



2008年05月04日(日)
そしてあなたの愛でみたび私は生まれる


 ヅカオタの女Mが帰ってきました。


[恒例行程メモ]

 5/3(土)の午前中は芦屋にあるヨドコウ迎賓館まで足を伸ばしました。実に見ごたえのある近代建築でした。建物内が撮影禁止だったのが残念だったのですが、外観は色々撮ってきたので、またチェキ日記にまとめようと思います。芦屋界隈は初めてだったので、色々新鮮でした。なんかおっきい家がいっぱいあった(笑)。でもちょっと下町っぽい雰囲気もあって、面白かったです。で、そこから移動して、14時半のバウ観劇。ものすごく興奮して(!)消耗しました。夜はひとりで寂しいですと泣きついたら、武庫川さんが遊んでくれました。すごい久しぶりで楽しかったです。ナツキさんに墜ちた話をしたら、非常に驚かれた上に「長いけどいいの?」いや別に丸いのが好みと言うわけじゃなく(笑)。
 5/4(日)はダブル観劇。しかしただでさえ作品が重く、また麻尋に翻弄されているものだから、ほんとこのダブル観劇はしんどかった(笑)。そろそろダブルヘッダー出来ない身体になっているのかもしれないなぁと。色々あって、最終の飛行機で帰ってきて家ついたのが11時……いや、明日が休みだからいいんだけれど、そろそろ自重することを覚えたいんですが、どうしても色々詰め込んでしまうこの性格……。




[星組メモ:とりあえず麻尋の話]

 とりあえず千秋楽の挨拶は、泣いてぐちゃぐちゃなんて事はなかったのですが、泣くのを一生懸命こらえているのがかわいくてね!泣かないように一生懸命呼吸を整えて「みなさんがだいすきです」って言った麻尋がかわいくてね!そんな麻尋に笑っちゃって笑っちゃって。いやそういう意味の笑いじゃなくて、なんというか愛おしくて(うわあ)。
 私は麻尋しゅんさんが男役として成長する過程で、持て余しがちな熱さとか、焦燥感とか、毒とか、そういうものが好きなのですが(いやなファンだ)、そしてそれは麻尋のいいところでもあり、悪いところでもあると思っています。でも今回はそれが上手い具合にアンナ・カレーニナという作品、ヴィロンスキーという役にあっていたかな、と。いいとろこも悪いところも(ここ重要)。詳しい話は後でねっとり(!)しますが、そうやって本人の意欲としても舞台の成果としても、今、麻尋が成長しようというのが見えるのが、ほんといいなぁと思っています。

 なんか上手く言葉にできないのですが、ほんと一言では言えないのですが、……ってここまで書いてから十分ぐらいどうやってまとめようか考え込んでしまったぐらい、つうかムラではとりあえず情報摂取に懸命で、今色々反芻していたら今更ながらなんだか胸が熱くなってきたよ何そのマジメイトきどり!

 なのでいつもの言葉でとりあえずまとめておきます。いい、すごくいい(カメラマン口調)。


2008年05月02日(金)
楽しめるだけ楽しもう


 仕事モードしゅーりょー。

 仕事の事も見積もりの事もすべて忘れて「ヅカオタの女M」になってこようと思います(Sでないのか)(Aですらないのか)(笑)。


 かけあしですが

[スカステメモ]

・涼さんが赤毛!はさておき、本日ファーストランだったナツキさんベルト番組涼さん舞台編を見ました。なので自分の回答とりあえずはっておきます。

(1)涼紫央の舞台を漢字一文字で表すと?また、その代表的な舞台は?
 「華」
(2)涼紫央を花にたとえると何の花?
 白薔薇
(3)涼紫央の舞台で印象に残っている役や台詞は?
 博多座「シークレットハンター」セルジオ
(4)涼紫央の舞台で印象に残っている歌やダンスは?
 ダンス:バビロンのシェヘラザード
(5)涼紫央に今後やってほしい役は?
 素敵なおじさま役

 思いっきりファール(笑)。帰ってきたらもうちょっとフォローします。



 じゃ、行ってくるね。



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