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店長のガラクタ部屋
つかちゃん

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2002年06月29日(土)
天然コケッコー


天然コケッコー

1978年、18才の頃その時つきあっていた彼女(・・・と言っても妻”たかちゃん”ですが(^-^))が「別冊マーガレット」という少女漫画誌を買っていました。少女漫画なんて全く読んだこともなければ興味もなかったそれまでの私。パラパラと読むともなしに見ていた私ですが、あるページで目が釘付けになってしまったのです。
何と言っていいか、とにかくその絵に惹かれてしまったのです。それが”くらもちふさこ”さんの「おしゃべり階段」という作品だったのです。
そしてその次の作品、「いつもポケットにショパン」ですっかりくらもちワールドのファンとなってしまったのでした。そして、「〜ショパン」が終わり、”別マ”も買わなくなってしまいました。

時は流れてつい先日、なぜかわかりませんが急に”くらもちふさこ”という名前が頭に浮かんで、ほぼ自動的にネットで検索していました。
そこで「〜ショパン」以降のくらもち作品について色々知ることが出来ました。
どうも最近は絵のタッチが違うらしいぞ・・・。「天然コケッコー」全14巻?こんな長い連載もあったんだ!・・・etc
というわけで更に自動的にヤフーオークションで「天然コケッコー」と検索。全14巻出品者発見。落札。と、ここまでほとんど無意識。気づいたときには手元に14冊のコミックスが届いていたのでした。便利な世の中です。

そして数冊づつ何日かかけて読み終えました。
昔よりも線は単純化していながら微妙な心理描写やニュアンスの表現は更に洗練された感じ。相変わらず主人公の女の子は可愛いし。男の子はかっこいいです。特筆すべきは動物の描写。ニワトリってこうだよね。猫ってこんなコトするよね。あ!しかもこの猫は雄でこの猫は雌。猫の体つきや動きで雄雌書き分けるとは!

そしてストーリーも淡々としたものなんだけど味があるというかイメージが心に入り込んでくる、そんな不思議なリアリティー。
40過ぎてまたくらもちふさこにはまってしまった私のパソコンの起動画面には、大沢君からもらったジャケットを着たそよちゃんが!




2002年06月21日(金)
50年は使える木のテーブルを自作

店に引っ越してからもうすぐ1年。ホームセンターのガーデニングコーナーの特売で買ってきたウッドブロックをコンクリートの床に敷き詰め、外壁材と鉄骨むき出しの元物置のハードなキッチンにはキャンプ用のアルミテーブルが置かれていました。

軽量で持ち運びには最適だけれど、毎日使うにはたよりなさすぎ・・・。猫が下を通過するだけでしっぽが当たってぐらぐら揺れ、テーブル上の飲み物がこぼれるしまつ。それにさすがに長期使用には耐えられず天板が分解寸前に!食事中にテーブル崩壊というのもネタ的にはおいしいですがそれを待っているわけにも行かずテーブル購入を決心していろいろと当たってみました。

お!これいい!と思うと中古で25万とか・・・。ふざけんなよ!・・・って感じ。値段優先で探してみるとどれもこれもチープな質感。2〜3万位じゃ仕方ないですよね。
高級感はなくても良いんだけど本物って感じの質感がする、しかもワイルドな雰囲気のテーブルは無いか?と探すこと数ヶ月。

で、結局気に入ったテーブルが見つからない。どうする?えーい、無ければ作ってしまえ!ということで自作しちゃいました。ホームセンターで木材買ってきて・・・。

制作所要時間4時間、かかった金額はなんと6千円ぽっきり!2種類の厚さの板のみで構成されたシンプルなフォルム。上に乗っても全くぐらつかない強度。天板と脚の部分を分割できる取り回しの良さ。猫が爪を研いでも笑って許せるワイルド感。

スピーカーボックスを自作した以来の大工仕事。・・・と言うことは20年ぶり!にしては上出来でしょう!







2002年06月08日(土)
「オイディプス王」を観た

午後4時過ぎ、ギリギリまで店で仕事。発送の梱包や伝票書き。今急いでメールを送らなくてはならない人のメールアドレスを2件ほど手帳に書き殴って車に飛び乗る。どこかに出かけるときはいつもこんな調子だ。もっと慌てず優雅に出かけたいものだ。

塩沢の単衣に紗の帯を締め、黒くて丸いサングラスをかけた妻たかちゃん(あやしい姿)が運転。助手席で携帯からお客様2人にメール送信。パソコンからなら1分で書き終わるメールが10分以上かかってしまう。2通のメールを出し終わる頃には成田はもうすぐそこである。

高速に乗り、酒々井のパーキングで運転交代。ゴフクヤ・フィットは120km/hまで滑らかな加速。この小さなボディで信じられないほどの抜群の直進性だ。

今日の目的地は渋谷のシアターコクーン。野村萬斎の「オイディプス王」初日のチケットが取れたのだった。しかも前から7番目の席。ラッキー!

たかちゃんは劇場に着く前にマツキヨでドリンク剤を購入。「せっかくの萬斎さまの舞台、寝てしまっては大変。」
そう、ここ数日私もたかちゃんも睡眠時間2時間とか4時間とかそんな生活なのであった。
しかし、会場に着くととてもドリンク剤を飲むのにはかなりの勇気が必要な雰囲気。明るすぎるし、着物で目立っているし・・・。
いよいよ開演。会場の照明すべてが落とされ、効果音とも音楽とも付かない音が鳴り響く。ドリンク剤を飲むのは今だ!・・・とは思っても天井を向いてドリンク剤をあおった瞬間 バーン! と照明がついたりしたらまるでマンガである。
そのまま機会を失い舞台は始まってしまった。

狂言以外の野村萬斎を初めて見た。いつもの飄々とした雰囲気とはやはり全然違う。そして西欧的ではなくいわばチベットの密教寺院的な演じる人々の衣裳、鏡が不思議な効果を生む舞台美術、”和”を感じさせる音、光。

そしてこれ以上の悲劇が考えられたら誰でも良いからかかってきなさい的な悲劇中の悲劇。もしもストーリーを知らずに観たらまた別の驚きもあったかもしれない。ストーリーを予習しないで観ればよかった・・・。

さすがの睡眠不足もこの舞台の迫力には眠くなるどころではなかった。
そんなわけで、帰ってきたのはやっぱり夜中。
そしてやっぱり今日も睡眠時間4時間なのであった。