ナナとワタシ
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携帯メールって便利ではないですか。
こう、ちょっと「どうしてるかなー」なんて思ったときに、わざわざ電話するほどでもないしー、なんてことも割とあります。 そんなどうでもいい電話をかけやすい人もいれば、うっかりかければ「今忙しいっつーの」とフキゲンになってしまう人もおります。 ナナは後者であります。 なのでまあ、そんなときは携帯メールでご機嫌伺いをするわけですが。 しかしそれすらも、ナナが多忙になった最近はスルーされることが多いです。ひどい話だ。
でもそれはいいんですよ。 返事がほしいこととか肝心なことは、返事が来なければ電話しちゃいますからね。 このへん、昔ならばいじけたり拗ねたりして、短期の音信不通になったところですが、最近はそういうこともなく、お互いやりたいようにやっております。
困るのは。
ナナの携帯が、子どもと共同・共用なところでございます。
長女ちゃんと共用になってから、次には次女ちゃんと、そして次女ちゃんも自分の携帯を持つようになった現在、ナナの携帯メールの主役は末子ちゃんであります。 ナナからの着信音に、うきうきと猿のように携帯をチェックしてみると、絵文字炸裂の末子メール、ということが多くなってきまして。 末子ちゃんからのメールだってうれしい。 うれしいんですが、ママからのメールもほしい。 「ねえ、あたしのこと、好き?」とか、送ってほしい。 送ってくれっこありませんが。
さらに。
ナナとワタシでのメールのやりとり自体が難しくなるんですよね。子どもが見ると思うと。 もうナナに釘を刺されるまでもなく、末子ちゃんがあたりまえに見るとわかっている現在
「お茶するくらいいいじゃんかー。顔見て話したいんだってば」とか 「映画観にいこ」とか 「旅行いつ行けるのさ」とか 「今日のパンツ何色?」とか
なかなか送りづらいものです。
最後のものを除けば、その程度のこと普通の友だち同士だってやりとりするかもですが、末子ちゃんに見られちゃったら 「あたしもーーー!!!」となるのは火を見るよりも明らか。 最後のだって、喜んで末子ちゃんのパンツの色を教えてくれちゃうかもしれません。 ていうか、そろそろだいぶ大人びてきましたから、嬉々として自分のパンツの色を教えてくれるより先に
「じょりぃちゃん、なんでママのパンツの色知りたいの?」
って不審に思うかもしれないではないですか。 って、ワタシはなぜこんなにパンツの色の話にこだわっているのか。
話をもとに戻します。
「あたしもーー!!」ってことになって、末子ちゃんが一緒のお出掛けでも大歓迎なんですが。
前みたいに、しょっちゅう電話で話したりできていれば、たまに末子ちゃんが一緒でも「3人の時間」を楽しめますが、 なかなかそれができなくなった今、ふたりきりの話をする時間は貴重です。 末子ちゃんが一緒だと、ワタシはおそらく、末子ちゃんとしか話せないでしょう。 たまに会えたときくらい、ワタシの気持ちをさりげなくわざとらしくくどくどとアピールしたいというのに、 教科書読んでるナナの前で末子ちゃんのクラスのイケメンの話だけして帰ってきた、というのでは、ワタシも忙しいですからなんだかアレです。
でもまあ、今はしょうがない。しょうがない。しょうがない。 三連発も発してしまうほど、実は「しょうがない」って思い切れていない自分がいるわけですが、でもしょうがない。 よしわかった。 携帯共用で伝えたいことがなかなか伝えられない件はあきらめましょう。
最近携帯メールで困っているのは。 末子ちゃんからのメールが・・・ていうか、ほとんど末子ちゃんからしか来ないわけですが、そのメールがパソコンの方に届くんですよ。 たぶん、ナナの携帯のアドレスに両方登録してあるのでそのせいだと思うんですが。 もしかして、パソコンメールの方が優先登録してあるのかな?と思いまして、ある日ナナにそれをメールで伝えましてね。
件名:ママへ 末子ちゃんからのメールが、パソコンに届いちゃうんだよね。 せっかく送ってもらっても見るのが遅くなっちゃうから、 もし設定でそうなっているのだったら、携帯に届くように変えてみてくれない?
その後、15分ほどしてナナの着信音でメール。
末子のメール(絵)だけパソコン(絵)に届いちゃうって(絵)どういうこと?(絵)(絵)
絵文字炸裂なので、ナナではなくて末子ちゃんが返信してくれた模様。 てか、「ママへ」ってやっても無意味なんだなやっぱり( ´_ゝ`)
しかたないので、末子ちゃんに返信。
あのね、なぜか末子ちゃんのメールが、じょりぃちゃんのパソコンに届いちゃうのね。 そうするとさ、せっかく送ってもらっても、気がつくのがおそくなっちゃうんだよね。 だからママにそのこと話しておいてくれる? せっていを直しておいて、って(・∀・)
せっていね?(絵)わかった(絵)言ってみるね(絵)
ママにさっきのじょりぃちゃんからのメールを見せるだけでもいいよ(´∀`)
わかった(絵)(絵)
しかし、ナナからは返事来ねぇしヽ(`Д´)ノ
ということがあったのが、1週間くらい前。 その後も末子ちゃんのメールはパソコンに来てまして。 まあ、急ぐ返事のものなんてないからいいんですけど。 でも、ワタシにメール送ってくれて、返事まだかなーって末子ちゃんが待っているのかもと思うと、 貰ってから3時間くらい時間が空いちゃってたりすると「あわわわわかわいそうなことを!」と、ひとりで慌てたりして、精神衛生上はとてもよろしくないです。
そして今日。
あー、ナナに会いてぇー。と、ワンパターンに思うじょりぃ。 しかし、これからしばらくの間は、ワタシ自身がかなり忙しくなるので「会いたいよー」というメールは出しづらい。 「じゃ会う?」なんてうれしい返事がもし来ても「いや、忙しくて無理」ではねえ。 しかし「元気?」はもう飽きた。(返事来ないし)(当然ですが) ああ、「今夜は星がキレイだよ」なんて無駄なメールがナナから来ていた頃が懐かしい。
何か用事。 用事はないものか。
あ(・∀・)
ちょっと前になりますが、ナナの好きな歌手のCDを、ワタシったら購入していたのでした。 そうだそうだ。これを口実にメールを送れるぞ。 会えなくてもとりあえずメールだけでも送りたい。
ということで
○○○のいちばん新しいCD買ったんだけど、録れば聴く?
ナナはあまり音楽に興味がないので「いらない」という返事が来るかもナー、なんて思っていたんですが。
それ以前に、返事が来ませんでした・゜・(ノД`)・゜・。
と「ちぇー」なんて思いつつ、ほぼ一日出かけて家に戻ったあと、パソコンメールチェック。 あらら。またナナの携帯からパソコンに届いてますよ。 てことは、末子ちゃんからかなぁ。開封。
うん。でも、あとでいいよ。
この簡素極まりない返信は、間違いなくナナ。 録ってほしいけど、どうせしばらく会えないからあとにしてくれと。 もうホントナナ。 しかしナナからのメールもパソコンに来るようになってしまったとは(´д`)
しかし、「うん」と言われたのはうれしかったのと、もう一度メール設定のお願いをしてみようと、すぐに返信。
じゃ、録れそうなときに録って、渡せそうなときに渡すね。 MDとCD、どっちがいい?
あとね、あなたからのメールがパソコンに届いちゃうのよ。 それ、もしなんとかなったらよろしくです。
あまり待たずに、携帯へメール着信。
CDで。
末子に送ってもらうとパソコンになっちゃうみたいね。 いっとくわ。
Σ(°▽°)さっきのメール、末子ちゃんに送らせたのかよ!!
口述筆記か。おまえはそんなにえらいのか。
いっとくわ。 じゃなくて。 「うん。でも、あとでいいよ」なんて短いメールくらい、自分で送ってくれよーーーー(つд-。)
まったくもう。モノグサだなぁ。
末子ちゃんもご苦労さま。ありがとね。 そういうの、ひしょ っていってね、なんかちょっといろっぽいしょくぎょうなんだよ?
とまあ、相変わらずつれない相手に独り相撲をとっている愛らしいじょりぃの冷え込んできた秋の夜でございます。 寒いですねー、今日。
前回の続きです。
「だってパパは、『ダメダメで、オレがついてないとなんにもできないナナちゃん』が好きなんだもん」とナナ。
・・・ここですよ。 この人のイライラの肝は。たぶん。
ナナ、よくワタシにもこれ言った。 「じょりぃはあたしがじょりぃを頼りにしないとイヤなんでしょ?」とか 「ダメなあたしじゃなきゃイヤなんでしょ?」とか
よく勝手に怒った!
そりゃ、頼りにされればうれしいですしされたいと思いますし。 それに、ナナの「ダメ」なところがとってもかわいかったりするのも事実です。 でも「ダメ」ってなんだ? 頼りなくて甘ったれってことかな? 弱っちくてすぐべそべそしちゃうところ? でも、いわゆる「ワタシがいなきゃダメなナナ」じゃなきゃイヤだ、なんて思ったりはしないわけですよ。 正直に言えば、ナナがワタシのこと、どんな風に思っているのかよくわからなかった頃は、ナナに対する自分の居場所を確保したくてそう思ってほしいなって躍起になってしまうこともたまにありましたが。 が、もしナナが「じょりぃがいなきゃダメ」がメインな人だったら、ワタシには負担ですし、たぶんあまり魅力を感じないことでしょう。
そんなわけで、ワタシもワタシでそれ言われるとむっとしたもんで、「それはパパでしょ」とか言ってしまったりしたんですが。 そして、実際そうなんですよ。 パパは「オレがいなきゃダメなナナ」が好きなんです。
(このへん、興味を持ってくださるかたは、このナナワタがちょうどそんなことが凝縮された日になっているようです)<ちまちま
ここでワタシは考えるのです。 昔はそれでうまくいっていたはず。 だって、ナナはたぶん、なんだかんだ言って子どもの頃から「ダメダメなあたし」をわざわざ演じてきたんですもの。 おそらく無意識のうちに。
両親に問題アリな三人姉妹の末っ子という立場において、たぶん「甘ったれでダメなナナちゃん」でいることは、ナナの安全な居場所を確保する上で必要なことだったのではないかと思います。(推測ですが) ワタシから見ると、ナナはなんでも自分でできちゃう人ですが、ナナの姉ちゃんたちはいまだに「ダメで甘えっ子な末っ子ナナ」という認識ですし(自分でもその立場に甘んじているし) 両親も、姉ふたりとナナに対する接し方は違っていたようですし。(単に末っ子の特権かもしれませんが)
中学のときも、ことさらダメ子になってましたし。 とはいえ、当時ワタシがナナのことをいちいち心配していたのは、ナナがダメ子だからということもありましたが、そういう目に見えるところが一番ではなく、たぶん、なんとなくさびしそうに感じていたからだと思います。 どんなに馬鹿笑いして毎日過ごしていても、なぜか中学のときにワタシがイメージしたナナというのは
「雨の日に、傘も持たずに行き場がなくて濡れちゃってるナナ」
というものだったんです。 当時これが自分でもフシギで、でも雨が降った日なんかは、もしかしてナナがワタシんちの前に濡れながらしょんぼり立ってるんじゃないか、なんてバカなこと思って、たまに庭先を見たりしたのも一度や二度や三度や四度ではなかったのです。(すごい妄想独走状態ですよねぇ。マンガか)
実際は、そんな目に遭ったとしたって、ワタシんとこになんか来なかったであろう、まったくワタシに関心のなかったナナだったんですが( ´_ゝ`)フッ しかもこの話を以前本人に話したら、大笑いされました(°▽°)ムリもありませんが。
とはいえ、「とにかく家にいるのがイヤで、だから部活も続けられたようなモン」と話すナナですから、それほど的ハズレなイメージではなかったのかもですけど。 そして、そういう事情を絶対に他人に知られたくなかったナナが、上記のようなイメージを持って心配顔でまとわりついてくるワタシを疎ましく思い、最終的には遠ざかってしまったのも、今になればなんだか納得できます。
で、自分で必死に、庇護される立ち位置であり、さらに、期待に応えられずにガッカリされるというリスクを回避できる「ダメなあたし」を演じながら。 そしてそういう自分を愛してかわいがってくれる人のそばだと、自分が安心する一方で。
ホントのあたし(たぶん、自分でもどんなもんかよくわかっていないはず)を知ったら、この人はあたしから離れていってしまうんじゃないだろうか。 という怯えが、いつもあるんじゃないかなぁ、なんて、ワタシは思ったりするわけですよ。 だから年中「ダメなあたしがいいんでしょ?」とつっかかってくるのではないかと。
実はワタシもこういうところが多分にあるので、ついそう考えてしまうのかもしれませんが。 自分で作って自分でこもっている着ぐるみの中で、自分の実体がわからないまま、着ぐるみが剥がされてしまうことを怯えてしまうような。 剥がされるのは怖いくせに、ホントの自分が見えない相手にイラだったり悲しくなったり。(勝手だナ)
そしてたぶん、ナナは着ぐるみを、自分を守りつつ自分を縛っていたやわらかい鎧を脱ぎ始めたのではないかなー、と思ったりするのです。 本人にその自覚があるかどうかはわかりませんが。 だってとにかく、最近のナナは強い。 今までは、主に子どもや亡くなった両親を投影して自分を見つめるしかできなかったナナが、最近では自分のことを考えるときは自分のことだけ考えている気がします。
でも、今はまだ、ナナにそういう話をする時期ではないような気が。 それに脱線しすぎてるし。 だいたい、自分のことをあれこれとしたり顔で分析されるのって、いい気持ちがしないかもですし。 おまけに、全然見当違いかもしれませんし(°▽°)アリウル
とはいえ、ワタシが思うに、パパに問題があるわけじゃないと思うんです。(ないとも言い切りませんが) パパは何も変わってないんですもの。そこがイヤだっつー話なのかもしれませんけど。 ナナが変わってきたことによってパパに対してイライラしてきて、自分の着ぐるみしか見ていないパパに対する長年の小さな不満が顕在化してきてしまった結果、「熟年離婚」なんて物騒なコト言い出したくなってしまったのではないだろうか。 と、ワタシは考えましてね。
「まあ、確かにパパはそういうところはあるかもね」とワタシ。 「じょりぃだって実はそうでしょ?」 まだ言うか。 「だから、ワタシは違うってば(笑) ワタシはいつだって、あなたの能力認めてるじゃんかー」 「まあ、そうかもね。 でもパパは、あたしのこと、ちょっとバカにしながらつきあうくらいが居心地がいいんだよ」 「・・・・」 実際そうだから困る。 「あたしはそういうパパに、イライラするようになってしまった。 この先ずっとこういう状態なのは、ホントにイヤなの。 ホントのこといえば、今だって、パパと話をするのが苦痛。話を聞くのも苦痛」 「まあ、待ってよ」
「今は過渡期なんだと思う」 とワタシ。 「どんな過渡期?」
「さっきも言ったけどさ、あなたは今、日々変化成長をしててさ。 パパは今までどおりの毎日なわけじゃん?」 「かもね」 「今まで同じ速度で回転してた歯車がさ、片方だけ回転上げれば、そりゃ噛み合わなくなることもあると思うのだ」 「うん」 「で、今がいちばんしんどい時期なんじゃないの? 今、変化の渦中だからお互いにとまどっているけど、回転に慣れてくればまた変わってくるよ」 「パパが変わるってこと?」 「あなたもまた変わるのかも。今は忙しい毎日だし、自分のことしか考えられなくて自分ひとりの変化で精一杯だけど、 そのうち『一緒に少しずつ』って風に変わってくるんじゃないかなぁ」 「あたしはなんか、そうなる気がしないんだけど」 「先のことはわからないからね。 ・・・でもさ、あなたが変われたのだって、そもそもあのパパが、学校行っていいよって言ってくれたおかげじゃん? 変化の後押しをしてくれたのはパパじゃんね?」
「そうだったーーー(・∀・)」 あ、笑った。
「忘れてました(笑)」とナナ。 「かわいそうなパパ(笑)」 「そういえばさ、お母さん仲間とかによく言われるんだよね。 『だんなさん、学校通うなんてよく許してくれるよねー』って。 そうか、パパ、えらかったんだ(笑)」 「うん。しかも、できれば専業主婦でいてほしかったパパじゃん? これから子どもらにお金かかるからって理由があったとはいえ、まずはあなたが働きに出ることオッケーしてさ。 さらに、看護師なんていう、ひとりで食っていけそうなモンを目指すのを応援するのって、 パパにしてみればすごい変化だし、勇気いったんじゃないかなー」 「そうだね・・・そうか、そうだった。 パパに感謝しなきゃいけないんだったよあたし」
またパパの味方をしてしまった。 でもやっぱできれば、夫婦仲良くしあわせにしていてほしいんですよね。 これはワタシのエゴですが。いろんな意味で。
「もう少しパパにやさしくしようかな」 とナナ。 「うん」 ワタシにもね! てか、ワタシにはもっとね! <ホントエゴが強い
よかった。 とりあえず、イライラの頂点はいったん越えたのかな?
「・・・でもさ あたし」 とナナ。 「うん?」
「 ううん。 なんでもない」
なんとなく怖くてそれ以上聞けませんでした(°▽°)・・・
ナナが次女ちゃんのブラバン演奏会のムービーを持参してくれまして。
「うちのムービー古くてさ、 デジタルビデオテープ再生する機械って、じょりぃんちないよね?」とナナ。 「うん。ない」 「じゃ、ムービーについてるモニタで見て」
小さいけど大きいからまあいいか。
「ありがとう(*´∀`*)。あなたが撮影したの?」 「ううん。パパ」
末子ちゃんが昔言った「パパがいるときはじょりぃちゃんがいない。じょりぃちゃんがいるときはパパがいない」の法則がいつの間にか適用されていたようです。 道理で声かけてくれなかったはずだ( ´_ゝ`)知らなかったもん、演奏会のこと・・・
でもまあ、ワタシとパパが同席すると、ナナはどちらに対してもイライラしちゃうようですので、 イライラされるくらいなら呼ばれないほうがいいんですが。 ワタシも気を使っちゃうし。 ていうか、ワタシもナナ・パパ・ワタシで揃うと、やはりどちらに対してもイライラするので、ナナの判断は正解。
「パパがヘタクソでさー、撮るの。 次女ちゃんのアップばっかり撮って、他の子の様子とか全体の様子がわからねーとイライラしていたら、 次女ちゃんのソロのときは他の子のアップ撮ってたりするの」
ナナ、プリプリ。
「ぶっつけ本番だと難しいんだよー、こういうのって。 ワタシもきょんのダンス撮りにいくと、動きを先読みしながらドキドキしちゃうもん」フォローするじょりぃ。
「あのパパがそこまで考えて撮ってるとは思わないけど?」
なんか、トゲがあるよナナ。
「そんなことないでしょ(笑)」 「今回のヘタクソな撮影だって、本人は『オレってやっぱすごい』くらいに思ってるんじゃないの?」 「・・・・・」 「パパってあんまりモノ考えないもん」
ケ、ケンカでもしたんでしょうか。 まあいいや。この話題はこれ以上つっこまないことにしようっと。
そして、次女ちゃんの晴れ姿をムービーで見ながら、ヤンヤンと適当なおしゃべりをしまして。 しばらくしましたら、きっかけは忘れてしまったんですが、ていうか、もしかしたら突然その話題になったのかもしれませんが。
「あたし最近、自分で心配なんだけど」とナナ。 「なにが?」 「熟年離婚とかってことになっちゃったらどうしようって」
え!
「ケンカでもしたの?」とワタシ。 「してないよ(笑)」 「パパ、浮気中?」 「全然。 てか、知らない。してないと思うけど。興味ないし」 「あなたさ、前もそんなこと言ったけど、結局そういうの気にする人じゃん(・∀・)ニヤニヤ」 「今度はホントに興味ない。 ていうか、外に誰か作ってくれればいいのにとすら思う」 「思ってもないこと言うなよー。あはははは」 あなたが実はヤキモチ妬きなの、知ってるんですよもう。 「だってパパ、かわいそうだもん、今のままじゃ。あたし冷たいしさ」 「そうなの?」 「うん。そーゆーことも、もうしばらく、まったくしてないし」
そーゆーこと。 って、どーゆーこと?(・∀・)なんかナマナマしいんですけど・・・
「今までは自分にその気がなくても、パパに悪いからっていうのがあったけど、 もうホントにイヤなんだよ。 でもそれってパパかわいそうだし、だからよそでそういうことできる相手ができるといいなと思う」
ちょっとちょっと。 マジですか。
「本気なの?」 「・・・・・・」 「嫌いになっちゃったの?」 「よくわかんない。でも、イライラする」 「なんだ(笑) そんなときもあるって!」 「んー・・・。今は子どもたちのこともあるしアレだけど、だから熟年離婚を心配してるのだよ(笑)」
心配してるのだよ ってあなた。 ヒトゴトみたいに。 ワタシのほうがよほどあわあわしておりますが。
「なんでまた急に・・・」とワタシ。 「・・・急に・・・? なのかな」
まあ、そう言われてみれば思い当たるフシはちらほらとあるんですけどね。 ナナが「パパのこと大好きだもん」とか言っても、なんかこう、現実味とかパッションとか感じられなかったですし。 それでもしっかりヤキモチ妬きましたけどワタシも。
「一生懸命、好き好き!って思おうとしてるところはある」
「子どもたちがみんな家を出たら、じょりぃのところに転がり込もうと思ってるんだから(笑)」
「じょりぃときょんさんのつながりがうらやましい」
等々、瞬時にナナが今まで語ったセリフがいくつかアタマをよぎるじょりぃ。
いや、でもねえ。 そうは言っても、ナナとパパはちゃんと好き合って、お互いに思いやり合って暮らしているのもパッキリとした事実であります。
「なんかさ」とナナ。 「うん」 「毎日毎日、同じグチ言って、同じ事の繰り返しでさ、パパ」 「そなの?」 「成長しないっていうか、停滞してるっていうか、そういうのが、もうイヤなの」
・・・・・。 一緒にいると考え方も似てくるものですが。 これって、ワタシがいつも言っていることでございますよ。(そのくせ自分はあんま成長してませんが!と、言われる前に自分で言っておきます) そして以前はナナ、「厳しいなー。じょりぃと一緒にいる人たちって、大変そーー」とか言っていたんですが。 似てきちゃったのかしら。
「まあ、その気持ちはワタシもわかるけどさ」 「うん」
「あなたは今さ、新しいこと始めて、それに打ち込めてて、毎日変化の中で過ごしてるじゃない? 一生懸命やればちゃんと達成できる目標を持ってさ」 「うん」 「パパは今までと変わらない毎日でさ。社長と社員とお得意先や下請けに挟まれる日々だ。 いつかは独立したいってずっと思っていても、家族の生活もあるし、なかなかその目処がつかなくてさ。 一生懸命やってれば達成できるあなたの目標とは、ちょっと違うじゃない?そういうのって」 「・・・うん」 「パパはパパで、今のママを見て、いろんな意味で、ちょっと焦ったりさびしい思いをしているのではないかなー」 「・・・かもね」 「実際、ワタシだって焦ったもの」 「何を?」 「看護師になるって決めてからがんばってるあなたさ、 すげぇキラキラしてんのよ。魅力的になってるのよ。まぶしいのよ」 「(笑)」 「で、ワタシ一時、『このままじゃこの人に置いていかれちゃうよ!』って、マジ焦った」 「じょりぃがぁ?」
ええ。知恵熱まで出しました。キミには話してなかったけどね!
「うん(笑) で、ちょっと奮起して、自分なりにがんばってみたりしてさ」 「そうなんだ」 「うん。でも、焦って、そのあとの反応って人それぞれだと思うんだ。 ワタシみたいに焦ったから即、自分なりに行動を起こすタイプもいれば、 どうしていいかわからなくて、ぽつん てしちゃう人もいると思う」 「うん」 「ぽつん てしちゃう人は、たぶん、すごくさびしくなると思う」 「そうだね」 「パパは今、ぽつん てしちゃって焦ってて、でも男の沽券もあるし、それを口に出すこともできないしさ。 それを思うと、一方的にパパを責めるのはちょっと気の毒かなと思う」
「・・・でも、パパ、焦ってなんていないと思うよ」 「そうかなぁ?」 「うん。 でもさびしいだろうなとは思う。そしておもしろくないだろうなとも思う」 「どういうところが?」
「だってパパは、『ダメダメで、オレがついてないとなんにもできないナナちゃん』が好きなんだもん」
長くなってエンピツに「ダメダメ!」って言われそうなので、次回に続きます。
「同じクラスに、とっても仲良しな二人組がいたのね?」とナナ。
少しの沈黙の後に、唐突にクラスメイトの話を。
「うん?」 「いつも一緒にいるの」 「うん」 「どこに行くのも一緒なの。実習先も一緒。遊びに行くときも一緒。手とかつないでんの」
何の話だろう。
「そのふたり、年は?」
ナナの通っている准看の学校は、いろんな年齢の人が来ますからね。
「ひとりはハタチ。 ひとりは25」 「ふーん。若いね」 「うん。若い。 で、あるときから、一緒にいなくなったのよ」 「うん」 「あたしは他人のことって無関心なんだけど、なんか気になってさ」 「うん」 「『最近、Yちゃんと一緒にいないね』って、たまたまハタチの子と一緒になったときに聞いてみたの」 「うん」 「そしたら、『ナナさん・・・話、聞いてもらえませんか?』となってさ」 「うん」 「そうなったらめんどくせーとか思ってしまったんだけど(笑)」 「キミらしいね(笑)」 「だけどあたしから振った話だから、しょーがない、すごくやさしいフリして聞いた」 「はは」
ハタチのKちゃんが言うには。
Yちゃんの束縛とか嫉妬がキツイと。 一緒にいて楽しいことも多かったけど、最近は一緒にいること自体がちょっとしんどい、と。 他の子とちょっと仲良くしたり話したりするだけで「どういうつもり?」と責められる、と。
「・・・そのふたりって、ただの仲良しさんなの?」とワタシ。 「それがさ、話が進んでいったらさ、どうやらYちゃんの好きは、『そういう好き』らしいのね」
そういう好きって、どういう好きよ?(・∀・) とは思わずに、にわかに興味がわいてきたワタシ。
「その話しぶりだと、Kちゃんはそのつもりはない、と?」 「うん。Kちゃんにそのつもりはない。 でも、Yちゃんはもう、すっかりKちゃんと自分は特別、って思っていたらしい」 「で、あなた、なんてアドバイスしたの?」 「アドバイスなんてする立場じゃないし。 それは大変だねー、でもYちゃん、さびしそうだねー、って、その場はおしまい」
ホントに話聞いただけだねキミ。
ナナが自分たちよりずっと年上なせいか、Kちゃんは安心して話ができるらしく、その後もちょくちょく「Yちゃん怖い」などとグチをこぼされたらしいのですが。
そして、どういうわけか、Yちゃんからも相談を受けることになったナナ。 最近、KちゃんがBちゃんとばかり仲良くしていて、それが理解できない、とかなんとか。
「まあ、Bちゃんてさ、あたしが言うのもなんだけど、すごくバカで軽薄で、できれば友だちになりたくないっつー感じではあるのよ」とナナ。
ここでBちゃんにしたのも、バカだって聞いたのでBにしてみました。
「性格もあまりよくなくてさ。あたしは関わらないようにしてるんだけど。 だから確かに、Yちゃんが『なんでBちゃんと?』って思う気持ちはわかるんだけどさ」
わかるんだけどさ、やっぱ、ちょっとKちゃんへの執着心は怖いんだよね、とナナ。 好きなんだろうけど、あれじゃ怖いと思う、と。
「でも、Yちゃんも泣きながら話すしさー。かわいそうじゃん。 とはいえ、あたしに言われても、あたしはどうすることもできないわけよ。 当人たちの問題だし、あたしが間を取り持つのも変だし、その気もないし」とナナ。
「Yちゃんは、Kちゃんのこと好きだって、あなたに話したの?」 「うん、ハッキリ言った」 「あなたなんて反応したの?」 「Kちゃんかわいいもんね、って」
で、相変わらず双方からのグチを聞くだけの日々を経まして。 そういえばこの人、以前派遣社員していたときも、バイセクシャルの子にカムされてあれこれ話を聞かされてたんでした。 当時「今の子はオープンでいいね。その子は自分がバイってことにプライド持ってて、話も聞きやすいしいい感じ」と言ってたことを思い出しました。 ちなみに、ワタシがまだナナにカムアウトする前のことです。 堂々としたカムアウトを促されているのかと、ちょっとしょんぼりオドオドしてしまった記憶があります。
話をもとに戻します。
そして、ある日事件は起きたのであります。
それは試験の日。 ナナがせっせと問題に取り組んでおりましたら、廊下からものすごい勢いでケンカしている声が。 KちゃんとYちゃんの声です。 ていうか、もっぱらYちゃんの怒声が聞こえていたらしいですが。
やだちょっと大丈夫ー? と、ものすごく心配になったナナ。 ていうか、あまりの怒声に、ナナまで怖くなっちゃったらしい。
でもあたしテスト受けないとー、と思い、廊下をちらちら気にしながらテスト続行。 しばらくして、パタパタと走り去る音が聞こえ、ああ、とりあえずあたしの耳には入らなくなった、とテストに集中しようとしたら
だん! だん! だん!
と、またもやものすごい音が。トイレのほうから聞こえます。 今度は、何かを思いきり叩いているような音。 それと一緒に、かすかに怒鳴るような声が聞こえます。
ナナ、また「どうしよう・・・」と思ったものの、テスト続行(笑)当然ですが。
しばらくだん!だん!だん!と一緒に怒鳴り声が聞こえていたのですが、さらに廊下をパタパタと走る音が続いた後、静かになりまして。
とりあえずホッとしてテストを終え、家に帰ったナナ。
その晩、Kちゃんから電話が来たそうです。
「ナナさん、あたしどうしようー」と、涙声でKちゃん。 以下、Kちゃんの話。
Yちゃんが、Bちゃんのことと自分を避けていることとで激怒。 廊下でケンカというか、Yちゃんがキレて怒鳴りまくり。 Kちゃんはマジで怖くなり逃げたら、追いかけてくるYちゃん。 怖くてトイレの個室に入ってカギをかけたら、怒鳴りまくりながらトイレのドアを蹴り続けるYちゃん。
「ドア、壊れたらしいよ」とナナ。 「・・・それは、Kちゃん、怖かっただろうなぁ・・・」 「相当怖かったみたい」 「しかし、Yちゃんもそれじゃ好かれる好かれない以前の問題だよナ・・・」 「まあね。でもYちゃんもそこまで追いつめられてしまったということなのかも」 「ちょっとワタシには考えられないな、その激情と逆上と行動力(笑)」 「じょりぃはそういうことしたことない?」 「したことないよ。たとえどんなに逆上したとしたって、ワタシは体裁を気にするカッコつけだもの」 「そうか。そのとおりだね」
そこで納得するのか。
その後、騒ぎを聞きつけて駆けつけた先生がたに、文字通り羽交い締めにされて連れていかれたYちゃん。 先生ふたりに羽交い締めにされても、まだ暴れていたそうです。
「もう、Kちゃんはすっかり怯えちゃっててさ」 「そりゃそうだろうね」 「で、そのうちに、Yちゃんも『ナナさん、話いいですか』と」 「キミも大変だね」 「まあ、それはいいんだけどさ」
Kちゃんのことがホントに好きなんです と、泣いたらしい。Yちゃん。
「・・・随分ストレートな子だねえ」 セクはストレートじゃないのにね! 「うん。自分が女の子が好きだっていうのも、別に隠していないみたい」 「ふうん・・・Kちゃんはかわいいらしいけどさ、Yちゃんのルックスは?」 「いいよ。ふたりとも、かわいいの」 「へー(・∀・)」それはけっこうなこった 「Yちゃんはね、じょりぃに似てるよ」 「え! かわいいって言ったよね今(*´∀`*)」<アホ 「なんか、ボーイッシュでさ、ひと目でそれとわかるような感じで」 「ワタシはひと目でそれとはわからないと思うんだが・・・」 とってもフェミニンですし☆ 「でも似てるんだよ。顔立ちもちょっと似てるし。 だからなんかさ、あたしも実はYちゃんちょっと怖いと思いつつも、なんだかほっとけないわけだ」
今、そこはかとなく、ワタシへの愛情表現があったような。 相変わらずの母親的愛情でしょうけれども。それでもうれしい。
「でもさ、先生たちまで出てきちゃって、どうなったのさその後」 「うん。 とりあえず、ふたりの実習先は離したみたい。まずいでしょってことで」 「なんで?」
それってレズだからってこと? って、いつものセク的社会的劣等感から、ついちらりと思ってしまったじょりぃ。
「こういうことがあった以上、Kちゃんが不安だろうからって。また問題が起きたら困るって」 「ふむ」
なるほど。 考えてみたら、これが男女ならばなおさら接近禁止命令的な措置が取られたかもしれません。 先生がたがどう判断したのかはわかりませんが、ドアぶっこわすほどの騒動がふたりの間に起こってしまった以上、学校側としては当然の措置なのかもしれませんですね。
しーーーーん。 しばし無言。
「Yちゃん、どうしてるの?」とワタシ。 「ひとりで行動してる。しょんぼりしてる。ちょっと見てられない感じだけど、まあしょうがないかな」 「Yちゃんのその気持ちって、『好き』なんだろうか?」 「どういう意味?」 「好きなら、そんなに相手を追いつめられるかな?」 「その場の当事者になったら、よくわからなくなっちゃうんじゃない? まだ若いんだし。がーっと思っちゃえば、タガが外れることはあると思う」 「そうか。そうだよね・・・。 Kちゃんも大変な思いしちゃったね。まだハタチでしょ?」 「うん」 「ちょっと重たかったね」 「うん。そう思う。 またこの子も小悪魔的っていうかさ、仲良かったときはホントにべったり仲良しだったのよ。べたべたしてたし。 でも、イヤだなって思ってからはホントに避けてたからね。 でもまだコドモだし、それもしかたないかなと思う」 「うん」
しばし無言。
「・・・追いかけられるのも大変だよナ」とワタシ。 「かもね(笑) 今回のパターンは特別かもだけど」 「あなたホントにタフだよね、その点」 「なにが」 「ワタシのこと、イヤにならない?」 「ならないよ(笑) でも、あたしもハタチの頃ならどんな反応してたかわからなかったかも。 もしかして、って気づいた時点で、イヤだ!って思って、避けていたかもしれない」 「ひどいな!(笑)」 「あははははは。わかんないけどね、『もしも』の話でその当時の気持ちなんてわかんないよ。 でもあたしのハタチなんて、そんなもんだよきっと。何も知らなかったし、自分以外の考えを受け入れる余裕もなかったし」 「ワタシもハタチの頃なら、今とは全然違うからなー。もっと激しかったし、怒りっぽかったし、自分のことしか考えられなかった」 「うん」 「若いうちにあなたに会わなくてよかったー(笑)」 「それは確かにあると思う、あたしも(笑)」
これは、ナナとワタシがハタチの頃だったら、って話ですから、今現在ハタチの人たちが怒りっぽかったりセクに理解がないと言っているわけではないですよ? ナナもワタシも、人よりずっと未熟でありますから。ワガママだし。自分本位ですし。 それがハタチの頃はもっともっとひどかった、という、個人的な話であります。
もっと早くにナナと再会していたらどうなっていたんだろう、ってたまに考えたりすることもあったのですが。
神様はうまくしてくれたようで、今思えばいちばん良いタイミングで再会して、ナナとワタシの関係をちみちみと積み上げてこれたように思います。
運命って不思議だーーー。
ナナとは十年以上音信不通だったわけですが。 「会おうよ」が言えない臆病な自分に自己嫌悪の長い日々だったあの頃ですが。
「会おうよ」が言えなかったことにも、運命的な意味があったのかも、なんてちょっとドラマチックに考えてみちゃったりして。 会いたくて会いたくてしかたなかったけど、会わないでいることに意味があったのかもしれません。 結果論ですが。
会わない時間も、会うことになったことも、後になって考えてみるとなんだかすべて収まるところに収まってしまう運命のフシギでありますよ。 なんでも結果オーライに考えちゃうワタシだからそう思っちゃうのかもしれませんが。
KちゃんとYちゃんの人生が、それぞれこれから収まるところに収まって、結果オーライで「あのときあの騒動があってよかった」って思えるようになるといいなぁ。 見ず知らずの人たち相手に、とってつけたように言ってますが、心からそう思いますです。
先日、ナナが家に来たときの話です。
しばらくナナと話して、ワタシはトイレか何かでいったん部屋を出まして。 また部屋に入ってみたら。
お部屋がいい匂ーーーい(*´∀`*)
ナナの髪の匂いかな?
「あなた、いい匂いするねー」
とは恥ずかしくて言えなかったので
「キミがいると部屋がいつもよりオンナくさい」
と言ってみました。 もう少しこう、何か言いようはなかったのかと自分でも思いますが。 でも、女性らしいやさしい匂いの部屋になっていたのは確かだったんです。
そうしましたらナナ、 「よくわかったね」と。
「え? 何か香水でもつけてるの?」とワタシ。
基本的に香りを纏わない人ですし、ナナって見事に無臭な人なので。(菜食&薄味なせいかしら) でもたまーーーーに何かつけてて、おや?と思うときはあるんですが。 そういうときはお風呂に入ってないとかなのでしょうか。 なんてはずはないんですが。 ナナは清潔な人です。たぶん。
なので、ナナがどんな香水とかコロンとかつけているのか、知るのに良いチャンスだと思いましてね。 で「何か香水でも?」と聞いてみたわけです。 同じの買って、くんくんするんだー(*´∀`*)
でも、香りって、つけてから匂いが変わるので、買ってくんくんするだけじゃあまり意味ないんですよね。 今回部屋に漂っていた香りもかすかなものでしたから、きっとナナのもともとの匂いとブレンドされる程度にしかつけていないはず。
とまあ、ワタシのアタマは瞬時に良い匂いについてロマンチックかつ変態的に回転していたわけなんですが。 ナナから返ってきた答えはこちら。
「ああ、そういう意味だったのか。何もつけてないよ」
はて?
ではナナの「よくわかったね」って、どういう意味?
「シャンプーとか?」 食い下がってみるワタシ。
「違う(笑) あたしのはそういう意味じゃなかった」 「どういう意味だ?」 「今生理だから、それがわかるほどじょりぃの鼻がいいのかと思った」
ワタシの脳内のロマンチックが( ・ д ・ )一気に生々しいというか血なまぐさいものに変わった・・・
普通どうなんですか。 「オンナくさい」って言われて「生理ってバレた」って思うものなんですか。
今度からは素直に「あなた、いい匂いがするね」って言うことにします。
でもそういう風に言うと、恥ずかしいんだかなんだか、一気にフキゲンになるんですよねーこの人。
「一度にたくさんの人を好きになるという、あなたの精神構造がやっぱりよくわからない」と、ナナ。 「ひとりでいいじゃん。疲れないかぁ?」と。
「そうなんだけどー」とワタシ。「でもそうなっちゃうんだから、しかたないよ」
「なんかさ、自分が所有したことのない、おもしろそうなオモチャがあったら、やっぱいじってみたくなるじゃん?」とワタシ。
「かもね」
「で、欲しくなったりもするじゃん?」
「んーー」
「自分のものにならなくてもさ、とりあえず、どんなもんだか遊んでみたいなーって思うじゃん?」
「あたしオモチャに興味ないからなー」
「そうか」
「でもさ、例えるものがオモチャってところが問題ない?(笑)」
「ワタシの好きなものってことで、それにしただけだよう」
「オモチャって例えだとさー、遊んでみて、飽きたらポイしちゃいそうじゃん」
「人聞きが悪いなっ。遊ぶったって、そんな、アレよ? ワタシ、マジメよ? オモチャだから『遊ぶ』って表現になっちゃうけど。 それにワタシ、ポイしないよ。大事にするもん」
「でもまた新しいオモチャとかめずらしいオモチャを見つけたら?」
「さわりたいし、遊びたいよねー(*´∀`*)」
「・・・・・」
「オモチャの話だよ!」
「それがめずらしいオモチャならなおのことだよね」
「そりゃそうだ。欲しくなるよね」 オモチャの話ですよ!
「うんと年下とかさ」
「あはは( ^ ∀ ^ ;)」 オモチャの話・・・なのかな。
沈黙。
の後に、ナナ
「・・・次女ちゃんには、手を出さないでよね」
( ° ▽ ° )は?
「出すわけないだろ!!!!」 「あははは。だよね。ごめんごめん。冗談だよ」 「いや、今本気っぽかったよ!」 「冗談だよ(笑)」
いや。 本気だった。
ナナにどんだけ節操ないと思われているんだろうワタシ・・・orz
この話の少し前に
「22歳の姪が、当時のあたしに瓜二つなんだよね」なんてナナが言ったもんですから
「ウソまじ?! 会いたい! 紹介して!」
と、ちょっと強く駄々をこねたワタシだったんですが。 姪っこちゃんがどうこう、ということではなく、ワタシ、22歳当時のナナって知らないので、 瓜二つなら見てみたーい(*´∀`*)って思ったという、ただそれだけのことだったんですが。 そしてそれを説明しなかったもんですから。
たぶんそれで、何か誤解というか心配されちゃったんだと思います。 たぶんそれだけ。 てか、それだけであってほしい。お願い。
ナナの前では、ことさら軽くて節操のない人間のような発言をしてしまうワタシ。 なんでなんだろー(´д`) <ホントにすっかり恋愛に関しては信用をなくしております<自分が悪いんですが
ナナ、ワタシ、ホントはすごくマジメなの。信じて。
と書きながら、 22歳当時のナナにそっくりな姪っ子を目の前にしたら桃色の何かが分泌されてしまう可能性もなきにしもあらずだよなとか思ってるワタシはやっぱり節操がないのかもしれませんああなんてことだ。
小ネタです。
ナナと恋愛談義をしているときのことです。
「ずーっとひとりの人を好きでい続ける、って、無理なのかなぁ?」 と、ナナ。 「もしかして、人間て、そういう風にできてないのかな?」と。
ここでニコニコと満面の笑みでもって、自分の鼻先を指さしてから、その指をナナに向けて
「ワタシ、そうじゃん」 と言ってのける、すっかり面の皮の厚くなったじょりぃ。
「はは」 と、乾いた笑いのナナ。 「なにその感じ」とワタシ。
「ひとりの人『だけ』じゃないでしょ、あなたの場合」 とナナ。 「さっきは『だけ』って言ってなかったじゃん」 「でもそういう意味だったのっ」
ぐ。
「でも、『ずーっと』は該当してるよ」 とワタシ。 「そ?」
間。
「でも、『ずーっと』より『だけ』のが大事じゃない? 『だけ』があれば『ずーっと』もまかなえるもんね」 とナナ。
キミ、アタマいいなー(°▽°)
「じょりぃのは、なんか、ズルだ(笑)」
キミ、アタマいいなー(°▽°)
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