ナナとワタシ
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| 2004年07月30日(金) |
たかが煙草の火で大騒ぎですよもう |
ナナとイタリアンレストランに入って。
その前に煙草を買っていたナナ。 「ライター持ってる?」とワタシに。
いつもは持っているんですが、今日はたまたま持っていなくて「ないよ」と。
ワタシ、喫煙者なんですが。 しかもナナの影響で吸い始めたんですが。
ナナの前では吸ったことがありません。 ていうか、「アタシ、煙草なんざ吸いません」ということになっております。 しかし、一度油断して、一緒に温泉に行ったときに喫煙現場を見られております。 そのときに「吸うの?」と訊かれ「ううん」としらばっくれまして。見られてるのに。
その後、自販機で煙草買っているところを、塾帰りの長女ちゃんに目撃されまして。
「じょりぃちゃんて、煙草吸うの?」と、後日長女ちゃんに訊ねられました。 「吸わないよ」(泳ぎ目) 「だってこのあいだ買ってたじゃん」 「ジュース買ってたんだよ」 「あそこ、煙草しかないよ」 「ジュースもあるんだよ」
ウソツキです。
というわけで。 たぶんワタシの喫煙はナナにもバレているんですが。 ナナにとってはそんなこたあどーでもいーことですので、しらばっくれていてくれてるみたいです。 しかしたまに、このように当然のごとく「火、持ってる?」と訊かれます。
で、さきほどの「ライター持ってる?」「ないよ」に戻ります。
メニューのオーダーをしたときに、ナナが「マッチもらえますか?」と店員さんに頼みまして。
しかし、忘れられました。
お姫様のヤニのために、いそいそとレジに向かい、マッチを取ってくる下僕じょりぃ。
「はい」とマッチをテーブルに置きまして。 「ありがと。 あ、 店員さん、今マッチ取りに行ってるみたい」 「えっ。 じゃ、じゃあ、これ、隠さないと悪いよね。せっかくだもんね」
何もそんなに店員さんに気を使うこともなさそうですが。 じょりぃ、びくびくしながら、手のひらでマッチを隠しました。
「あ。 やっぱり違った」 「なんだ。 はい」 マッチをナナの方にちょっと押し出すじょりぃ。
「あ。 やっぱり取りに行った」 「えっ」 また隠すじょりぃ。
「あ、違った」
アナタ遊んでませんか?
ナナ、マッチに火をつけまして。 なんだか、すごーく変わったつけかたです。 どこの男に教わったんだよと言いたくもなります。
今日のナナの煙草は、いつもと銘柄が違います。 好みが変わったのかしら。 と思いながら、ぼーっとしておりましたら。
「この煙草、今日初めて吸うんだけど、吸う前の匂いよりメンソールきつくないや」とナナ。 「さっきの自販機に売ってなかったの?いつもの」 「うん」 「めずらしいね」 「うん。これもまずくないからいいんだけど。 吸う?(笑)」
煙草の箱を持って、にこっと笑ってくれましたが。 ワタシは喫煙者ではないのですよナナ。
ふるふると、首を横に振って辞退するじょりぃ。 ホントはいただきたい気持ちでいっぱいですが。
食事の後に、ナナがふたたび煙草を取り出しまして。 さっきと同じように、マッチを擦るんですが、火がつきません。
「つかないなー」
しゅびっ しゅびっ しゅびっ
そんなけったいなつけかたしてるからだ。 ワタシに貸してみたまい。
と思うのですが、ワタシがマッチに火をつけたら、そのあとどうしていいかわからないではありませんか。 ナナのくわえている煙草に、ワタシが火をつけるんですか? 恥ずかしくて、マッチでなくて顔から火が出ますそんなの。
困ったなーと思い、もう一度ライターを探してみようと、バッグをごそごそと覗くじょりぃ。 やっぱりないや。
「何探してんの?」 「ん。 ライター」 「ないんでしょ?」 「うん」
「ちょっと貸して。マッチ」とワタシ。
このときに、ナナが「あたしにつけられないのに、不器用なじょりぃに火がつけられるもんかい」という顔をしたのをワタシは見逃しませんでしたが。 ワタシ自身も、ナナができないもんをワタシができるはずがないとは思ったのですが。 まあ、チャレンジですよ人生は。
しゅびっ しゅびっ しゅびっ
ダメか?
しゅびっ ぼうっ
やった! やったよ母さん!!
・・・・・で、でも、この火、どうしよう。
「ほら、つくじゃんか」
といばったあと、そのまま灰皿へマッチを捨てようとするじょりぃ。 不毛です。無駄です。だいたい火をいたずらするとオネショしちゃいます。
灰皿まで手を持っていったところで。
ナナが煙草をワタシが手にしているマッチに近づけてきました。
うわお。
手が。 手が震えませんように。(震えましたが) 早く煙草に火、ついてくれ。
うわあああああああああ恥ずかしいよううううううううう。
ナナの顔が離れて。 しばらくマッチを見ているじょりぃ。 消し方を忘れました。 ていうか、消し方はわかるんですけど、お線香とごっちゃになって、「どうやって消すのがお作法だっけ?」と混乱。 うわっ。火がっ。 指が燃えますっ。 山が燃えると天城越えです。 とりあえず、振れっ 振るんだっ。 げっ。消えないしっ。
ぷうっ と吹いて消しました。 はぴばーすでいとぅーゆー てな感じです。
ああ、緊張した。 ていうか、なんなんですか一体ワタシのこの大騒ぎは。 ちょっと自分で自分がイヤになりました。
でもだって、なんだか陳腐じゃないですか?煙草に火ぃつけてあげるのって。 別になんとも思ってない相手ならなんにも考えませんけどワタシだって。 「好きな人の煙草に火をつけてあげる」ってのが、なんとなく陳腐。
と言いつつ、こんなに緊張してるってことは、ワタシ実はこんなホストめいた行為にこっそりと憧れていたんでしょうか。 ああもう。カッコ悪いなあ自分。 今まで好きになったりつきあったりした女性って、誰も煙草吸わなかったものですから。 どうしていいのかわからないんですよね。 男の人はつけてあげると喜びますね。 だからつけてあげなかったりするんですが。
そして、その後ワタシたちは映画を見るべくふらふらしていたのですが。(結局見なかったんですが) 「映画の前に、一服してもいいでしょうか」とナナから申し出がありましたので、シネコンの隣にある喫煙室へふたりで入っていきました。
ぅ暑い!!!!
どうしてここだけエアコンが効いてないんですかっ。 空気清浄機は動いてますけど。 蒸し風呂ですよこの中。 喫煙者って、やっぱり世の中から嫌われているんですねと痛感。
「あついよーーーここーーーー」弱虫じょりぃ。 「暑いね。でもあたしにはちょうどいいな。なんかホッとするよ」寒がりナナ。
おまけにここ、大変混雑しておりますが。 8畳くらいの部屋の真ん中に「でんっ」と空気清浄機兼巨大灰皿が置いてありまして。 ちょっとテーブルも兼ねているような。 しかもこの部屋、椅子というものがありません。 立ち食いソバ屋みたいです。 壁際にも灰皿が点々とあって、みなさん壁際でぷか〜っとしてます。 カップルが二組、テーブルに肘をつきつつぷか〜。
「なんか、すごい人口密度だね(笑)」と小声で呟きながら、ナナ、煙草を取り出しましたが。
火、どうするんだろ。 今度はちゃんとつけられるのかな。 こんな人の多いところで、視線の逃げ場のないところで、ワタシ、火つけてあげるのイヤですよ?
しゅびっ しゅびっ しゅびっ しゅびっ
・・・・・つかないみたい。
黙って手を出したら、ナナがワタシの手のひらにマッチを乗せまして。
ふたたびホストめくじょりぃ。 やだなーもー。人がいるのに。 きっとワタシたちのことなんて見てないはず。誰も見ないって。もう、ワタシの自意識過剰☆
とか心の中で言い聞かせながら、やっぱり「手が震えませんように手が震えませんように」と祈りつつ儀式を済ませました。
食事のときと違ってテーブルを挟んでいない分、親密度もアップ☆
なんて考える余裕もありゃあしませんよ。 ていうか、ワタシ、煙草になりたい。あんな風に、くちびるで軽くくわえてほしい。<変態
「ありがと」
余裕な顔して煙を吐き出すアナタが憎い。<演歌調
ああ疲れた。 って、自分で勝手に疲れてるんですが。
で、なぜかこのマッチ、ワタシが持ってるんですが。 大騒ぎの記念に、ここにそのマッチ画像をアップしておくとしようかいのう。 と、恥ずかしいので爺さん口調になってみました。

右端の一本だけが、ナナが点火に成功したマッチです。 どうでもいいですかそうでしょうね。
「あたしって、落ち込むのが好きなんだと思う」
先日、メソメソナナとドライブしていたときのナナのセリフです。 とはいえ、この会話が出た頃は、もうかなり元気になっていたのですが。
「そうかもしれないね」 「やっかいだよね」 「やっかいだね。 でも、いいんじゃないの。落ち込みたいときは思い切りいけば」 「うん。 ていうかさ、家の中だと、落ち込みたくてもその場所がないのだよ」 「ふむ」 「みんなが自分の部屋に行ってしまえば、まあ、リビングで落ち込んでればいいんだろうけどさ」 「なんかピンとこないよね、リビングだと」 「そうなんだよ。 もっとこう、どっちかというと狭めの部屋で、どよーーんとしたいのだよ」 「わかるけど」 「あーあ。 家建てたとき、なんであたし自分の部屋をつくっておかなかったんだろー」
ナナの家は自由設計で、ナナが間取りを決めたのです。 末子ちゃんの手が離れたら、土日だけの住宅展示場の営業でもいいから住宅関係の仕事がしたいな、と言っているくらい、そっち系のことが好きみたいで。
「そうだよ。 なんで作らなかったのさ」 「必要ないと思っちゃったんだよー。浅はかだった」 「(笑)」
しばらくして。
「愛人でもつくるかな」とナナ。 「え!」
突然すぎます。 ていうか、愛人つくるなら、ワタシがいるじゃありませんか。(むなしい主張) 対象外なのは知ってますけど。
「愛人て。 年下のツバメとか?」 とワタシ。 この人は、年下のかわいい系にけっこう弱いんですよ。
「ツバメを持つには経済力がなさすぎますからあたし」 「そりゃそうだ」 「こう、あたしにやさしくしてくれてさ」 「うん」 「いつでも部屋に来ていいよ。 落ち込んでいいよ、って言ってくれるの」 「うん」 「で、その人は『ゆっくり落ち込んで』って言って、自分は部屋から出ていってくれるの」 「???????」
それって、愛人?
「もしかして、部屋があればいいのではないですか」とワタシ。 「どうもそうみたい(笑)」 「それって、愛人じゃなくて大家とか家主とか言うんじゃないの?」 「そうか(笑)。でも違うんだよ。家賃は払いたくないんだもん」 「なるほど」 「で、あたしと一緒にいたがらないというか、放っておいてくれる人がいいの」 「かわいそうな愛人」
「じょりぃはさー、前に、ひとりでこもれる避難用の部屋を借りたいって言ってたじゃない?」 「うん」
ていうか、前にもナナがこんなようなことをグチっていたことがあったので、どこか小さな部屋でも借りれば、ワタシも逃げ場があるし、ナナもひとりになれる場所ができていいかなと思って、「部屋借りたいな」なんて言ってみたことがあったんですが。
「あれはどうなったの?」 「この不景気ですから。 そんな余裕なくなりました」 「そうか。そうだよね。このへんだって、どんなに安いちゃちいところでも3万はしちゃうもんね。毎月だと大変だ」
間。
「それならさ、ワタシがキミ用に部屋を借りてあげるよ」 じょりぃ、「不憫な愛人」立候補宣言。 「え! ウソ! マジ?」 「(笑)」 「すごく小さいところでいいんだけど☆」 「はい」 「あ、でも、トイレは水洗じゃないとイヤです」 「・・・・そうやって、さっきは『3万くらい』とか言ってたくせに、気づけば8万くらいの部屋を借りるハメになる気がする」 「きゃはははははははははそうだよ絶対」 「ワタシがたまに行くと、すごく迷惑そうな顔される気がするし」 「かもね(笑)。で、いつのまにか、家財道具が全部あたしのものになってんの」 「ははははは」 絶対そうなりますよ。 「いつのまにか、1Kとかの狭い部屋に、家族で越して来ちゃってたりしてね(笑)」 「『居心地いいんだよねー』とか言ってね」 「あるかもーーーーー。『狭いと落ち着くんだよねー』みたいな。すごく貧乏性の家族って感じ。きゃはははははは」
こんな話してても、お互い実際に部屋を借りられるなんてことは思ってはいないんですが、たぶん。 架空の話でも、ナナにはなんだか楽しかったらしく。 空想上の逃避部屋。
そんなもんでメソメソがちょっとでも解消できるなら、いくらでも部屋を借りてさしあげましょう。 何しろ空想ですからね、お金かからないですし。 どんな太っ腹なことだって言えますしね。
と言いながら、ふたりしてやっすい部屋の空想しかできないあたりが、やっぱり貧乏性だったりします。
ああ、でもホントにワタシも欲しいです。逃避部屋。 ていうか、アジト? 子供時代から憧れのアジト。
・・・・・ワタシひとりのアジトなら、天袋で十分か。
ナナが落ち込んでいた昨日、デニーズでビミョーな味のコーヒーを飲んでいたときの会話です。
いろいろな雑談の中で、ワタシの今後の仕事の展開などを訊かれまして。 それに伴って「海外って、いつ行っちゃうの?」とナナ。
これは、ワタシの今後の仕事が海外がらみ、なんて華々しい話ではなくて、先日のナナの妊娠騒動でドライブしていたときに、「いずれは海外で暮らしたいと思ってるんだー」と、ワタシが漠然とした希望を述べたことについてなんですが。
で、「海外っていつ行っちゃうの?」となったわけです。
「(笑)まだ全然決まってないよ」 「なんだ。 あたしはもう、何年かのうちに行ってしまうのかと思ったよ。人騒がせだな」 「スミマセン」 「もしそうなったら、きょんさんはどうするの?」 「・・・別に、来たければ来ればって感じ」 <カッコつけてます。 「ふうん」 「きょんはそれでいいんだけどさ、ワタシとしてはなっちゃんに対しての方が責任感じるかも」 「どうして?」 「学生時代から、ワタシの独立を信じてその頃から『手伝うから』って言っててくれてさ、実際独立したときは、結構な給料で勤めてた会社辞めてほとんど無給で手伝いにきてくれてさ」 「うん」 「なんだか、自分の勝手で、日本を脱出してはいけないような気がしてしまうんだよね」 「なっちゃんはだって、じょりぃがいなくても、どこでもお勤めできるんでしょ?」 「うん。優秀だからね。だから余計にさ」 「なるほどね」
「親のこともあるしさ」とワタシ。 「どんな?」 「今は元気だけど、これからどんどん弱っていくだろうし。置いてはいけないよね」 「ふうん。 いいよ。あたしが面倒みてあげても」
ナナ、真顔です。
「マジ?」 「うん」
ナナは先日、パパのおかあさまが具合悪くしたときも、ものすごく一生懸命だったんですが。 義理とはいえ親孝行したくて奮闘していたのですが、気づけば「ナナは蚊帳の外」的扱いをされていて、ずいぶんと傷ついておりました。 そのときに「ああ、この人、自分の親に対する罪滅ぼしをしたくて仕方ないのかな」とつまらない分析をしていたワタシだったのですが。 今日も、そんな心境で申し出てくれたのかもしれません。わかりませんけどね。
「じゃあ、そのときはお願いするよ」 しませんけどね。ワタシだって、そこまで人非人ではありません。 「いいよ」 「 でも、莫大な額の請求書が送付されてきそうな気が」 「(笑)それは当然だよね」
やっぱり。
「でもさ、実の親の介護って、すごくしんどいと思うよ。精神的にさ」とナナ。 「そうだろうね」 「体が弱ってるのを見るのもつらそうだし、なんか、いろいろとね」 「うん。 ワタシなんて今だって、親の頭脳がだんだん衰えていくのにすごくイラつくんだ」 「え。 ひどくない?それって。 あんなにシャッキリしっかりしているご両親なのに」 「そうなんだけどさ。 それでもやっぱ衰えてくるじゃん? あんなに頭の良かった人が、何についてもワタシより知ってた人が、なんでこんなことと思うことが覚えられなかったりぐずぐずしてたりするのを見るとさ、腹が立って来るんだよ」 やっぱり人非人です。 「つめてーよそれ(笑)」 「ワタシ、冷たいんだよ」 「ふうん」
間。
「たとえばその冷たさってさー、それは誰に対してもなの?」とナナ。 「誰に対してもというか・・・・。 ワタシがその人に期待している価値に裏切られると・・・あ、『その人に裏切られる』んじゃなくて、『価値に裏切られる』と、なんだけどね?」 「うん」 「もういいや。この人いらない。と、すぱっと切れてしまう」 「なるほどね」
間。
「その調子じゃぁ、誰かと(恋人として)つきあっても長続きしないわけだ(笑)」 と、ナナ。 「(笑)そうだね」 「結婚できないね(笑)」 「そうだね」 「架空の人は? ケラケラケラ」嘲笑。
ナナはワタシがずっと思い続けている人(って、実はナナのことですが)を、ワタシの妄想状の人物という意味で「架空の人」と命名しているのです。
「(笑)架空だから。妄想だから。価値が裏切られることないの」とワタシ。 「でもさ、やっぱそれって架空だからだよね。 その人と一緒に暮らせば、きっとあっという間にがっかりして、あっという間にすぱっと切るのだろうね」 「どうなのかな」 「だって、一緒に生活してると、相手のイヤな部分とかいっぱい目の当たりにしなきゃならないじゃん」
それはもう、きょんを相手に毎日経験しておりますが。 それでも10年以上一緒におりますが。
「そうだね」 と、一応。 「ダメだね」 「うん。ダメだね」
「それで、海外に行くとして、きょんさんはどうするの?」 しまったまだその話を引っ張るか。 「だから、来たければ一緒に来ればいいしって感じだってば」 「ふうん」
無言。
「とかカッコつけて言ってるけど、実際のところは『お願いっ。一緒に来てっ。さびしいよー。お願いしますー』とか頼み込んでいるような気もする」 カッコつけずに正直に打ち明けてみるじょりぃ。 「(笑)絶対そうだよ」 それが言わせたかったのか?
ふたりではははははと笑った後に
「でもワタシがいなくなったら、実はキミが絶対さびしいよ」
と、へらへらと冗談めかして、ナナを指までさして言ってみるずうずうしいじょりぃ。 心の中では、ガクガクブルブルで見えない汗をびっしょりと一気にかきましたが。 なんだか文法も変です。
言ってすぐに、バツが悪くてナナから視線を少し外したまま、へらへらし続けるじょりぃ。 ていうか、言わなきゃよかった。なんだか陳腐でした。
ちょっと間があいた後に
「そうだろうね。たぶん」
ナナが静かに言いました。
びっくりしました。 が、へらへらはキープ。 せざるをえないですよ恥ずかしくて。
へらへらと緊張した数秒後
「でもやっぱり、さびしくないかも」 薄くにっこりと、ナナ。
がく。 やっぱり。 そうだと思ったけど。
ちょっとさびしそう(たぶん)に笑うじょりぃ。
間。
「だって、なんていうか、距離の問題じゃないんだよ」とナナ。 「・・・・・・・」 「どんなに離れちゃっても、あたしの空想上の距離が近ければ、さびしくないの」 「空想上?」 「気持ちの問題っていうか・・・いつも心の中にちゃんとしっかりいてくれてれば、あたしはきっとさびしくない」 「・・・・・・・・・」 「なんか、夢見る少女のようなこと言ってるけどさ、あたしも(笑)」 「(笑)」 「あたしの頭の中で、あたしの気持ちを満たしてくれていれば、あたしはきっとさびしくない」 「それこそ架空じゃん(笑)」 「(笑)そう。架空の話。でもそれが大事なの。 あたしはだから、じょりぃがどこに行っちゃっても平気、きっと」
ちらっとナナを見て。 相変わらずへらへら笑いながら。
嬉しいような。 さびしいような。
たぶん、どちらかというとさびしかったんだと思いますワタシ。 「さびしい。行かないで」と、陳腐なセリフで返してほしかったんです。たぶん。 それって果てしなくカッコ悪いですけど。 それでも言ってほしかった。 ほしかったんですけど。
このナナの(意外な)強さは、ワタシをとても安心させました。 そして、ワタシは「ワタシがいなくても大丈夫な人」が好きなのです。皮肉なことですネ☆
でもきっと。
と、それでもワタシは思ってしまうのだよナナ。
キミ、ワタシがいなければ、きっとさびしくて
泣くぞ。 ずっと泣いてるはず。
てか、泣け。1mgくらいは。 それくらいでいいから。
でもやっぱ、泣かない方がいいかな。<こんなことまで優柔不断
先週の金曜日頃でしたか。 ナナとメールのやりとりをかなーーーーーーーーり久しぶりに行いまして。 そのときに「夏休みでゲッソリ」ということと「来週は夜は時間がつくれそうだから、遊びに来れば」ということを言われまして。
わあい。来週会える。
というのが今週なんですが。
月曜日(今日は火曜日です)になって、張り切りじょりぃはさっそくメールいたしました。
「今週、遊びに行ってもいいの?」と。
・・・・・・・・放置。
と思ったら、電話が来ました。
「いいよ、きても」とナナ。偉そうですね。 「じゃ、行く」 「あ、でも水曜と木曜と金曜と土曜と日曜はダメだ」 「・・・・・じゃ、月曜と火曜しかないじゃん」 「(笑)そうだね」 「しかも今日って月曜だし」 「そうだね」 「じゃ、明日?」 「いいよ」
か、か、かろうじて遊びに行けることに。はふー。
で、今日になりまして。 午後になってから、ナナから電話が来ました。
「今日、来るの?」 「え・・・そのつもりだったけど」 「いいんだけどさ。 あたし、出かけることになったから、来てもあたしいないけど」 「え!」 ひ、ひどいそれ。 「ゴメン」 「ん、わかった。・・・・・じゃあ今日は」 やめておくよと言いかけたところで。 「一緒に出かける?」
え! いいの?
「うんうんうん行く行く行く」<夢中 「(笑)じゃあ、映画でも見ようか」 「うん」 「スパイダーマン2かシュレック2見たい。時間調べておいて」
はい。 お姫様。<イヤミ
「わかった。 ね、なんか、鼻声じゃない?大丈夫?」 とワタシ。 「ああ(笑)。泣いたからじゃない?」 「泣いたの?」 「ゆうべもずっと泣いてたし。今日も泣いてるし」 「なんで・・・」 「長女とケンカしたから」
泣かされるなよおかあさん。
「だいじょうぶー?」 「ダメ。だから今日は家出するの。子供たちも協力してくれるって言ってるし」 「なるほど。だから出かけるのか」 「うん。 別に出かけたいわけじゃないんだけど。子供達が見当違いな気遣いをしてくれたので、まあ、せっかくだから」 「・・・・・・・」 「なんだか、悲しくて悲しくてしかたないんだよ。だから今日、あたし、すごーーーーくイヤな態度でい続けるかも。それでもいいの?」 「いいよ。 じゃ、イヤな態度を楽しみに出かけます」 「おまけに、泣き続けていたせいで、すごく顔が腫れぼったいの」 「じゃ、それも楽しみにしております」
指定の時間にナナを迎えに行くと。 末子ちゃんが「ママ行っちゃダメ!」とぐずっておりまして。 ナナがまた落ち込んでおります。 キッチンからはナナと長女ちゃんの怒鳴りあいに近い口論が繰り広げられております。 次女ちゃんもキレてます。
なーんていう儀式を40分ほど繰り広げたあとに、なんとか末子ちゃんの説得ができて、出発することに。
「ゴメン」とナナ。 「いや。こちらこそ。・・・・映画でいいの?」 「(無言)」 「温泉とか?」 「あたし今日生理」 「そうか」
出発。 したのはいいんですが。
シネコンのあるショッピングモールまで、50分の道のりなんですが。
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと無言なんですけど。ふたりとも。
なんか、ナナ、しくしくしくしくとずっと泣いてるし。たぶん。ハッキリ顔見てないけど。泣いてるみたいですよ?
ワタシ、どうしたらいいかわからないし。何泣いてるかもわからないし。 何も話さないということは、ひとりで殻に閉じこもって泣いていたいのかもしれないし。
というわけで、ビクビクしながらも放置。
あと5分くらいで到着、という頃になって、ワタシがやっと口を開きまして。
「泣いてんの?」 「泣いてないよ」
ずっとメソメソしてるくせに。 これはアレです。「あたしに構うな」というサインでございます。
で、シネコンにつきまして。上映時間の10分前に着きました。 泣きべそ顔のナナと一緒にエントランスへ。
「チケット買ってくるね」とワタシ。 「待って」
ん?
「・・・・この次の回にしようかな」とナナ。 「いいけど・・・・帰りが(夜中の)12時になっちゃうよ?」 「・・・・・・」 「ママ(ナナのことです)の好きでいいよ。ワタシは今日は大丈夫だから」 「ねえ。 ショッピングモールで時間潰してさー、子供達が遅くなっても大丈夫そうだったら次の回を見るのでもいい?」 「いいよ(笑)」
喉が乾いたと言うので、店に入って軽い食事も兼ねたあと、子供達の服なんかを見てまわりまして。 結局どうしたって、子供のことが頭から離れないナナ。 子供達へのおみやげも買って、そろそろ映画の時間だよということで、シネコンに向かったのですが。
チケットを買うワタシをまた引き留めます。
「長女に遅くなっても大丈夫か訊いてもいい?」と、長女ちゃんにメール。 映画始まっちゃいそうだな、と気になりながらも、長女ちゃんからの返信を待ってみたのですが。
返事が来ません。
ベンチに座って、ぼんやりと待つふたり。
「ねえ」とナナ。 「ん?」 「あたし、映画見れば元気になるのかな」 「(笑)どうだろうね」 「あたしはどうしてこんなに悲しいの?」 「そんなときもあるよ」 「じょりぃもあるの?」 「ないかも」
説得力なし。
「あたしさ」とナナ。 「うん」 「これで、元気出なくても、映画がつまらなくても『おかげで楽しかったよ!ありがとう!』って、にこにこ帰っていかなきゃいけないのかな」 「バカだな。 そんな無理しなくていいんだよ」
と言ったところで、またナナの目がみるみるうちにうるうると。 そして涙がぽたりと。
子供達が気を使って息抜きさせてくれたのだから、息抜きしきった状態で帰らなければいけない、と自分を追いつめているらしく。
「キミ、マジメだなあ」 「・・・・・(泣き笑い)」
ここで長女ちゃんからメール。「余裕! ゆっくりしてきなよ」ですって。
「いいこだなあ」とワタシ。 「うん」とナナ。
「ねえ、 映画、見なくてもいいんだよ?」とワタシ。 「・・・・・・・」 「映画って気分じゃないんじゃないの」 「・・・・じょりぃは見なくてもいいの?」 「別に。映画見たくて来たわけじゃないし。ママが見たいなら見るし。どっちでもいいよワタシは」 「・・・・・・・・(苦笑)」 「のんびり決めて」
「じゃ、見なくていい?」とナナ。 「うん」 「ゴメン」 「(笑)じゃ、どうしようか。とりあえず、外に出ようか」 「うん」
こういうとき、お酒が飲めない人って不便ですね。 にぎやかなところはイヤ、お酒飲むところもイヤ、どこか行きたいところがあるわけじゃないけど家には帰りたくない、カラオケなんて言語道断、というかたでございます。
「ワタシ、気が晴れるようなおもしろいところって知らないんだよね。ゴメン」とワタシ。 「もう。 ダメだなあ」
すみませんねえ。
「どっか、くつろげる場所でのんびりしたいんでしょ?」 「うん」 「じゃ、温泉行こ」 「だから生理なんだってば」 「入っちゃえばいいじゃん」 「ヤダ。だいいち、じょりぃ一緒に入れないんでしょ? 何してるわけ?」 「待ってる」 「バカみたい」
大いばりです。
「じゃ、どっかでご休憩とか?」
下心なしで言ったんですよ!本当に。ワタシは大マジメに、ナナに休息をとってほしかっただけなんです。
「は? なにそれーーーー(笑)」 「なにそれって、いや、だからさ」 ご、誤解されたかな。あたふたあたふた。 「なんでご休憩なわけ? どこに行く気だよ(笑)」 「ラブホとかじゃないよっ。 どっか温泉宿でさ」 「こんな時間にご休憩させてくれる温泉宿があるかい(笑)」 「ちゃんと宿泊料払って、泊まらずに帰ってくればいいんだろっ」 「おかしいよそれ。だいたい、こんな時間じゃ泊まるって言ったって断られるに決まってるじゃん」 「のんびりしたいって言ったから一生懸命考えたんだよっ」 「きゃははははははははご休憩だって」
言わなきゃよかった。 でもナナ、笑った。
結局ドライブすることに。 「移動はストレスに有効なんだよ」と話しましたら「うん。それはよくわかるよ」ということで、決定。
ぶぶーーーーーーーーー。
50分後、ナナの家の側に通りかかったときに。
「ねえ。 あたしんちの前の道、通って行ってくれない?」 「いいよ。 心配なら帰るかい?」 「ううん。 まだ帰りたくはないの。 ただ、家の様子がみたいだけ、遠くから」
マジメだなあ。
というわけで、まっくらな道に車を止めて、100メートル先のナナ宅を眺めるふたり。
「まだみんな下にいるのかな。寝てないのかな」とナナ。 「どうだろうね」 「おねえちゃんはまだ起きてるな」 「うん」 「あ。 誰かトイレ入った。きゃはははは」 「(笑)」 「末子はもう寝たって言ってたからな。次女ちゃん、ちゃんとお風呂に入ったかな」 「キミ、家が好きだねえ(笑)」 「(笑)」 「そんなに好きなのに、家出するんだね」 「ホントだね。 アタシってバカだ」 「・・・今日はこれからずっとここにいようか」 「うん・・・・・でも、じゃ、もう少しだけ」
20分ほど、そこでそうやって、家の灯りをぼんやりとふたりで眺めておりまして。
「・・・・家に帰るかい?」 と訊ねてみました。そろそろ子供達が恋しいのではないかと思ったのです。 「んー・・・・どうしようかな。 でも、パパも帰ってきてるみたいだし。心配はいらないんだけど」 「キミの好きにしていいよ」 「・・・・・・もう少し車でふらふらしたいな」 「じゃ、ちょっと行ってみようか」
ぶぶーーーーーーーーー。
結局あてどもなく、正味2時間ほど走って帰路につくことに。 このころには、まだいつもより無言が多いとはいえ、ナナの口もだんだんなめらかになってまいりまして。
あと15分走ればナナの家、というところまできて
「コーヒー飲んでから帰らない?」 と、ナナが提案してくれたので、通りすがりのデニーズへ。
ここではいつものナナにかなり戻りまして。 いろんな雑談をいたしました。 もう目が勝手に潤むようなこともなくなって、ワタシもちょっと安心。 家に帰ればまたどうなっちゃうかわからないんですけどね。
1時間ほどおしゃべりして、今度こそ帰路へ。
ナナの家について。
「今日はゴメンね。ありがとう」とナナ。 「いえ。 ワタシも・・、 ごほん ワタシは楽しかったよ」
今日のナナが楽しかったとはとても思えないので、ビミョウに訂正するじょりぃ。
「(笑)あたしも楽しかった。 ホントにありがとう」 「うん」 「映画もゴメン。 ちゃんと行こうね」 「うん」 「おやすみ」 「おやすみ」
ナナの涙が乾くまでに、家に帰る勇気が出るまでに、7時間半かかりました。
せっかく乾いたけど、今頃また泣いているのかもしれませんね。 またワタシを思い出してくれたら、思う存分振り回してください。 そんなときくらいしか、お声がかかりませんしね。(哀愁)
昨日、カレーを食べてたら口からでろっとカレーがこぼれちゃって、服についてしみになっちゃって困りました。
という話ではないんですよ。 ああよかった。 カレーのしみって落ちないですものね。
先日、ナナと一緒に見た映画「白いカラス」。 原題は「The human stain」でございます。 原作者はフィリップ・ロス。 と偉そうに言ってますが、ワタシこの人知りません。スミマセン。
「stain」て、しみとか痕跡とか傷とか、そんな意味ですよね? ワタシ、予備知識なしでこの映画を見に行って、原題が「The human stain」と知って、 なんだか なんていうんですか うまく言えないんですけど。
「白いカラス」という、わかりやすい邦題とあいまって、しん、と心に残ったのですよ。
で、「白いカラス」のニポーン版オフィシャルサイトを見てみましたら。 フィリップ・ロスの言葉が載っておりまして。(もしかしたら原作中に出てくる言葉なのかしら。わからないんですが)
人間はしみを、痕跡を、しるしを残す。 それがここに存在している、唯一の証しなのだ。
ワタシの存在理由。 ひとりよがりで自分勝手で甘えた考えで依存心いっぱいでしかない、親が聞いたら情けなくて泣きたくなるような存在理由は
今さら言いませんが。 くどいですから。
この映画の言うところの「しみ」と比べると、なんてまあささやかなしみでございましょう。 傷とはとても言えませんね。 ホントに「しょうゆがはねちゃった」程度のしみ。 とはいえ、12歳という幼さでついてしまったきり、薄くなることすらないしつこいしみ。
人生にもっと悲しさや嘆きを伴う「stain」を抱えて、しかもそれを隠して生きていっているようなしんどい人もいらっしゃるというのに。 「白いカラス」のキッドマンなんて、クソ重たい「stain」のみを自分ととらえて生きていっているわけですが。 スミマセンねえ、と、のんきな自分を謝罪してみました。キッドマンに。
とりあえず。
ナナへの気持ちを消さなければならないときがきたら、 美白美容液とかビタミンCやらをごくごくと摂取することにいたしました。 たかがしみですから。 一気にホワイトニングでございます。
でも しみってなかなか消えないんですよねえ。
せいぜい、ガンガンのきつい直射日光にあてて悪化させることのないように気をつけます。 人に見られちゃったときに、不快感を与えない程度のしみにとどめておかなくちゃ。 やっぱり陰からこっそり見守るくらいが、ちょうどいいのかもしれません。 見てるだけで守ってねえじゃねえかとかは言いっこなしです。
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って、実は今のワタシの場合、そんな人生のこっつまんないしみよりも、 湿布かぶれが悪化した結果、湿布の形の通りにしみが残ってしまいそうなワタシの左手の方が、よっぽど心配だったりするんですが。 見た人がマジで怯えるんですよね。 うつるモノじゃありませんからコレ。怯えないでください。
 こんな感じ☆
| 2004年07月19日(月) |
ハリポタネタにて失礼 |
今回の日記はハリー・ポッターをご覧になってないかたにはわかりづらくてすみませんとっとと見るといいかもしれませんという内容なんですが。
ワタシそもそも、ハリポタ、ちっとも見るつもりじゃなかったんですよ。 「は? 本の方ならともかく、映画は子供だましでしょ? あたち子供じゃないし」と斜に構えておったです。 でも、あちこちでなかなか評判がよろしいですし、かたくなだったワタシの心が「ふうむ」なんて思ったところに、ナナと子供達がハリポタ3を見てきまして。子供達は夢中。
キミたちがそんなにおもしろいと言うのなら、じょりぃちゃんも見なくちゃ、と謙虚な気持ちに。 とりあえず、DVDをレンタルしてきて、「賢者の石」「秘密の部屋」と鑑賞しましたら。
おもしろい。
ストーリーは、なんだか詰めが甘かったりご都合主義だったり、ハリーばっかり特別扱いでへーそりゃよかったねという感じなんですが、なんだか見ていてワクワクするのですよ。 ああ、そういえば、魔法使いになりたかった頃があったっけなあ、という、あの頃のワクワクドキドキ感が蘇るような。
それになりより、ハーマイオニーかわいいし。

最初は「あん?ハリポタ?アナタどーしちゃったの?」と眉間にしわを寄せていたきょんもすっかりはまってしまい 「ロン、かわい〜」と母性本能炸裂状態。(というか、動物愛護精神に近いのかも)

ハリポタ3を一緒に見る約束をし、1と2のDVDをプレゼントしたら、にっこにこしてるんですけど。 一日に何回見ているかわかりません。NBAの次はハリポタですか。
とまあ、そんなわけで。
先日、ナナと映画を見に行ったときに、「ハリポタ見たんだ。DVDだけど」と報告いたしました。
「へえ。どしたの?(笑) おもしろかったでしょ?」 「うん。 ハーマイオニーがかわいかった」 それしか言うことないんでしょうかワタシ。 「ふうん」 「あんな娘なら欲しい」 「へえ」
ちっともワタシの話に興味のなさそうなナナ。
「あたしはロンがかわいいけどな」
ロン、人気です。
「あと、ロンの双子のお兄ちゃん、あのふたりって超かわいい☆」
あ? どんな顔してたっけ? 双子の姉ならぢっくり見るんですけどねえ。 (見てみたら双子兄、かわいかったです。ナナ好みの顔と雰囲気で)

内容や役者陣についても少し話しまして。 あれって豪華キャストですよねえ。 ワタシときょんがワクワクしてしまう理由はそこにもあります。
「2で、ケネス・ブラナーが、いつもならやらなそうなとんまな役をやってたのが楽しかった」とワタシ。 「ケネス・ブラナーって、誰?」とナナ。 「ロックハート先生だよ」

「ああ。 インチキ先生ね(笑)」 「あの先生、すごくマヌケじゃない? 笑えた。ケネス・ブラナーもよくやるなーと思って」
日頃シェークスピアばかり好んで演じたり監督したりする俳優ですからね。 それがハリポタでは、ナゾを秘めつつも、気取りまくってカッコつけまくってるくせに、実のところ超無能で心底しょーもない先生役を嬉々として演じているのです。 ハリポタに出てくる女どもがまた、その上っ面だけのカッコ良さに「はふ〜」とため息を漏らしっぱなしな始末。 アホです。ため息つくほうも、つかれるほうも。
「確かにマヌケだけどさ」 とナナ。 「うん?」 「あなたのごひいきのハーマイオニーさんも、そのマヌケなロックハート先生にずいぶんうっとりなさっていらしたようですけど?(嘲笑)」 「・・・・・・・・・」
ワタシ、あなたがそんなに完璧に丁寧語を使ったの、初めて聞いたんですけど。 ていうか、ハーマイオニーにそんなに丁寧語を使ってどうする。ていうか、これって謙譲語?尊敬語? もはやワタシにはなんだかよくわからないんですが。
以前、再会して間もない頃、ナナが忙しいワタシを気遣ってくれるフリをして暇つぶしをしようとしたのか 「じょりぃの仕事を手伝ってあげる」と申し出てくれたことがあったのですが。
大変ありがたい心遣いとお申し出だったのですが、ナナに頼めるような仕事がなかったのです。 そのときに「電話番とかさ」となおも食い下がってくれたのですけど。
こいつ、電話応対とか、ちゃんとできるのか?
と心配だったワタシは、丁寧に遠慮申し上げました。
が、今となっては
電話の相手は、すべてハーマイオニーだと思って応対してくださいと頼めば大丈夫という気もしてきました。
あなた、皮肉を言うときとかイヤミを言うときは、脳みその回転が3倍くらい速くなるみたいですね。 と、ナナに申し伝えさせていただきたく候なれど、なかなかそういうことを申せぬ拙者はふがいのうござりまする。
ナナに対抗してイヤミで丁寧語にしようと思ったのに、武家言葉になっただけでした。 電話応対に問題がありそうなのは、じょりぃ本人だったようでござる。無念っ。
今日は、前回「心当たり騒動」で流れてしまった、映画鑑賞の振替日でございます。 「白いカラス」を見に行くのであります。ナナと行くのであります。
だけど。
昨日・一昨日と、ナナは家族で遠くの海へ旅行に行っておりましたので。 ワタシとしては無理かなあと思っておりました。 「ゴメン。疲れた」となるのではないかと。
しかしまあ、ワタシなら疲れます。 旅行って、なかなか「のんびり骨休め」というわけにはいかないものであります。 まして、あちらは子供連れ。体力も気力も使うでしょう。 ワタシなら行きたくないかも、映画。しかも午前の回。むこうの都合でそうなったんですけど。
ナナはもともと体力のあるほうではありません。 腕力はワタシよりありますけど。 なので、ワタシは半分あきらめモードでございました。
で、今朝。
出かける1時間前に、ナナに電話をしてみましたら 「疲れてないよ」と。
やった。 デエトですよデエト。
ナナの家に着くと、今日はすんなりと家から出てきて、車に乗り込んでくれました。
「はい。これ。 おみやげ」
頼んでおいた貝殻にしてはデカイなあ。 と思ったら。
違うものでした。
コレ。

・・・・・・・・。 カブトムシの模型のセットでございます。 ワタシ、この人にいったいいくつだと思われているのでしょう。 ていうか、海に出かけて、なぜ昆虫模型セット? そういえば、2月にワタシの家族がハワイに行ったときのおみやげはミニカーでございました。
・・・・・・・。
でも嬉しいですけど。
「わあい。 嬉しいな」 「なんか、これを選んでしまいました。 ていうか、あたしはクワガタのほうがいいと思ったんだけど」 「カブトも好きだよ」 「うん。 パパは『絶対カブトだよ』って言うから、そんなもんかと思って、クワガタやめてカブトにした」
ワタシはホントはクワガタのほうが好きです。ずっと。 でも、せっかく買ってきてくれたんですし。パパが「こっち」って言ってくれたんですし。 カブトも嬉しいです。
「クワガタのが良くない? あたしはクワガタのが好きなんだけどな」とナナ。 「実はワタシもクワガタが好きだ」 「だよね。 なんでカブトのがいいって言ったんだろ、パパ」 「男の人はさ、強い方がいいような気がするんじゃないの? でもクワガタのが美しいよね」 「そうか。 強さに惹かれたわけか。納得」
でも、カブトもいい感じですよ。ほら。

ていうか。 貝殻は? 忘れちゃったのかな。 でもここで催促するのはなんだか野暮だしな。
ということで保留。
さて、映画の話に戻ります。
ワタシったら10分遅刻しまして。 今日行く予定の○○○というシネコンに、間に合うか間に合わないか、という時間でございます。 しかも本日、道路清掃で道が混んでいます。
と、ナナに伝えましたら「混んでるのかー」と呟いた後に
「気が変わった。 △△△のほうのシネコンに行こ」と。
「え!」 すごい気の変わりよう。 前回のデジャブですか? 「△△△がいい」 「・・・でも、そっちでは白いカラス、午後しかやってないよ」
そもそも、あなたが「白いカラス見たい。あ、お昼頃には終わるシネコン見つけておいて」とワタシに命令を下したので、そこに決定したというのに。
「じゃ、スパイダーマン2でもいい。そっちのが見たい気持ちになってきた」 「時間が合うかどうかわからないよ?調べてないし」 「しょーがないなー」
しょーがないのはおまへだー。
「がんばって間に合うように道を選ぶからさ、とにかく○○○のほうに行ってみようよ。間に合わなかったらスパイダーマンなりなんなり、時間の合うのを見ることにしない?」 「だって、そこって初めて行くとこじゃん」 「うん」 「勝手がわからないのがめんどい。△△△がいい」
どうも、駄々をこねたいモードらしいですね。 そもそもこの人、初めて行くところが大好きなくせに。
「じゃあ、引き返そうか?(△のほうは、反対方向) でも、同じくらい時間かかっちゃうよきっと」 「ふうん。 いいよじゃあ。じょりぃの好きで」
一生懸命道を選んで、当初の予定通り○○○に向かい、時間に入れました。ほっ。
映画鑑賞。 最近は横にいるナナに必要以上にドキドキせず、映画に集中できるようになりました。
それにしてもこのシネコン、すごーく快適です。 エントランスのつくりもあか抜けていて、なんだかわくわくします。 ディズニーランドみたい。 (ディズニーランドがあか抜けているという意味ではありません。念のため) で、スクリーンが他のシネコンよりデカイんですよ。 前列の座席との距離もゆったり、椅子も背もたれが高くてふかふか。 うかつにつまらない映画でも選んでしまったら熟睡してしまうことでしょう。
映画を見終わったあとは、ナナ、ケロっとした顔で 「このシネコン、いいねー!」と。 「そうだね」 「次からは、もう他のシネコンには行きません。ずっとここにしよ☆」 「・・・・・・・うん」
出がけにあんなに駄々こねたくせに。 恥ずかしくないんでしょうか。 と言いながら「もう、しょうがないなあにこにこ」なんてワタシなのでホント困っちゃうんですけど。
そして、帰りの車の中でいつものように映画について話したのですが。
「どうもニコール・キッドマンに感情移入できなかった」とワタシ。 「だいたい、汚れ役、とか言っても、あの人キレイ過ぎだよね。あたしもピンとこなかったな」 「うん。 それにあの人のベッドシーンて、いつもなんか、色気ないんだよね」 「キレイすぎるのかな」 「うううん・・・・・。なんか、不感症っぽく見えるのだよ」 「(笑)」 「なのに喘いだりするから、色気はないのにアダルトビデオっぽく見えてしまう」 「なるほどね。 でもさ、あたしはじょりぃなら、キッドマンに感情移入できるかと思っていたよ」 「? どういう意味?」 「(笑)なんとなく」
はて?
今回のニコールの役は、不幸まみれな上に仕事は糞尿まみれ、というものなのですが。 確かに不幸で、お気の毒だとは思うのですが、それが薄っぺらくてですね。(ワタシ個人の感想です) 悲しみに奥行きを感じることができなかったんです。 すぐ怒るし。 頑なすぎるし。
「ホプキンスの家に泊まった翌朝の、キレぶりとかは頭にきたよ。この女はいったい何を怒っているのかと」 「あははははははは。 じょりぃならキッドマンの気持ちがわかってあげられるんじゃないの?」 「?」
また。何が言いたいのかしら。
「どういう意味? ワタシが怒りんぼってこと?」 「あなたは怒らないでしょ? そうじゃなくてさ。 良かれと思って、好意で行ったことに対して怒りで逆襲されてしまっても、気持ちがわかってあげられるんでしょ?」
だんだんわかってきました。
またきょんとの話を振ってるんですね、この人。
「・・・・・・何が言いたいの?」 「別に。 あたしならイヤだけどね。そんな状況」 「ワタシだってイヤだよ。そんな状況」 「あははははははは」 「なんだよー。 何が言いたいかハッキリ言えば」 「べつにいいいいいい」
ナナは最近、この手の話題でよくつっかかってくるのです。 一度、きょんのワタシに対する態度でプリプリしてから、その後は遠慮なく「それでもなんできょんさんと一緒にいるわけ?」めいた話題をこのようにたまに小規模に振ってきます。 振ってきて、つっかかってはくるのですが、だから何が言いたいのか、ワタシに何を言わせたいのかはよくわかりません。 単にからかって遊んでるだけかもしれませんが。 ワタシとしては少々不愉快です。 大きなお世話ですし。
そのあともしばらく、その話題についてチクチクといじめられながら運転しまして。 ナナの家につきました。
「お昼どうする?」とナナ。 「もう1時過ぎてるし。 時間ないでしょ、あなたが」 「うん。 まあ」 「帰るよ」 「わかった」
が、その前に。 ワタシは催促せねばならないものがあります。
手のひらをナナに差し出して、 「貝殻」
「は? ああ。 忘れてた」
え!
持って帰ってきてくれなかったの?
「取ってくるね」
ほ。 渡すのを忘れてただけですか。 安心しました。 ていうか、忘れるなよこのやろう。
ナナが戻ってきまして。
「どれがいいかわからないから選んで」と。
選んでほしかったのにーーー。
「キミが選んでください」 「わかんないよー。・・・・・・うううううううん・・・」
3つ選んでくれました。 これです。

おそろしく小さいのがありますが、「小さいのがいいって言ったから、子供が張り切って小さいの探してくれた(笑)」ということだそうです。 なくしそうです。
「おかげさまで、子供たち、貝殻拾いがすごく楽しかったみたい」
それはよかった。 でも確かに、漠然とヒマ潰しみたいに貝殻拾いをするよりも 「じょりぃちゃんが、これこれこういう貝殻がほしいんだって」とお題を与えられての貝殻拾いのほうが断然楽しそうです。
ワタシの意図とは大幅に食い違いましたが、そんななりゆきなら何よりでございました。
「ありがとう。嬉しいです」 お礼を述べるじょりぃ。 「ねえ、2時半までに家に戻れれば大丈夫なのだよ」とナナ。 「うん?」 「お昼、食べない?」
食べますとも。
パスタを食べに行きました。 そこでの話題は、おもに「パパの運転がいかに危ないか」についてでございました。
「遠出するたびに、パパのことキライになっちゃう」とナナ。 「・・・・・・・・・」 じょりぃ、無言。 よそさまのゴタゴタに首をつっこみたくありません。
「車間を空けるとか空けないとかの問題じゃないんだよ。煽るんだよ。前の車を」 「うーん」 「『こうすれば、たいてい道を空ける』とか言っちゃってさ」 「前の車が急ブレーキ踏んだらどうするんだろうね」 「あたしもそう思うんだよ。 全然そんなこと考えないみたい」 「しかも、のろのろ走るような人って、たいていバックミラー見ないようなタイプが多いからね。おまけに、気まぐれに予測できないところでブレーキ踏んだりね」<きょんです 「言われてみればそうだよね。 でもさ、自分の運転技術に絶対の自信を持っているらしくて、あたしの言うことなんて全然聞いてくれないんだよ。確かに、すごい狭い隙間でも、ひょいっと車線変更したりして、そういうのはうまいんだけどさ」
この手の運転をする人については、ワタシ、非常に言いたいことがあります。 ということで、言ってしまいました。
「そういうのってさ、その人がうまいんじゃなくて、まわりがうまいんだよね、実は」 「どういうこと?」 「危険予測して、入れてあげてるんだよ。 まわりが気を使った運転をしてくれているから、無茶をする人が事故らずに無茶ができているのだよ」 「・・・・・・・・」 「あ、パパがどうこうっていう話じゃなくてさ。 一般論だけど」 言い訳じょりぃ。 「ていうか、その通りだと思うよ、言われてみれば。 ねえ、じょりぃからそう話してよパパに」 「言えっこないじゃん。 ワタシ、嫌われたくないし」 「じょりぃの言うことなら聞くって。 それにほら。 いつもみたいに、テクニックを駆使した、上手な話し方をしてくれればさ」
なによ。テクニックを駆使って。
「そんなテクニックないです」 「仕事だと思ってさー。 お願いっ」 「いやだよ」
そりゃワタシだって、ナナや子供たちの安全が心配ですから? パパに運転をなんとかしてもらいたいのはやまやまですが。 「テクニックを駆使して」話してわかってもらえるのなら努力をしますが、たぶん聞く耳もたないでしょう。 だとしたら、ワタシ、嫌われるばかりで、そうなるとナナに会いづらくなります。
「そのうち、大きい事故起こすよ。すごいスピードで無茶するんだもん」とナナ。 「(冷笑)そしたら離婚すれば? お金も大変だし」 「マジでそうしちゃうかも。子供たちと生活していかなきゃならないし」 「確かに、そうなっちゃったらそうしたほうが利口かもね」 「パパ、あたしがいなくなっちゃったら、ボロボロだろうな。 すごくかわいそう」 「かわいそうだね」 「今だって、あたしがいるからパパはシアワセなんだもん」 「(笑)そうだろうね」
不思議とイヤな気持ちにはなりませんでした。 そうそう、そのくらい自信持って生きてくれ、てな感じでございます。
「そうやって話してみれば?」 「離婚をネタに脅すの?(笑)」 「うん」 「そうだなあ・・・・その線しかないかもな。 やってみようかな」
パパの反応が楽しみでございます。
冗談抜きで、ホントに運転を改めてもらわないと事故を起こすでしょう。 パパひとりならまだいいですけどね。 ナナや子供たちまでいなくなるようなことになってしまったら、ワタシとしてはもうどうしたらよいものやらわかりません。
とまあ、物騒な話をしながらランチを終え。 ナナを送ってワタシも帰宅。
それからマジメに仕事を・・・・しないで、もらった貝殻を使って、携帯のストラップづくりをいたしました。 夏らしい、シンプルなのがいいな、ということで、いちばん丈夫そうな白い貝殻を選んで、こんなものをつくりました。

乙女です。 恥ずかしいです。
貝殻だけだとさびしいので、「やっぱ、ロザリオ?」」ということでシンプルな十字架も一緒に。 こんにちは。マーサ・スチュワートです。
ナナも十分楽しんだ海の旅だったようですが、おかげさまでワタシも楽しめました。
あとはパパが安全運転するようになってくれることを祈るばかりでございます。 ホント、頼みますよ、パパ。 セーフティドライブがいちばんカッコいいのですよ?
今日・明日と、ナナは海に行ってます。家族で。
それにあたって、ワタシはナナに、ずうずうしくもおみやげのリクエストをしてありました。 しかも、すごく乙女。 しかも、すごくありきたり。
「小さくて、かわいい貝殻を拾ってきてください。 いっこ」
と。
ああ、恥ずかしい。
ワタシ、ナナから「手のひらに入るような、愛でられるかわいいもの」をもらったことがないのです。 再会してまだ間もない頃、「トースターが壊れて困った」とぼやいたときに、なんとトースターをプレゼントしてもらったことはあったのですが。
トースター、とっても助かったのですが。 なんで買ってくれたのかよくわからないんですが。 ありがたかったんですが。
色気には欠けます。
ていうか、そんなもん買ってくれたなんて、ワタシ、よほどビンボーそうに見えたのでしょうか。
とまあ、わざわざ叩く憎まれ口はこれくらいにしてですね。
貝殻もらったら、ちょろっと細工して、携帯につけちゃったりしようかな、なんて、さらに乙女なことを「ふふふ」なんて微笑みとともに企んでいたのです。 いつも、好きなときに目にして、手に取り、「ラヴ☆」なんて思ってみたいんだよわるいかこのやろう。
恥ずかしさのあまり、乱暴者になってしまいました。失礼。
ワタシの乙女な希望に対するナナからの返信は「わかった。拾ってくる」でした。 色気ない返事ですね。 海岸のゴミ拾いにでも出かけるような風情であります。
そんなやりとりを経て、ナナ一家は本日海へ。
ワタシは今日、午前中バイクで山道を走りながら「ああ、今日はナナは海だっけなぁ」なんて考えて、うらやましいやらちょびっとさびしいやら。
山。 山だってこんなにキレイ。 海よりさわやかだし。 こんな素敵な場所が近くにあるのに、海に行く人の気が知れないホントに。 まあ、ハチに刺されてしまうかもという、ささやかな恐怖はありますけど? 海より山のがいいね!断然!
と、なぜか海と張り合いながらバイクを走らせたりしていたんですが。 「ナナは今日は楽しいやら忙しいやら、あるいはムカついてるやらで、ワタシのことなんて思い出さないだろうな」と思いながら。
気がついたら二輪走行禁止の危険区域を走っていました。 ぎゃっ。 法律違反な上に、ワタシの技術では大変キケンです。 ビビりました。
お昼をちょっとまわった頃に家につきまして。 シャワーを浴びて、メールチェック。
あ! ナナからPCのほうにメールが来ていました。めずらしいです。 件名は「海だよ。」 画像が添付されております。

わあ。 海だ。 いいなあ。
ワタシのこと、思い出してくれたんだ。 嬉しい。 すごく嬉しい。 海も見れたし。 きれいな海だね。 天気もいいね。 よかったね。
にこにこにこにこにこにこにこにこにこにこ
ていうか、件名と画像だけで、通信文がないんですが。 まあ、それくらいいいや。 嬉しい。
で、返信。
いいなあ。キレイじゃん。心からうらやましいです。 のんびりしてください。(無理か?) 貝殻よろしく。
あ。 ママ入りの海写真もキボウ。
ワタシ、今のナナの写真て全然持ってないんですよ。 なので便乗してみました。
が。
貝殻の件も写真の件もスルー。
しゅん。
しばらくして、またメール着信。
末子が砂の城をつくってるよ。カンカン照りでなく、すごく気持ちいいです。
そうですか。 それはよかった。
で、これにも画像がついていました。 末子ちゃんが砂の城をつくっている写真です。 あ。 末子ちゃんと一緒に写ってます。ばっちり。
パパが。
・・・・・・・・・・・。
でもこのパパの顔、かわいい。 パパも楽しんでいるのかしら。 だとしたら何より。(ちょっとだけ偽善)
パパ、横顔だったんですが、こうしてみるとやっぱりナナの父親に良く似ています。 これはナナも自覚しているんですが。 「道楽者の、気持ちの弱い人だった」と父親を評しているナナですが、かなりファザコンの気があるようで。 「パパ(夫)を選んだのも、顔立ちが似てるってことはあるのかもしれない」と、自分でも言っておりました。
そんなパパの横顔を眺めつつ、ちょっとさびしい気持ちになるじょりぃ。
いかんいかん。
返信。
砂の城、ワタシも子供の頃、夢中でつくった。懐かしい。作りたい。 カンカン照りじゃないんだ。ラッキーだね。 いいなあ。やっぱ今度一緒に海に行ってください。
最後の一行は、土下座するような気持ちで書いてみました。
が
スルーされました。
それから3時間くらい経ってから、今度は携帯にメールが届きました。 わあいっ。 なんだろ。
じょりぃちゃん! 貝殻いっぱい拾ったよ!
わ、わあい。
・・・・・って、どうやら次女ちゃんからでした。
ワタシはナナが「これ」と決めて拾ってくれた貝殻を1個、切望していたんですが。
子供たちが拾った、いっぱいの貝殻をいただけそうです。 嬉しさ半分、怖いの半分というところが正直な心境です。 いったい、どんなものをどれくらい拾ってきたのやら。 貝殻の置き場所を確保しておかないといけないかしら。
夜になって、意外なことに、ナナから今日楽しかったことの報告と、明日の予定と、「おやすみ」のメールをいただきました。
・・・・・カンカン照りではなかったとはいえ、やはり暑さで頭をちょっぴりやられてしまったのでしょうか、ナナ。 ワタシにそんなメールを寄こすなんて。
というのはまあ冗談ですが。
どこかに旅行に行って、「ほら、こんなにキレイ」とか「楽しいよー」と、誰かに自慢したいときってありますよね。 ナナの本日の一連のメールも、その程度のことだとは思うんですが。
その「誰か」がワタシで嬉しい。 自慢されて嬉しがるというのもなんだかアレなんですけど。 しかも、そういうときの「誰か」って、ホントに誰でもいい「誰か」だったりするんですけどね。 それでも嬉しい。
明日も楽しんでおいで。 そして無事に帰ってきてください。 というわけで、パパ、安全運転で、ひとつよろしく。
ええと。
自分でサイトを始めてからは、すっかりダダ漏れ状態で気持ちを書きつづっているおかげで、ナナへの気持ちに対してうまく折り合いがつけられるようになってきた(これでも)じょりぃでありますが。 みなさまのご意見・ご感想をうかがえるのも、客観的な視野を得るのに本当に役立っていて、いつもありがたく思っております。
が、サイト開始以前、というか、ナナワタ開始以前。
ワタシは苦しくて苦しくてしかたなかったのです。 再会前の、まったくナナと接点のなかった頃には、自分の中だけで押さえ込めていられた感情が、ナナと接することができるようになってからは自分の器に気持ちが入り切らなくなってきてしまって。 気持ちが暴走しそうになったり、バカみたいに落ち込んだり、アホみたいに盛り上がってしまったり。
まりあに、だーーーーーっと書き殴ったメールを送って、それを読んでもらうことで、いくらかラクになったのですが。 それだけでは足りなくて。
ワタシは、自分の気持ちを文字にして吐き出すと、とりあえずかなり落ち着くんです。 みなさんそうだと思いますが。 そんなわけで、心を吐き出したメモのようなものがぽつぽつと存在している、ワタシのMacの中。 突然ワタシが死んでしまったらどうしよう、と、たまに不安になります。
今日、仕事から逃避しながらそれらを読んでおりましたら。 恥ずかしさのあまり、穴があったら入りたいような気持ちとともに、 「ああ、サイトで書いていることって、やっぱりワタシ、心の思うままには書いていないんだな」(当然ですが)と思ったりもして。
ワタシったら「ええカッコしい」なので、サイト上では「別にどうってことない」という風情を装ったり、「笑いに落とせば恥ずかしくないかも」と体裁をつくろったりしちゃってるんですが。
本当はもっと思い詰めているんです。 うじうじしてるんです(あれよりもかよ!と思うでしょうが、あれよりもです)。 そして、自分で言うのもなんですが、マジメなんです。(白目)
・・・という恥ずかしいワタシをご披露するのもまた笑いが取れるかなと思いましてね。 だって、自分で読んでも笑えるんだもの。 恥ずかしすぎて笑えます。
というわけで、本日はそれら「笑える恥ずかしいものシリーズ」の第一弾として、「渡せない手紙」フォルダにあるものからひとつ。 気持ち悪いですよーう。 覚悟するといいです。
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気持ちが伝えられないから、渡せないけど手紙を書く。 ばかばかしいけど。 どこかに気持ちを吐き出さないと、たぶん良くないんだろう。 思いあまって気持ちを伝えてしまったら、きっと困ったことになる。 キミは思ってたほど器用でも要領良くもないみたいだから、考え込んじゃうか、あっさり私を切り捨てるかしてしまうだろう。
それは、どっちにしろ困る。
なので、ここで気持ちを伝える。 この手紙は渡せないだろうけど、渡すつもりで書く。 その方が私にとっては少しでも気持ちがラクになる手だてになりそうだから。
2002.6.12
昨日の電話は、また考え込んでるような感じだった。 電話が来るのはとても嬉しいけど、不安定なときにかけてくることが多いのかな。 私ではたぶん役不足だ。 それはわかってるんだけど、なんとか力になりたくて、考えて、話をする。 力づけようと思って話したことが、逆に傷つけてしまったり。 やっぱダメだ。私。 こういうことは昔から苦手。 ごめんなさい。
「パパでよかった」 「パパじゃなきゃ、あたしはダメだろう」 そう聞くたびに、きれいごとでなく、心から「よかった」と思うのは事実。 ずっとずっと、幸せだろうかと心配していたけど、文句のないだんなさんを見つけて幸せにやってる。 これはすごいことだ。宝くじにあたることなんかより、全然すごい。 私もパパに感謝してる。勝手に。 パパに会うたびに「この人で本当によかったな」と心から思える。
同時にどうにもならない、なんだか取り残されたような気持ちにもなったりして。 やきもちとはまた違うんだけど。 なんというか、どうしようもない無力感を感じてやるせなくなる。 「なんてことない、素晴らしきこの世界」とのんきに思いながらも、生きてることに興味なんて全然ない私が、ひとつだけ執着しているのは、キミのこと。 キミがいるなら、私もまだここにいたい。 顔が見たい。声が聞きたい。ていうか、生きててくれるだけでいい。 でも私はキミにとって、「都合のいい友達のひとり」。 ホントにばかばかしいことだとは思うんだけど、パパの影響力と存在感に圧倒されて、自分の居場所がないような、心細い気分になる。
こんなこと話すとパパの話できなくなっちゃうだろうから、絶対言えないんだけど。 パパの話は聞きたいんだよ。なんでも聞きたい、話してほしい。 それも正直な気持ちで、でも、聞くと心細くなるのも正直な気持ち。
キミを思いやる気持ちよりも、好きだっていう自分勝手な気持ちが勝ちすぎて、全部話してしまいたくなることもあって。 そんなとき、キミに「なんか今、すごくそわそわしてるよ」って言われるんだけど。 話せば何かいいことあるかっていうと、お互い何にもいいことないんだよね。 「聞かなかったことにして、今まで通り、ひとつよろしく」ということができるタイプではなさそうだし。キミがね。 私はできるけど。今までとぼけて生きてきたわけだし。 でもきっと私が気持ちを伝えたら、キミの悩みが増えるだけ。 結果、キミは友達をひとりなくして、私はキミの顔も見れなくなるし、声も聞けなくなるんだろうな。 まあそれでも私はもちろん生きていくんだけど。 それはそれで、ラクになったりしてね。今はまだわからないけど。 でも今のところは、この想いが、私の中にある唯一の真実だから、まだそれを潰しちゃう気持ちにはなれなくて、しらばっくれてキミを思う。
なんか気づかれてる気もするんだけど、どうなんだろうな?
今朝、夢を見た。キミの夢。 キスしてたよ。ていうか、してくれたよ。 とても幸せな感じの夢だった。 こうして会うようになる以前もたまに夢を見たんだけど、夢の中でもキミと話ができたことがなかった。 どうしても話しかけられなくて。 もちろん、キミからは話しかけてくれるはずもなく(夢でもね)。 目が覚めると「夢の中でも話しかけられないのかー」という自己嫌悪と「でも会えた」という満足感で、しばらくのあいだ、せつなく幸せにすごせた。 それを思うと、私の夢も進歩したもんだ。 夢が自由に操作できれば、私も悩まなくて済みそうなんだけど。 そうなれば、けっこう夢で満足できる。
でも欲はどんどん深くなっていくものだから、結局そうなったらそうなったで「夢を現実にしたい」と強く思うようになっちゃうんだろうな。 去年の2月、久しぶりに会えたときは「これからは年に1回くらいは会えるのかも」と思った。 そのうち「月に1回くらいは会えるようになるかも」に変わって、今では1週間連絡が来なければ不安で不安でしょうがない。 こんな具合だから、「夢で好き勝手できれば満足」なんて思ってたって、すぐまた次のだだをこね始めるんだろうな。 人間て、イヤね。って、私だけか?こういうの。
---------------------------
ここでぶっつり終わってますが。 気が済んだんでしょうかね。 だいぶ思い詰めてますね。かわいそうに。 と、自分で言ってみました。
そして、これって2年前に書かれたものなんですけど、 今もほとんど進歩がないことに呆れ返ります。
ダメだこりゃ。
| 2004年07月06日(火) |
この程度でこんなに舞い上がれるワタシ |
アタシったら、まーたぐずぐず仕事してましたら完徹。 朝の9時には持って出なければいけない仕事が、朝8時にあがりました。
ちゃんとやろうよ!<自分
今日の徹夜はこたえましてね。 カラダの中の疲労がちりちりちりちりして、「うわあああああああ!」と叫びだしたいような、イヤーな感じで。 わかるかしら、これ。
何はともあれ、打ち合わせに出かけました。
ぐわ。 今日の暑さはなんですかこれは。 まるで夏です。 って、今は夏です。
1件終わらせて、次の打ち合わせに向かう途中、ナナからメール着信。
な、なんだろ。 何かあったのかな。<何かあったときでないとメール来ないもんで
おそるおそるメールを見ると。
今日は暑くて大変でしょう。 きをつけてね。
こ っ 。
ごほん。
こんな、世間一般並のやさしいメールをもらったのは、二度目です。 初めての世間一般並のやさしいメールは、つい先日いただきました。
信号待ちで、メールに見入るじょりぃ。
どういうことだどういうことだどういうことだどういうことだ。
ただ単に「今日あっついけど、暑さに弱いじょりぃは無事か?」と思っただけでしょうけど。
もらったワタシは大混乱。 たかがこの程度のメールもらっただけで大きく混乱できるワタシもカッコ悪いですけど。 しかも、なんで混乱しているのかといえば、嬉しくて嬉しくてしかたないからです。
不憫なじょりぃ。 これだけのことで。
さらに。 たかがこれだけのメールなのに
胸が。 胸が苦しいです。 救心ください。 うう。
おまけに。
欲情までしてしまいました。 どうかしてます。 きっと徹夜したせいです。 久々の性的興奮。 しかも、相手はメールの文字。
変態です。 はぁはぁ。
そのあと、特に紹介する必要のない「あたりまえなやさしいメール」が2往復ほどしまして。
やさしいメールって、なんで内容がつまらなくなるんでしょう。 心は潤うんですが。 脳みそがつまらないですね。 ってナマイキ言ってますけど、もちろん顔はニタニタしっぱなしなほど嬉しいんですけど。
でもでも。
もしかしたら「リップサービスが必要なつきあい」に格下げされたのでしょうか。 なんてことも考えて怯えてみたり。
単純に「こう思った。だからメールした」、ということなら嬉しいんだけどなあ。
「暑くて大変でしょう」なんて、仕事だけのつきあい程度の人からだってメールにひとことありそうな、なんでもないものなのに。 片思いしてると無用な深読みばかりしてしまいます。
こんなに無駄にエネルギーを消耗しているというのに。 どうしてやせないのかしらワタシ。 ち。
| 2004年07月04日(日) |
ハリー・ポッターと母親の陰謀 |
本日3:30頃。 仕事しておりましたら、ナナからメール。
今から○○○(うちの近所のシネコン)でハリポタみるんだけど、 もしかしたら帰り寄ってもいい?
「子供たち、ハリポタに連れてく約束しちゃってさー、めんどー」 と、先日こぼしていたんですが。 今日なんですね。
わざわざ寄ろうと思ってくれたなんて嬉しいですから、すぐに返信。
うん。どーぞどーぞ。
6:30をまわった頃。 やってきました。
「寄っていけばいいのに」と勧めたのですが 「こんなに遅くなるとは思わなかったから。パパも待ってるし」ということで、庭でちょっと子供たちと遊んだだけとなりました。
なんでも、ハリポタ、すごい人気らしくてですね。 「お昼頃シネコンに入ったのに、見られたのは3時半だよー。吹き替えだけで3館取ってるのにさ。まいった」とのことで。
で、子供たちに「登場人物は誰がいちばん好き?」と訊きましたら
長女ちゃん「ロン。 ハリーはメガネ取ると、ただのおっさんくさいガキなんだもん」 キツいですね。中2らしくていいですけど。

次女ちゃん「んー・・・ハーマイオニーかな・・」 末子ちゃん「これ!」(ハーマイオニーを指さして)」

ハーマイオニー、人気です。 もしかして、みんな、女好き?
なんてことはなくてですね。 小さい子ほど、同性のアイドルに自分を重ねてうっとりしますからね。 そういうことだと思いますが。
話は変わって。
末子ちゃんがワタシの左手の湿布を見て 「どうしたの!?」と心配そうに。
イージョー☆ライダーをご覧になってくださっているかたにはわかると思いますが、バイクのクラッチの握り幅にワタシの小さな手が追いつかず、炎症を起こし続けていて、湿布が手放せないのであります。
が、説明がめんどくさいので 「んー。 ちょっと痛くしちゃったんだー」と言ったら、次女ちゃん
「バイクの乗りすぎなんでしょ」と。
11歳の少女に、しょーもないことを見透かされてしまいました。
ナナがなんで忙しい中、突然寄ってくれたのかわからないのですが、たぶん、子供3人そろった顔を、久しぶりに見せてくれようとしたのかなあと。 実際ワタシは、すごく嬉しかったし、楽しかったです。 あの憎たらしい子供らめ!
で、帰り際。 いつもどおり、末子ちゃんが未練たらしくしてくれます。 大騒ぎです。 「じょりぃちゃんも車に乗ってーーーー!はーなーれーたーくーなーいーーーーいーっしょーにーいーたーいーのーーーーー!」
ああ。 ママがそれを言ってくれたら。 とはいえ、この勢いで言われたら引きそうですが。 ていうか、演歌ですねこれ。 「はなれったく〜 な〜〜い〜〜 い〜っしょに〜 いた〜〜〜い〜〜〜」 大月みやこあたりに、ぜひ。
「またすぐに遊びに行くから」と、いつもの納め言葉を発するじょりぃ。 しかし、あまりにもいつもなので、効果なし。
「泊ーまーりーたーいーーーーー(涙)」
「わかったわかった。 じゃ、今度泊まりにおいで」
と、ワタシが言ったとたん。
「え!いいの?!」とナナ。
一番目をギラギラさせているのが母親というのはいかがなものなんでしょう。
「え」 「泊まりにいっていいの?」 「い、いいけど・・・」(きょんに怒られるーー) 「3人いい?」 「・・・・・・うん」 子供たちを前にして「いやだ」とは言えません。ずるい。 「やったー。 よかったね、みんな。じょりぃちゃんち泊まれるよ!」
やられたー。
ナナの陰謀にはまったじょりぃ。
子供たちを泊めるのはまあいいですよ? きょんに怒られれば済むことです。 ていうか、どうしよーーーー。 家中掃除しなければならないですよこれは。
それよりなにより。
ワタシとしては、子供3人預かることによって、パパとナナがふたりでまったりとした時間を過ごすのはどうにも納得できないんですが。
またうっかり妊娠騒ぎでも起きると困りますし?<イヤミ
「パパとふたりきりになってもいちゃいちゃしなければ、泊まらせてもいいよ」 とでも言ってみようかな。
あっさり「うん。しないしない(笑)」と答えられ、その2ヶ月後くらいに「生理こないんだけど」とか相談される結果になりそうですけど。
あーおもしろくなーい。
ゆうべせっせと仕事をいていたら。
ちょうど真夜中12時に、ナナからメールが。
仕事は大丈夫だった? 疲れたでしょう。 昨日は心配してくれてありがとう。嬉しかったです。 おやすみ。
こ っ 。
ごほん。
こんな、世間一般並のやさしいメールをもらったのは、初めてかもしれません。
びつくり。 & 感動。
これくらいでそんなに感動するワタシもなんだかお気の毒ですが。
いつもは「心配してたんだよ」とか言うと、すごくいやがるんです、ナナ。 「あたしは心配させたくて言ってるんじゃないんだから。負担になるのはイヤ。心配しないで」てな感じです。 いつも心配させるような電話ばかりかけてくるくせに、この物言い。 なのでワタシも、どんなに心配でも、「心配だ」とか「気になって眠れなかった」とかは極力言わないようにしているんですが。
それが今日は「ありがとう。嬉しかったです」です。
何か悪い物でも拾い食いしたんでしょうか。
と、こんなときでも憎たらしい口をきく自分が愛らしいじょりぃですが。
よほど途方に暮れていたんでしょうね、昨日。 もっとやさしくしてあげればよかったかな。 けっこうワタシも自分の感情でいっぱいいっぱいになっていたフシもあり。 ちゃんとナナ側に立って、話ができていたんだろうか。
返信。
仕事、昨日の分はクリアできて、やっぱりワタシって天才と満足(笑)。 今夜、もうひとやま頑張るです。 そちらも気疲れしたでしょう。 ゆっくり休んでください。 おやすみ。
誰が天才だよという罵倒はさておきですね。 なんだかこうやって見てみると、当たり障りのない、つまんないメールですけど。 けっこう悩んで送信しました。
意外なことに、ナナから返信が。
えー、まーたー仕事かよ。がんばれ。
通常モードのナナに戻りました。
何度も睡魔に襲われ、「できっこないよ朝までに(涙」とくじけそうになるたびに、ナナからのこのメールを読み返して自分を鼓舞していたワタシって、本当に単純でなんてかわいらしいんだという話ですよ奥さん。
妊娠騒動は、これにて一件落着となりました。 やーれやれ。
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