変な喩え 2004年06月30日(水)

「度量がせまい、小心である」ことを意味する「尻の穴が小さい」という言葉を普段耳にしても、なんの疑問も感じないのだが、果たしてあっさり聞き流していいものだろうか。
尻の穴がでかい人は、「度量が広く、剛胆である」ということなのだろうか。それ以前に、どのくらいの穴が大きくて、どのくらいの穴が小さいと認識されるのか。平均値があるのか。出たものの太さでも量ったのか。それともはいるものの太さで確認したのか。そもそも「尻の穴が小さい」状態というのはどういう状態なんだろうか。
とりあえず、印象としては「尻の穴がでかい」というのは「なんか嫌かも」という感想を付け足しておく。

そこにあるホラー 2004年06月29日(火)

夏なので、ぞくっとするような小説を読みたいと考えたが、財布の中身が既にホラー、口座の残高が総毛立つようなスーパーナチュラルホラー。

冷気がそこに 2004年06月28日(月)

いつの間にか閉めたはずの押入の戸が少しだけ開いている。何度閉めてもいつの間にか開いている。主人公は背中を向けた押入の隙間から何かがこちらを覗いている気配を感じてゾッとする、という怖い漫画を読んだ。

ところで私の部屋の押入もいつの間にか2〜3センチほど戸が開いているが、きちんと閉めた記憶もない上に、押入という押入、戸棚という戸棚、天袋という天袋、全ての引き戸が2〜3センチ開いているところを見ると、ちゃんと閉めないのが私のデフォルトのようである。
夜、ふと押入を見ると、2〜3センチほどの隙間から見えるその奥が真っ暗なのだが、そこから冷気が漂ってくるような気がするというより、クーラーの冷気が無駄に押入の中に流れて行くのが勿体ないと思いつつ、閉めるのが面倒なのでそのまま寝てしまうのだった。
夏からほど遠い体質。

7号と8号 2004年06月26日(土)

ミンドゥル (MINDULLE/たんぽぽ@北朝鮮)と テンテン (TINGTING/少女の名前@香港)と、可愛い名前の台風発生中。

世界のどこかでナニかを叫んでみた私 2004年06月25日(金)

もうたくさんだ!
ユニットバスは嫌なんだ!
便器を見ながら風呂に入るのは嫌なんだ!
愛!

洋服屋にて 2004年06月24日(木)

ふらっと入った洋服屋で、これいいなあなどと物色していると、店員さんが「それいいでしょう」などとお薦めしてきたあと、ふと気づいたような顔で「あ、今お召しの服は、うちのですか?」などと言われ、そういえば今日着ている服はまさに前回ふらっとこの店に入った時に買った服であることを思い出して気恥ずかしくなる上に、それが1シーズンどころか3シーズンぐらい前のだったりするとかなり気恥ずかしいので、そういう時は気づかないでいてもらいたい。そこんとこよろしく。

ミステリーに多い 2004年06月23日(水)

仕掛けというほどのものもなく、特に必然性もなく作家と同じ名前の登場人物が出てくる小説はなんだか気恥ずかしくて読みづらいが、読んでる方がそう思うぐらいだから、書いている方は相当気恥ずかしいのではないかと愚考するも、気恥ずかしいと感じるくらいなら最初からやらないわけで、察するにすすんで自らを作中に登場させているらしい作家の心情を思うと、読んでいる方はなおさら気恥ずかしくなるのである。そこんとこよろしく。

どんな会社だ。 2004年06月22日(火)

午後4時頃、オフィスでふいにいい匂いがしたので顔を上げてみると、目の前のデスクで上司が味噌汁を飲んでいた。

台風だって大変なんです 2004年06月21日(月)

嵐は地域によって呼び名が違うが、ハリケーンとかサイクロンだと家屋が飛んでいきそうなイメージだが、台風だと看板とか瓦が飛んで行きそうな印象。

ところで台風にも番号だけではなく名前が付けられいている。アジア各国が提出した候補名が順番に割り振られていく。台風6号は中国語でDIANMU(ディアンムー)で、「雷の母」という意味らしい。

ちなみにアジア各国が提出した台風の名前だが、意味を見ると結構妙なものが多い。何故か日本は星座名だし。

グーグルで検索語句のマーキングがわからないので 2004年06月19日(土)

ホームページの背景に黄色は使わないで頂きたく候。
できれば水色も。

こちらでお召し上がりですか? 2004年06月17日(木)

マクドナルドへ行き、テイクアウトで注文する際は、飲み物はいらないのでセットではなく単品で買う。「これとー、あれとー」などと品物を挙げながら、頭の中では「これとあれとを単品で買った合計と、同じこれとあれが入っているセットではどっちが安いのか?」などと、セットの値段と単品の値段を必至で計算しているわけだが、毎回注文し終わるまでに比較結果が出ずじまい。

重いコンダラ 2004年06月16日(水)

子どもの頃読んで面白く、印象に残り、大人になってから時折無性に読みたくなる1冊の児童書があった。ところが、タイトルがうろ覚えで、ネットで検索しても全くヒットせず、あきらめていた。
ストーリーは「長鼻くん」という名のどじょうが、川を海を冒険し、様々な試練を乗り越えて成長しながら生まれ故郷に帰っていく、というものだった。覚えていたタイトルは『長鼻くんというどじょうの話』である。
ところが今日、ふとしたことで正しいタイトルを知った。
『長鼻くんといううなぎの話』
そうだ。どじょうは淡水魚だった。川はともかく海は泳げない。考えてみればわかることなのに、「どじょう」だと思い込んで疑ってみたこともなかった。
でも、ずっとずっと「長鼻くん」はどじょうだと思い続けてきたのに……。私の「長鼻くん」はどじょうなのに、いまさらうなぎと言われても。私の「長鼻くん」という名のどじょうへの思い入れはどうなる。

冬ソナ 2004年06月15日(火)

「はまっちゃったんですか?」と言うと、「いや、別にはまったわけじゃない。ヨン様も好きってことはないし。癒し系の顔だとは思うけど、美男子じゃないし。あんなにきゃーきゃー言うのは理解できないね。ストーリーも、BSで見た人に聞いた通り、まんま昔の少女漫画で笑えるよ。そんなのありかー、みたいな。ただ、画面はきれいだよね。それだけで見てもいいくらい。主題歌とか挿入歌もすごく良くてね。あれはみんな良いって言うのよね」などと言い、CDまで買った上司が先日ヨン様のファンサイトを眺めていたなんて、もちろん見てませんよ。

人の心理は摩訶不思議 2004年06月14日(月)

レジ待ちしていると、「本日、1000円以上お買いあげの方に“白い小鉢”をプレゼント!」という張り紙が目に入った。
あれだな、中途半端な大きさで、中途半端な形で、中途半端な深さで、いっそ壊れてしまえと思ってもなかなか壊れないのが取り柄というか迷惑というか、もらったはいいが一個だけでどうすんの、何に使うの、って途方に暮れた挙げ句、流しの下辺りに何の特徴もない白い紙の箱なんかに入れたまま放り込んだりして、何年かごとに「なに、この箱?」って開けては「あぁ…」って、やるせないため息をついて元の場所に戻す、みたいな白い小鉢だな。
いらねーや、そんなもん。レジの姉ちゃんがにっこり笑って「白い小鉢」を袋に入れようものなら、こっちだってにっこり笑って「いりませんから(そんなもん)」って断っとくね、ここは。
なんて思っていたら、「はいどうぞ」と袋を渡されたが、姉ちゃんが「白い小鉢」を入れた形跡はない。あれ? 白い小鉢は? 入れなかったよね。1000円以上買ってるのに。てか、3500円買ったから、3回に分けて買いに行けば3個「白い小鉢」が集まってもいいぐらいだよね。なんで、なんもないの。なんで姉ちゃんはにっこり笑いながら「早くどけよ」って目で見るの?
「あのー、白い小鉢は?」
気づくと、そんなことをおずおず訊いている自分の声が聞こえる。いや、いらないんだけどね「白い小鉢」、忘れたなら忘れたで、断る手間が省けて良かったんだし、わざわざ問いただすこともないんだけどね、なんつーか釈然としないというか、正義が行われていないゆゆしき事態というか、そんなような
「すみません。なくなってしまいまして」
え! なくなったって? じゃあ張り紙はずしとけよ! つーか、余るぐらい用意しておけよ「白い小鉢」。店員「どうすんのー、これえー」店長「好きなだけ持って帰っていいよ」店員「いりませんよー、こんなのー」みたいな会話が展開するくらい用意しておけよ。なんだよ。いや、いらないけどね。もらっても困るんだけどね。いや、なんか、あの、えーと。

白い蝶 2004年06月11日(金)

最近、白い蝶々をよく見る、という話を会社に来た方に話したら、
「それは死者の魂があなたに挨拶に来たんだよ」
と言われたが、咄嗟に気の利いた返事が出来ずに
「いったい誰なんでしょうね!」
とほがらかに答えてしまい、まだまだ修行が足りないと思う。

パソコン生活の弊害 2004年06月10日(木)

本を整理しようとして、段ボール箱や本棚から本を全部取りだした段階で急に面倒になり、ナチュラルに「アンドゥ(元に戻す)しよう」と思ってしまってから、どこにも元に戻すアイコンがないことに気づいて、散乱する本の中でためいきをつく。


ネット生活の弊害 2004年06月09日(水)

小説を読んでいて、ある場面で現れた登場人物が、読み終えた部分のどこかに登場していたことはわかるが、どんな人物だったか思い出せない時、ナチュラルに「検索してみよう」と思ってしまってから、アナログの小説は検索できないんだった、と思い出す。

松田優作 2004年06月08日(火)

定期的に雑誌などで故、松田優作の特集が組まれるが、年表を見るとほぼ間違いなく出演作として最後に上げられているのは『ブラックレイン』であるし、あれが遺作だと思っている人も多いようだが、本当の遺作である『華麗なる追跡』は、フローレンス・ジョイナーとの競演という胡散臭さからか、無かったことになっているらしい。

急死したのち、『ブラックレイン』のために病気をおして命を賭けたというエピソードを聞く度、そうであるならそのあとに撮影された『華麗なる追跡』も命を賭けたわけで、しかし「華麗なる」を見ると、本人は案外病気を深刻に考えていなかった(死ぬとは思っていなかった)んじゃないかと思えるのだった。

勝手に決められていく私の未来 2004年06月07日(月)

実家に帰省した際、「こっちに帰ってきたら仕事なんか見つかりそうもないからどうしたらいいかね」と呟いた私に、母が何の脈絡もなく「絵手紙教室をしなさい」と、突然言う。「いや、しなさいってったって、絵手紙なんか全然知らなし、やったこともないけど」と驚く私に、母は「この辺のおじさんおばさん連中でああいうのをやりたい人は沢山いる。でも田舎じゃあ、そういうしゃれた教室なんてないからちょうどいいよ」って、人の話、聞いてねえ。

みたいなことがあったんですよ、と上司に報告すると、上司は頷きながら「そう言えば、会社に空いている部屋があるから、あそこで絵手紙教室をしてもいいかもしれないね」などと、難しい顔で言う。「いや、だから私は絵手紙なんか(以下略)」と驚く私に、上司は「この辺は金はあるけど暇を持てあましている中高年が多いから」って、人の話、聞いてねえ。

本日の打ち間違い 2004年06月05日(土)

シャドウランド → 書道ランド

数千年前から → 数千円負けから



ファンタジーもかたなし。

祖父の葬式にて 2004年06月04日(金)

久しぶりに一族揃い踏みで、葬式以上に感慨深いものがあった。
離婚した叔母とか、離婚しかけている叔母とか、別居して愛人と暮らしている叔父とか、十五も離れたばついち子連れの女と結婚した従兄弟とか、2ちゃん語を話す甥とか。

祖父の葬式にて 2004年06月03日(木)

たくさん来ていた花飾りの中で『孫一同』という板を見て、
私「あの『そん一同』って、おじいさんて中国人の知り合いでもいるの?」
母「………あれは『まご一同』だよ。お前も含まれるし」
と言われ、自分も大人としてまだまだな、と言うか、笑い話で済む歳じゃない。実際、父も母も遠い目をしていた。なんとなく、すみません。

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