後悔日誌
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2002年11月28日(木) 自業自得


どこの店でもそうなんだが、上海は言い値で買い物をすると損をする。
値段はあってないようなもの、デパートだって三割、四割引はあたりまえだ。

何よりも大切なのは本物を知っていることだろう。
目効きが悪ければ、うまくいくはずがない。



ひとつめ、悲しきビデオCD。

 中国に来たら今度こそ買ってやるって決めてた宮崎駿のアニメたち。
 とうとう買って再生したら中国語音声の中国語字幕だった。
 未来少年コナンといい、トトロといい、ナウシカまでもっ!!
 どうすりゃいいんだよっ。


ふたつめ、暖かいかもねマフラー。
 とにかくカシミヤの土産がいいと聞いてマフラーを買いに行った。
 が、結構いいお値段。
 あんまり高いのは悔しいんでガンガン値引き交渉してやった。
 そしたらね、あっさりまけてくれたんでルンルンでした。
 帰ってよく見たら違うのだった(汗)
 3つ買ったけど、本物は1個だけ。
 しかもよりによって一番扱いにくそうなピンクだけが本物とはな。
 結局、抱きあわせ販売だったのかよっ。


みっつめ、観賞用になっちゃうかもチャイナ。
 チャイナドレスの土産ってのは、最初っから無理があったのかもしれない。
 女の子のサイズってのは本当に分からんもんだ。
 こっちのセンスは全く駄目なんで、店員さんの言葉を信じた。
 ところがね、中国人って結構細いでしょ。
 あとから眺めていたら段々不安になってきた。
 土産で渡して着れなかったら洒落にならんやろーーーっ。



単価は安いからね、諦めはつかない訳じゃない。

ただ、それなりに満足して買ったのに裏切られた事が悔しいだけさ。



2002年11月27日(水) 蟹


早朝の自由市場。
路地にびっしり商店が並ぶ。
排水孔の上で鯉をぶった切っていたり、買ったニワトリを活き締めしていたり。
かなりカルチャーショックな雰囲気だった。

求めていたのは上海蟹。
茹でれば真っ赤な蟹だけど、市場じゃ真っ黒で汚らしい。
交渉の結果、一斤(600g)で20元(300円)だった。
毛蟹なんかに比べたら破格の値段だ。

早速、食べてみたが濃厚な味で確かに美味しい。
中国13億人の川の水で育って、ダシが効いているんだろう。
一言では言えないけど、風味独特な所が意外と気に入っている。



2002年11月26日(火) 価値観


街の楽しみ方ってのは十人十色だと思う。
買い物や、食事、観光など好みは様々だろう。


私は異文化に触るのが好きだ。
日本じゃ考えれないことを目の当たりにすると鳥肌が立ってくる。
何気ないところにたくさんある小さな事がとても楽しいのだ。
だから観光地よりも少し外れた所でよく遊んでいる。


夜、大学時代の先輩に誘われ四川料理を食べに行った。
名の通る高級ホテルで、生演奏付きの立派なレストランだったが物足りない。
お金を払うことで、地元らしさを遮断してしまった気がした。

郷に入っては郷に従え。
小さなレストランで苦労しながら注文するのも悪くはないと思う。
スマートには滞在できないけどね。


思った以上に使い込んだので、少し不満げな夜。



2002年11月25日(月) 霞空


泥色の川を遡り、上海へ入港した。
岸壁にはたくさんの船がひしめきあっていて、少しでも動いたらぶつかりそうだ。
これだけ窮屈にしているのは久し振りだ。

港の入口では早速、動物の皮を持った物売りがやってきた。
クラクションの鳴り止まぬ道を歩きながら、相変わらずだなと思った。

新しい文化と古い文化が融け合う、というよりは喧嘩している都市。
開発の進む街と、追いやられていく人々。
貧富の差は計り知れない。


観光客は好んで上海蟹なんかを食べるんだろう。
あの川を眺めたら、なかなかその気にならないけどナァ。

開発が進めば自然は失われる。
どこの国も同じ事をするもんだ。

ネオンにまみれて星も見えない。
黄砂のせいか空は霞んでいた。



2002年11月21日(木) 不覚


俺の息子が内定してね、今日は特別な日なんだ。
そんな言葉で先輩から誘いを受け、街へ繰り出した。

洒落た活魚料理の店で、燗酒をぐいっとやる。
途中から友人も乱入し、気がつけば3人で徳利が15本。
カワハギ一匹が刺身、湯引き、肝、中骨の塩焼き、頭は吸い物と、
とことん料理されて出てきる気持ちの良い料理屋だ。

ほろ酔いの先輩と別れて友人と2軒目へ転がり込む。
灯りを消すまで泡盛をストレートで飲んだ。

そこからは2軒目の店長さんも交えて3軒、4軒と・・・。
何故か解禁前にボジョレを頂いてしまったハプニングもあったっけ。



友人はともかく。
迷惑掛けちゃったナァ、店長さんに。

お金、全部出してもらったんだろうか。
大きな借りを作ってしまった。


思い出多き、三宮の夜。
次に訪れるのはいつの日か。
後ろ髪を引かれてならない。



2002年11月20日(水) 素人


あれから何日か経って、ネットオークションの落札日がやってきた。
幸いなことに、誰も高値をつける人はいなかったようだ。
レアな商品だったのが良かったんだろうね。

なんて思ってたら最後の1分で落札されちまった。
マジ!?

幸せ気分はブルーに転落。
祝い酒のつもりがヤケ酒になった。


これが現実。
ネットオークションってのはラスト10秒が大切なんだって。


どこかの誰かがにっこり笑ってるんだろう。
あまりの悔しさに全然酔えない。



2002年11月19日(火) 希望


テレビで高卒の求人数が過去最低というニュースを見た。

悪循環が止まらない。
突っ走った日本を、もはや誰も止めることが出来ない。


あと10年したら・・・。
日本は良くなってるかな。



2002年11月18日(月) 帰路


休暇は瞬く間に終わった。
再び、仕事に就くべく神戸行きのバスへ。

3列シートの真ん中、窓がなくてつまらない。
酒をガンガン呷っていたら知らぬ間にうたた寝。
缶を床に落っことして目が覚めた。

空っぽだったけど、驚いた。
おかげで睡眠不足だ。

しかも、寝違えた様で首の筋が痛い。
散々だ。



2002年11月17日(日) リヤドロ


久し振りに会った彼女にプレゼントでもしようかと銀座の街を歩いた。
が、腹が減っていたようで料理屋の看板ばっかり見て上の空。

慌てて予定変更して台湾風しゃぶしゃぶの店「香味」へ。
病みつきになっちゃいそうなピリ辛なタレでしゃぶしゃぶを食す。
仕上げのラーメンも注文。

ようやく、大人しくなったのでリヤドロ(スペインの陶磁器人形)の専門店に入った。

まず度肝を抜いたのは入口にある汽車のある風景。
今年の新作だそうで、実に良く出来ている、330万円也。

フロアは5階もあり、レアなアイテムもずらりと並んでいる。
お花をたくさん持った女の子とか、20万円位か。

目は肥えるもので、いい物を見ていると中途半端なものは目に入らなくなってくる。
「あれも欲しい」、「これも欲しい」って時はまだ我慢。
いつのまにか「これが欲しい」になったら買い時かな。

最後にもう一度汽車を眺め、店を後にした。


欲しい物はいつも、手の届かないところにある。
ゆっくりクリスマス色に染まってきている街でしばし休暇を楽しんだ。



2002年11月16日(土) 失業者


理由は色々あろう。
ホームレスの人たちを馬鹿にするつもりはない。

が、しかし。

中央線の中で堂々と座りこんでいた君。
反則だろう。


あまりの臭気に目眩がした。
隣の駅で降りようにも、生憎の特別快速。

窓を開けるのが精一杯だった。


一瞬、睨まれたような気もしたが。
俺の後には車内の客、全員がついているんだぜ。



あちこちで窓が開き始め、安心した。
助かったよ、同志達。

妙な連帯感が嬉しかった。



2002年11月15日(金) 競り


ネットオークションを眺めていた。
不思議な商品がたくさんあるものだね。

220ccの単車が原付登録で乗れますなんて、どうなってるんだろう。
思わず手を上げたくなるような品が目白押し。

中古業者があまりに多すぎて、商用色が強いのが頂けないけれど。
欲しい病が発病しそうで危険だよ、オークション。



2002年11月14日(木) 鍋


相変わらず、市場に弱い。
漬物を買いに行ったのに、気がつけば両手一杯の魚たち。
暮れでもないのに、年末のような気分だ。

目効きは良かったようで、てっちりは抜群だった。
最後の雑炊に至るまで、箸も日本酒も止まらない。

家庭で出来る、小さな贅沢。
子供の頃に味わった「今日はご馳走だよ」っていう雰囲気を大切にしたい。



2002年11月13日(水) イクスピアリ


ディズニーランドでデートをすると破局するらしい。
なんともはや、古い言い伝えのようなこの事実を頑なに守っている今日この頃。

おかげで女の子とディズニーランドに行ったことがない。
ディズニーシーなんて、もってのほかって感じだ。

そもそもミッキーマウスが嫌いなんだよね。
あれがピングーとピンガだったり、ひとまねこざるのジョージだったりしたら。
きっと通いまくってることだろうに。



さて、気が変わって舞浜に辿り着いた。
柵の中の景色を少しだけ垣間見て、やっぱり夜は綺麗だなと実感する。
本当は行ってみたいんだけど、今更なぁ。
はしゃげなくなった自分がちょっと悲しい。

ショッピングモールのイクスピアリにて夕飯を食べた。
駐車場完備で映画館まであるとは知らなかった。
帰りの渋滞さえなければ、なかなかいい所。

今度はディズニーシーにも挑戦してみようかな。



2002年11月12日(火) 混雑


さすがは東京、朝6時から電車は混雑。
こんなにたくさんの人を乗せて、何処へ行くんだろう電車。

出来れば下り電車で遠くへ行きたいな、と思った。



2002年11月11日(月) 夜行バス


一週間の休暇をもらい、神戸の街に別れを告げた。
ここの所、新幹線や飛行機を利用する事が多かったので長距離バスは久し振りである。

28人乗りのバスは、平日というのに満席である。
新幹線の半額というリーズナブルさが受け入れられている理由だろう。

バスはすぐに高速へ入り、車窓は単調なものになった。
車線と壁だけの世界、そして周期的に通り過ぎるオレンジ色の電灯。


何時しか酔いが回り、ソファの上で崩れ落ちた。



2002年11月06日(水) 退屈


自らゲームセンターに足を向けたのは何年振りだろう。
後輩との待ち時間の合間にちょこっと入った。


なぜか漫画「湾岸ミッドナイト」がゲーム化されてたりして、思わずトライ。
馴染みの湾岸線やら環状線まで、良く出来ていて楽しい。
家庭用ゲーム機の追い上げも凄いけど、さすがは業務用だね。


一昔前、ゲームセンターっていえばテーブル機がずらり。
光が反射しないように照明は落としめにしてあったっけ。
ちょっと煙草臭くって、不良の溜まり場になってたナァ。
小銭持って、遊びに行った頃を懐かしく思った。



連絡一つない後輩に痺れを切らし、店を後にした。
律儀なやつだったけど、女で変わるもんだな。


焼酎を流し込みながら、いつまでも変われない自分のことを考えた。
これまた、腹がたった。



2002年11月05日(火) 夜道


三宮の夜。
少し荒れてきた様に感じたのは私だけだろうか。
酒場を転々とした夜だった。


江戸っ子は宵越しの金を持たない。


後から考えても遅い、財布の中はすっからかんだ。
昔、駄菓子屋で100円を使いきるような。
そんな感覚で酒場にいるからいけないんだろうね。

どうしてそんなに気風がいいんだろう。
タクシーに乗る金もなく、歩き続けた。


ルミナリエの支柱工事が始まっていて、月日が流れるのは早いなと思った。



2002年11月01日(金) 星


一杯飲んだ後、ゴミ捨てに外へ出た。

オリオン座が空高くに輝いていて、冬を感じた。



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